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12 懐かしい写真のはずが……
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ふと見つけた懐かしいアルバム。
その古びたアルバムの中に、一枚だけ見覚えのない写真があった。
そこには、小学校の校庭らしき場所で、友人たちと並んで笑う自分の姿。
――だが奇妙なことに、その中央に写っている“もうひとりの自分”の顔が、どう見ても「現在の自分」そっくりだったのだ。
最初は合成かと疑った。しかし、黄ばんだ紙質、退色したインクの具合まで他の写真と同じで、偽物とは思えない。
「まるで、未来の自分が紛れ込んでるみたいだ……」
背筋が冷える。記憶をたどっても、そんな日を過ごした覚えはない。
数日後、同窓会に持っていき、その場にいた友人たちに見せた。
すると、みんな一様に驚きの表情を浮かべた。
「え、なんで写ってないの?」
「誰も写ってないよ? 校庭の写真だけだろ?」
――彼らには、グラウンドだけが焼き付いた「空っぽの写真」にしか見えていなかった。
帰宅後、あらためて自分の目で確認する。
そこには、やはり笑う“今の自分”が写っていた。
ただし、よく見ると、アルバムの別のページでも“今の自分”は少しずつ前ににじり出してきている。
まるで、過去を侵食するように。
最後のページにはまだ何もない。
――いや、空白に見えるそこには、すでに“次の一枚”が浮かびかけていた。
誰かが、窓辺のアルバムを開いている姿。
その人物の顔は、明らかに“未来の自分”だった。
その古びたアルバムの中に、一枚だけ見覚えのない写真があった。
そこには、小学校の校庭らしき場所で、友人たちと並んで笑う自分の姿。
――だが奇妙なことに、その中央に写っている“もうひとりの自分”の顔が、どう見ても「現在の自分」そっくりだったのだ。
最初は合成かと疑った。しかし、黄ばんだ紙質、退色したインクの具合まで他の写真と同じで、偽物とは思えない。
「まるで、未来の自分が紛れ込んでるみたいだ……」
背筋が冷える。記憶をたどっても、そんな日を過ごした覚えはない。
数日後、同窓会に持っていき、その場にいた友人たちに見せた。
すると、みんな一様に驚きの表情を浮かべた。
「え、なんで写ってないの?」
「誰も写ってないよ? 校庭の写真だけだろ?」
――彼らには、グラウンドだけが焼き付いた「空っぽの写真」にしか見えていなかった。
帰宅後、あらためて自分の目で確認する。
そこには、やはり笑う“今の自分”が写っていた。
ただし、よく見ると、アルバムの別のページでも“今の自分”は少しずつ前ににじり出してきている。
まるで、過去を侵食するように。
最後のページにはまだ何もない。
――いや、空白に見えるそこには、すでに“次の一枚”が浮かびかけていた。
誰かが、窓辺のアルバムを開いている姿。
その人物の顔は、明らかに“未来の自分”だった。
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