真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

文字の大きさ
144 / 249
第五章 魔導帝国ベルゼリア編

第142話 アルド vs. ジュラ姉 ──ビルの街にガオー! ──

しおりを挟む

───────────────────

──魔都スレヴェルドの夜。


漆黒の帳を背景に、摩天楼の無数の灯りが宝石のように瞬き、色とりどりのネオンが夜風に滲んでいた。

その中心にそびえる巨塔、強欲の魔王が根城"アグリッパ・スパイラル"。

塔の十階、天空を切り取ったかのような空中庭園に、その“異様な光景”はあった。


星空を背に、超巨大なリクライニングチェアにもたれかかるのは──十数メートル級のティラノサウルス。

象柱のように逞しい後肢を艶めかしく組み替え、黄金の瞳を半ば閉じながら夜景を見下ろす姿は、獣でありながらどこか「いい女」の風情を纏っていた。

その一挙手一投足に、場違いなほどの色香が漂っている。



「……ありがと」



器用に伸ばした短い前足で、ジュラ姉──“凶竜”のジュラシエルは、差し出された巨大なカクテルグラスを受け取った。

隣に控えるのは、二メートル近いヴェロキラプトル風の亜人。

仕立ての良い黒スーツに銀のカフス。両腕には銀色の大盆を抱え、動きに一分の隙もない。

まるで高級ホテルのバトラーそのものだった。


グラスの中で白濁の液体がゆらめき、夜景の明滅を映す。

ジュラ姉はその妖しい光に目を落とし、低く、しかし艶やかな声で呟いた。



「フォーリンエンジェル……。カクテル言葉は、“叶わぬ願い”。……ふふ。皮肉ね。今のギャタシにピッタリだわ」



野太い低音に女の艶を無理やりまとわせたその声は、冗談めいているようでいて、瞳に浮かぶ影は本物の寂寥だった。

彼女はグラスを傾ける。だが──前足はあまりに短すぎる。

何度角度を変えても、首をひねっても、液体は口元に届かない。

黄金の瞳が一瞬イラつきを帯び、グラスを持ったまま小さく唸る。


「……意外とッ……難しいわね、これ……フンヌ……!」



ジタバタともがく姿は滑稽ですらある。

だが彼女の身体は大地を揺らす巨体であり、その“もがき”一つで庭園全体がきしむ。

風が渦巻き、植えられた観葉樹の葉がざわついた。

観念したように、ジュラ姉は鼻を鳴らす。

そして次の瞬間──。



ガバァッ!!



闇に巨大な顎が開き、グラスごと放り込まれる。


──ガリィン、バリボリボリ……。


ガラスの割れる甲高い音が夜気を震わせ、やがて喉を鳴らして飲み下された。

何事もなかったように、ジュラ姉は恍惚とした表情で夜空を仰ぐ。



「ジンの深みの中に……レモンの酸味……一筋のミントの香り……。ステキね」



その口元に艶やかな微笑みを浮かべ、前足を軽く振った。



「おかわりを持ってきてちょうだい」



執事は深々と一礼し、足早に庭園を去っていく。

彼女の周囲には、再び静寂とネオンの光だけが満ちた。


──その時。
  

乾いた羽音のような足音が近づいてきた。



「ホッホッホロッホー……。またここにいらしたのですね、ジュラ姉」



現れたのは、タキシードを纏った鳩顔の魔人・ピッジョーネ。

その姿は夜景の光を背に、異様なまでに影を落とす。

鳩の仮面じみた顔からは感情は読み取れない。だが声音には静かな含みがあった。



「あら、ピーちゃん。遂にギャタシの晩酌に付き合ってくれる気になったの?」



ジュラ姉は楽しげに尾を振る。その一振りで夜気が轟音を立て、植え込みの花々が一斉に揺れた。
  
だがピッジョーネは首を横に振り、淡々と答える。



「ホロッホー。生憎、私は下戸でして……」



内ポケットから取り出したタバコに火をつけ、鳩面のまま煙を吸い込む。

紫煙がゆらりと舞い、街のネオンと交じり合って空に溶けていった。



「……どうされたのです? 前々から楽しみにされていた北方でのリザードマン制圧の任務を終えたばかりだというのに。ずいぶん浮かない表情ですね」



問いかけに、ジュラ姉は一瞬まぶたを閉じ、グラスの残り香を見つめるように息を吐いた。



「反乱したリザードマン軍の主領──ギュスターブ。無双の剛力の持ち主だと聞いていたわ」

「だけど……結局、ギャタシの全力を受け止めることすらできなかった」



黄金の瞳に、深い虚無が浮かぶ。



「……この世界には、もうギャタシが“本気になれるオトコ”なんて、いないのかもしれないわね」



その声は野太く、それでいて酷く寂しげだった。

ピッジョーネは隣で煙をふかしながら、心の内で呟く。



("凶竜"のジュラシエル……単純なパワーだけなら、大罪魔王や咆哮竜にも比肩すると言われている。)

