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第43話 後は知らない
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ロトエロがクーデターを起こし、新王を名乗って2日後……その知らせは早馬に乗せ、アランドル王国の王であるデニスにも第一報として届いた。
「陛下! 速報です! エドワード王国に関する重要な知らせだそうです!」
「分かった、どれどれ……!! エドワード王国が!?」
その内容はクーデターで第2王子ロトエロが新たなエドワード国王になったという知らせだった。
デニスは彼にとっては義理の父親、カレンにとっては実の父親である、元エドワード国王の話を切り出した。
「それが……脱獄をして、現在行方不明となっているそうです」
「そうか、行方不明か……」
エドワード王は年は取ったが一応は30年近く王をやっていた身。そう簡単に死ぬような人間ではない。そう思っていた矢先、現在になってエドワード王国の元王がデニスの前に姿を見せたのだ。
デニスは彼から事のいきさつを聞き……。
「俺たちアランドル王家を家族同士での殺し合いに参加させるつもりらしいな。まぁ義理とはいえ他でもない『お父様』からの願いだ。無視するわけにもいかないな」
「ということは、援助してくれるのか!?」
「ああ、兵を派遣するし、俺も行くよ。まぁ、タダでやるってわけじゃないがな」
「分かってる。クーデターの鎮圧に貢献したら報奨金を払おう。それでいいか?」
「良いだろう。緊急事態だから詳しい話はあとにするが、くれぐれも忘れるなよ?」
「無論だ。私はこういう時に二言するような人間ではない」
交渉成立だ。あの時はまるで傭兵になった気分だな、とのちに語ったそうだ。
「デニスさん! お父様と話をしたと聞いていますが、どんな内容なんですか!?」
「……言っていい内容かどうかは分からんがなぁ」
(「はい」か。どんな内容なんだろう)
「デニスさん、私は大丈夫です。どんな内容でも受け入れますので教えてくれませんか?」
「ああ、いいだろう。実は……」
カレンはいかなる嘘も見破れる「魔女姫」と呼ばれていたがゆえに、正直に話すことにした。
きっかけはエドワード王家第2王子、ロトエロが『エドワード国王の血を引いていない』つまりは『王妃の不倫の末に産まれた托卵児』であることが発覚してしまったことだ。
それに対しロトエロが表向きには「母親を救うため」実際には「兄みたいな愚王候補に国を明け渡すくらいなら俺が王になってやる」という目的も兼ねてクーデターを起こしたのだ。
「!? ロトエロ兄様とお父様が!?」
「ああ。俺はこれからロトエロと戦うことになる。骨肉の争いってやつだ。最悪お前の兄をこの手で殺すことにもなりかねない」
「そう。とりあえずお父様が生きていればいいかな。後は……知らないな」
「随分と薄情だな……まぁ仕方ないか。もらってないものは返せないからな」
人の、それも家族の生き死に関わる話を聞いて「他は知らない」と言うのはかなり薄情な事だろうが、カレンの出生を知ってる以上は何も言えなかった。
そう思われても仕方ない、もらってない物はどうしようもない、って奴だ。
「さて、忙しくなるぞ! 緊急の軍会議を開く! 準備してくれ!」
「ハッ!」
その後軍会議を開き今後のアランドル家の方針、兵力および食糧馬糧並びに武器の確保、全体の日程などの調整に入った。
アランドル王家にとっても「大きな事」が動こうとしていた。それは「現在のアランドル王による統治を嫌っていた」人間にとってもそうだった。
「陛下! 速報です! エドワード王国に関する重要な知らせだそうです!」
「分かった、どれどれ……!! エドワード王国が!?」
その内容はクーデターで第2王子ロトエロが新たなエドワード国王になったという知らせだった。
デニスは彼にとっては義理の父親、カレンにとっては実の父親である、元エドワード国王の話を切り出した。
「それが……脱獄をして、現在行方不明となっているそうです」
「そうか、行方不明か……」
エドワード王は年は取ったが一応は30年近く王をやっていた身。そう簡単に死ぬような人間ではない。そう思っていた矢先、現在になってエドワード王国の元王がデニスの前に姿を見せたのだ。
デニスは彼から事のいきさつを聞き……。
「俺たちアランドル王家を家族同士での殺し合いに参加させるつもりらしいな。まぁ義理とはいえ他でもない『お父様』からの願いだ。無視するわけにもいかないな」
「ということは、援助してくれるのか!?」
「ああ、兵を派遣するし、俺も行くよ。まぁ、タダでやるってわけじゃないがな」
「分かってる。クーデターの鎮圧に貢献したら報奨金を払おう。それでいいか?」
「良いだろう。緊急事態だから詳しい話はあとにするが、くれぐれも忘れるなよ?」
「無論だ。私はこういう時に二言するような人間ではない」
交渉成立だ。あの時はまるで傭兵になった気分だな、とのちに語ったそうだ。
「デニスさん! お父様と話をしたと聞いていますが、どんな内容なんですか!?」
「……言っていい内容かどうかは分からんがなぁ」
(「はい」か。どんな内容なんだろう)
「デニスさん、私は大丈夫です。どんな内容でも受け入れますので教えてくれませんか?」
「ああ、いいだろう。実は……」
カレンはいかなる嘘も見破れる「魔女姫」と呼ばれていたがゆえに、正直に話すことにした。
きっかけはエドワード王家第2王子、ロトエロが『エドワード国王の血を引いていない』つまりは『王妃の不倫の末に産まれた托卵児』であることが発覚してしまったことだ。
それに対しロトエロが表向きには「母親を救うため」実際には「兄みたいな愚王候補に国を明け渡すくらいなら俺が王になってやる」という目的も兼ねてクーデターを起こしたのだ。
「!? ロトエロ兄様とお父様が!?」
「ああ。俺はこれからロトエロと戦うことになる。骨肉の争いってやつだ。最悪お前の兄をこの手で殺すことにもなりかねない」
「そう。とりあえずお父様が生きていればいいかな。後は……知らないな」
「随分と薄情だな……まぁ仕方ないか。もらってないものは返せないからな」
人の、それも家族の生き死に関わる話を聞いて「他は知らない」と言うのはかなり薄情な事だろうが、カレンの出生を知ってる以上は何も言えなかった。
そう思われても仕方ない、もらってない物はどうしようもない、って奴だ。
「さて、忙しくなるぞ! 緊急の軍会議を開く! 準備してくれ!」
「ハッ!」
その後軍会議を開き今後のアランドル家の方針、兵力および食糧馬糧並びに武器の確保、全体の日程などの調整に入った。
アランドル王家にとっても「大きな事」が動こうとしていた。それは「現在のアランドル王による統治を嫌っていた」人間にとってもそうだった。
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