Magu ~魔具~

まんでら

文字の大きさ
8 / 9
出会い

出会い

しおりを挟む
10秒程で光がおさまった

パンク「!!宝箱が開いてる!」

ロック「中には何が入ってんだ??」

パンク「!!??何もない!!」

ロック「え?」

パンク「このたからばこ、からばこだ!」

ロック「何くだらねー事言ってんだよ!俺にも見せろよ!!……からばこだな」

パンク「こんなにデッカい宝箱なのに何も入ってないなんてガッカリだ」

ロック「仕掛けもしっかりしてたのにな。持てるだけお宝持って帰ろうぜ」

パンク「そーだな!って帰り道無くないか?」

ロック「さっき入ってきたとこと違うとこに扉あったからそこから出られるだろ」

パンク「じゃあ、お宝持って帰って皆んなを驚かせようぜ!」

謎の声「おい!!俺様を目覚めさせて無視するとはいい度胸だな!!」

パンク「またこのパターンかよ!どうせ上にいるんだろ?」

上を見上げる

パンク「あれ、いないな」

謎の声「こっちだ!お前の足元!」

パンク「今度は下かよ!!」

下を見るパンクとロック

パンク「え!なんだこのちっこいの」

ロック「こんなのがこの宝箱に入ってたのか!?」

謎の声「何だそのガッカリした感じは!!
俺様がこのダンジョンの最高のお宝だ!見て分からんのか?喋れるマグなんて見た事ないだろ!」

パンク「見た事ねーけど、ドクロも喋ってたからお前みたいなちっこい剣が喋ったところで驚かねーよ」

ロック「確かに」

マグ「俺様だって本来はこんなちっさくないわ!!本来の力があればもっとデカくてカッコいい剣だったんだ!」

パンク「へぇ~」

マグ「信じてないな!?」

パンク「お前の本当の形とか知らんし、ちっこいのに偉そうだし。お前俺らがあの宝箱開けなけりゃずっと出られなかったの分かってんのか?」

マグ「俺様だって開けてくれるのがお前みたいなチンチクリンじゃなくてナイスバディなお姉ちゃんが良かったわ!」

パンク「なんだとぉ!!」

マグ「なんだよ!!」

ロック ー 面倒くせぇのが一匹増えたな
   「で、お前は何が出来んの?」

パンクとマグがいがみ合ってる

マグ「ん??良くぞ聞いてくれた!!俺様は魔力を喰らってその属性を力に変えれるんだ!!どうだ!凄いだろ!!」

パンク「何が凄いのか全然ピンとこねぇな」

マグ「ふん、貴様に分かるわけないだろうな!チンチクリン!」

パンク「うるせー!オモチャみたいなやつに言われたくねーよ!!」

ロック「もしお前の言ってる事が本当なら確かにスゲー!でも、今までそんなマグ聞いた事ねー。疑わしいもんだな」

マグ「なにぃ、俺様が嘘をついてるとでも言うのか!!なら、見せてやろう俺様の力を!ちょうどそこに光のマグがあるしな!」

そう言うとちっこい剣のマグは光を放っているマグを食べはじめた

ガツガツ  バリッ ゴリッ  …ゴクン

マグ「かぁ~久しぶりに食べたがレベルの低いマグはマズい!!まぁいい!チカラがみなぎってきたぁ!見るがいい!!これが俺様のチカラだ!!」

ピカッ

マグは口から光を放った

パンク「うぉー!!レーザービームか!!」

ロック「いや、ちょっと待て何かちがくねーか?

はは、確かにレーザービームだが、この程度じゃレーザーポインターだな」

パンク「なんだやっぱショボいな」

マグ「ほ、本来はこんなんもじゃないぞ!
レベルの高いマグを喰らえばそれこそ一国を滅ぼすような

ロック「はいはい、スゴいですね」

マグ「最後まで話を聞け!!俺様は今5つに分けられてチカラが分散しているのだ!その我が分身達を集めて1つになれば本当の俺様のチカラを見る事になるだろう!」

パンク「本当にレーザービーム撃てるようになるのか??」

マグ「当たり前だ!もっとスゴいのだってある!」

パンク「もっとスゲェのあんのか!?」

パンクの目がキラキラしている

ロック  ーこりゃ間違いなく探すって言い始めるな

パンク「ロック!!こいつの分身も探しに行こうぜ!!」

ロック「あぁ、最後まで付き合ってやるよ!」

マグ「では、善は急げだ!今すぐ行くぞ!」

ロック「急がば回れって言葉知らねーのか?何の準備もしねーで行けるわけねーだろ」

パンク「じゃあ、一旦村に戻って皆んなに自慢しよう!!」

ロック「しねーよ!この事はなるべく周りは知らねー方がいい。こんな珍品あると知られればモノ好きが寄ってくるだろうからな」

パンク「えぇー言えないのかよー」

ロック「悪い大人に盗られるのがオチだ」

パンク「それはダメだ!よし、皆んなには内緒だな!」

ロック「そーと決まれば帰って準備だ。そーいやお前名前とかあんのか?」

マグ「俺様の名前か?そー言えばまだ名乗ってなかったな!俺様は……忘れた」

パンク&ロック「……」

パンク「じゃあ、とりあえずモグでいいんじゃん?」

ロック「なんで?」

パンク「さっきモグモグ食べてたから」

ロック&モグ「……」

ロック「…よ、良かったな!」

モグ「仕方ない、思い出すまではその名で呼ばれてやるわ」

3人?は旅の準備の為村に戻る事にした
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

さようなら、たったひとつの

あんど もあ
ファンタジー
メアリは、10年間婚約したディーゴから婚約解消される。 大人しく身を引いたメアリだが、ディーゴは翌日から寝込んでしまい…。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...