(そんな彼女を満足させる相手など、そう現れるものではありますまい……)



やがて、戻ってきた執事が再び大盆を差し出す。

ジュラ姉は短い前足でグラスを受け取り、夜景を見下ろしながら寂しげに微笑む。


だがまたしても口に注げず──。

次の瞬間、巨大な口を開けてグラスごと放り込み、バリバリと噛み砕いた。



「……ん。やっぱりステキ」



夜空に、野太くも艶めいた声が響き渡った。



───────────────────



魔都スレヴェルドのビル群の谷間。

夜を切り裂くような風が吹き抜け、街灯がちらつく。


アルドはひらりと身を翻し、影山を背負った肩をそっと下ろした。

建物の影へと運び、気絶したままの彼を慎重に寝かせる。

周囲を一瞥し、瓦礫やガラス片が散らばる地面に体が傷つかないよう、さりげなく布の切れ端を敷く。



「……よし」



銀髪をかき上げながら立ち上がり、振り返る。
  
そこにいたのは、黄金の瞳を爛々と光らせる巨竜──“凶竜”のジュラシエル。

荒い呼吸は吐息ごとに地面の砂塵を舞い上げ、コンクリの壁を削るほどの風圧を伴っていた。

まさしく捕食者。

だが、その口元に浮かぶ表情は、どこか「乙女の怒り」を思わせる奇妙なギャップを孕んでいた。



「それじゃ……さっさとやろうか」



軽口を叩きながらも、アルドの眼差しは戦士そのもの。

だが胸中では、半ば呆れたような思考が巡っていた。



(……正直、お姉キャラのティラノサウルスなんて、味方側にいたらどう扱っていいか困惑しか無いけど……敵ならよっぽど扱いは簡単だ。制圧するだけでいいんだからね)



そうぼそりと考え、肩を軽く回して力を抜いた。

対峙するジュラ姉は、艶めかしい仕草で尾をくねらせる。

だが次の瞬間、黄金の瞳をギラリと光らせ、野太い声を張り上げた。



「凄い余裕ねぇ、アルドきゅん! だけど……その余裕、いつまで続くかしらッ!?」



──ドシン! ドシン!


巨体に似合わぬ俊敏さで、大地を蹴った。

ビルが軋み、窓ガラスが震え、空気が震動で唸りを上げる。

その迫力は、ただの踏み込みで都市を揺るがす「災害」そのものだった。



「こりゃ、大迫力だね」



アルドは涼しい顔のまま呟き、軽く構えを取る。

彼の髪が風に舞い、街灯の光を反射して銀の軌跡を描いた。


その刹那──。



「"暴君の牙タイラント・ファング"!!」



雄叫びが轟き、ジュラ姉の全身を包む魔力が爆発的に膨れ上がる。

膨張した筋肉が大気を押しのけ、空気そのものを爆ぜさせた。

巨大な顎がアルド目がけて迫る。


地鳴りのような噛みつき。

風圧だけで広場の舗装がえぐれ、飛び散る石片が雨のように降り注いだ。



「よっと」



気の抜けた声と共に、アルドは右足を一歩前に踏み出し、

右手を上顎に、右足を下顎に添えた。


──ギギギギギ……ッ!


巨岩を噛み砕く力。鋼鉄を断つ力。

それら全てを凌駕する咬合力が、少年の片手片足に阻まれる。


アルドの顔は、涼しいままだった。



「う、ウソでしょ……!? ギャタシの本気の牙が……!」



ジュラ姉の声が震える。

その驚愕は芝居ではない。心の底からの狼狽だった。


だが、怯んでばかりはいられない。

ジュラ姉は顔を引っ込め、さらに魔力を高めて後肢を踏み込んだ。



「なら……これはどうかしらッ!?」



──ズシン!

地面が砕け、後肢の踏み込みで巨大な尾がしなる。



「"暴君の尾鞭タイラント・テール"!!」



──ビュウウンッ!!


轟音と共に薙ぎ払われた尾は、竜巻の如き破壊を巻き起こす。

衝撃波で近くのビルの壁が抉れ、鉄骨が悲鳴を上げながら歪み、ガラスが粉々に飛び散った。

横殴りの衝撃は、まるで都市そのものを叩き壊す暴風のよう。


(……マズいな、このままだと周りの建物が……!)


アルドは眉をひそめ、すっと両腕を伸ばす。


──ガシィッ!


迫り来る尾を、その両手でがっしりと受け止めた。



「なッ……!?」



ジュラ姉の黄金の瞳が見開かれる。

尾の衝撃は、砦の壁を吹き飛ばすほどの威力。

だが、華奢な銀髪の少年は、それを──何事もないように止めていた。



「よいしょ」

 

軽い掛け声と共に、アルドは尾を掴んだまま巨竜の全身をふわりと持ち上げる。
 

その動きはあまりにも自然で、力んだ様子すらなかった。

 
次の瞬間。

 
──ドォンッ!

 
ジュラ姉の巨体が広場中央に落下する。
 
だが、衝撃は驚くほど小さい。アルドが放ったのは“優しい投げ”だった。
 
周囲の建物には一切の被害が及ばないよう、精密にコントロールされていたのだ。



(……洗脳されてるだけだし、しかも……“女子”かもしれないしなぁ。正直、見た目だとオスなのかメスなのか判断出来ないんだけども。)

(どっちにしろ、あんまり乱暴には扱えないよね。)



心中でぼそりと呟き、アルドは軽く息を吐いた。


一方でジュラ姉は──。

地面に着地した瞬間、全身が熱を帯びるのを感じていた。



(……アルドきゅん……! ギャタシが本気で牙を剥いても……尾を振るっても……! 全部受け止めてくれる……!)



黄金の瞳が揺らめく。

胸の奥に、熱と震えが入り混じる。


それは、戦士としての誇りか。

それとも、女としての衝動か。


彼女は自分でも分からないまま──心臓の鼓動が早まるのを、抑えられなかった。


刹那、ジュラ姉の胸の奥で、何かがぐらりと揺れた。

それは今まで味わったことのない感情──胸を焦がすような、ときめきと。

そして、自分の力を受け止められてしまった悔しさ。



「……アルドきゅん……! 貴方が……ギャタシの王子様だったのね……!」



野太い声に乙女の震えを乗せ、頬を染める。

だが、胸の奥で噛み締めたのは、もう一つの強烈な思い。



(──悔しい!)



自分が全力で放った牙も、尾も。

少年のような細身の体が、笑顔ひとつ崩さず受け止めてしまった。


大きく息を吐き出し、ジュラ姉は目を閉じる。

心の内で、必死に自分に言い聞かせる。



(ヤダ……ギャタシったら、何でこんな気持ちに……!?)


(……違う。この気持ちは、“女子”としてじゃない……! "戦士"としての“誇り”が叫んでいるのよ!)



巨体を震わせ、ズシンと後肢で大地を踏み締める。

その衝撃だけで、近くのビルの壁がヒビ割れ、看板がガタガタと落下した。

空気がビリビリと震え、街全体が巨大な鼓動に揺さぶられる。


黄金の瞳が、まっすぐにアルドを射抜いた。



「ありがとう、アルドきゅん……! 大事な気持ち、思い出させてくれて……!」



その言葉に、アルドは「?」と首を傾げる。

まるで意味が分からない──という顔で、呑気に髪をかき上げるだけ。


だが次の瞬間、ジュラ姉の瞳がギラリと見開かれた。

黄金の光が迸り、口角がぐっと吊り上がる。



「ここからは……一人のレディじゃなく! 一人のファイターとして、アンタに向き合うわよォオオオオオッ!!」



──ズシャアアアアッ!!


足の爪がコンクリートをえぐり、深い爪痕を残す。

巨体がうねり、大地が震え、広場全体が彼女の気迫に震え上がった。
 
ビルの窓ガラスが一斉にビリビリと鳴動し、街灯が明滅する。

 
黄金の竜眼は、もはや獲物ではなく“戦友”を見据えていた。
 
そこには、女の色香を漂わせたジュラ姉ではなく

──誇り高き戦士"凶竜"のジュラシエルが立っていた。



 ◇◆◇



カッと黄金の瞳が見開かれる。

次の瞬間、ジュラ姉は地面をズシンと踏み締め、声を張り上げた。



「ッシャアアアアァァァァ!! 行くぞオラァアアアアァァァァッ!!」



咆哮の余波だけでビルの窓ガラスが震え、街路灯の光が一斉に揺らめく。

その迫力に、思わずアルドは肩を竦め、一瞬だけ目を丸くした。



「……な、何かよく分からないけど、本気になったってことかな?」



呟きながらも、銀髪の少年は一歩前へと出る。

瞳が細められ、僅かに警戒の色が宿る。

ジュラシエルは大きく頭を反らし、ティラノサウルス特有の咆哮の構えを取った。

口腔の奥で、魔力が灼熱の奔流となって収束していく。

顎の隙間から、ビリビリとした魔力の火花が迸った。



「"暴竜咆哮波タイラント・ロア"ッ!!」



轟音。

吐き出されたのは、光と衝撃が凝縮された灼熱のビーム。

空気を裂き、大地を抉り、一直線にアルドを飲み込まんと迫る。



「……こりゃ、避けても弾いても打ち消しても、周りの建物が危ないな」



アルドの声は、呆れるほど冷静だった。

銀の瞳に決意の光が宿る。



「それなら──」



彼は右腕を突き出し、静かに呟く。

真祖竜のみに扱える、固有スキルの一つ。




「"竜渦ドラグ・ボルテックス"」




──グニャリ。

アルドの前の空間が歪み、渦を巻くようにねじれていく。

やがてそれは、闇に口を開いたワームホールのような“竜の渦”となった。

 
咆哮波が直撃した。
 
しかし、凄まじいエネルギーは渦に呑まれ、次々とその光が吸い込まれていく。
 
轟音だけが虚しく木霊し、やがてビームは完全に消滅した。



「な……ッ!?」



ジュラシエルの黄金の瞳が驚愕に見開かれる。

全力の必殺技が、まるで存在しなかったかのように消えたのだ。

 
アルドは小さく息を吸い込み、口元に笑みを浮かべた。

 

「ヴァレンが言ってたんだよね。俺の力には、魂を“調律”する効果があるって」


「……ちょっと試してみようか」



スゥゥ、と深く息を吸い込む。

そして、ティラノサウルスの咆哮を真似るように──



「ガアァアアアアァァァァッッ!!」



空気が震えた。

アルドの喉奥から放たれた咆哮には、銀色の粒子が混じっていた。

音の振動と共に舞い散る光の粒子が、ジュラシエルを包み込む。



「ッ……ぐ……ぁ……!?」



脳髄を掻き回されるような衝撃。



「……なんつってね。」



アルドの戯けた様な声に、ジュラシエルの頭を覆っていた霧が晴れるように、思考が一気にクリアになっていく。



(……ああ……ギャタシ、負けたのね……)



敗北を認める言葉が、心の底から浮かんできた。

力が抜け、巨体が傾ぐ。


──だが、その倒れる先には。


影山が、無防備に眠っていた。



「うおっ!?危ないッ!!」



アルドの声が鋭く響く。

次の瞬間、彼は地を蹴り、流星のように走り込んだ。


巨体が影山に覆いかぶさる直前。

アルドは両手を広げ、その全重量を受け止めた。



「……ッぶねぇ……!……マジで間一髪!」



だが顔は涼しい。

軽々と持ち上げるように、彼はティラノサウルスの巨体を支えた。


ジュラ姉の心臓が、大きく跳ねる。



(こ……これは……お姫様抱っこ!?)



男らしくも優しい腕の中(というか上)で、自分は支えられている。

戦士として女子を捨てたはずの自分を──“女子”として扱ってくれている。



(……アルドきゅんは……まだ、ギャタシを“女”として見てくれてた……!?)



衝撃が胸を満たし、頬に熱が灯る。



「……ギャタシの……完敗だわ。アルドきゅん」



野太い声が震え、彼女は静かに呟いた。

両手で背中を支えられたまま、夜空を見上げる。

瞳に揺らぐのは、敗北と……どこか安堵の色。



「……今夜は……飲みたい気分。
──そうね……“アイ・オープナー”でも、いただこうかしら」



──カクテル言葉は、“運命の出会い”。

星空を仰ぎながら、ジュラ姉は野太い声で、しかしどこか乙女のように呟いた。


下でアルドは、額に汗を浮かべながら思う。



(……こ……これ、もう地面に下ろしてもいい感じなのかな……?)



困惑した表情のまま、銀髪の少年はビルの谷間で、巨大なティラノサウルスを抱え続けていた。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...