真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

文字の大きさ
150 / 249
第五章 魔導帝国ベルゼリア編

第148話 リュナ vs. 蒼龍 ──ジェットコースター上の戦い──

しおりを挟む
蒼龍は、妖艶な笑みを浮かべて広場に響き渡るような声を上げた。



「──さぁーて、いくわよぉ?」



その瞬間、彼女の身体はフワリと風に乗ったように宙を舞う。

長い蒼髪が光を受けて流星の尾のように煌き、次の瞬間──カルーセルの頂点へと、しなやかにスタッと着地する。

ネオンに照らされた彼女の姿は、舞台に立つ女優そのもの。

夜空と観覧車を背景に、蒼龍は見下ろす視線に冷たく艶めいた光を宿していた。


ブリジットは思わず前へ一歩踏み出し、叫んだ。



「待って! あたし達……紅龍さん、あなたの弟さんが食べちゃった“影山君のお友達”の魂を返してほしいだけなの!」

「……返してもらえないかな? そしたら、あたし達、戦わなくてもいいと思うんだ!」



その声には怯えも迷いもなく、ただ真っ直ぐな意志だけがあった。

蒼龍の目が一瞬だけ細められる。



(……降伏宣告みたいな物言いねぇ。まるで、最終的には必ず自分達が勝つと確信しているかの様な……)



小さく息を吐き、彼女は扇をクルリと指先で回す。



「この世はねぇ、弱肉強食なのよ、お嬢ちゃん」

「その子達が紅龍ちゃんに喰われちゃったのは──その子達が、弱かったから」



広場に艶やかな笑い声が響く。



「アナタだって、自分より弱い獲物を狩って食べた事が無いとは言わせないわよぉ?」


「でも……!」



ブリジットは必死に反論しようとするが、その声を扇の音が切り裂く。

ヒュゥゥッ──と空気が鋭く裂け、蒼龍が両手に広げたのは、蒼い光を纏う二つの扇。



「さぁ──お喋りはここまで!」



両の腕を優雅に振りかぶり、蒼龍の声が広場に響き渡った。



「"風吼ふうこうの舞い"!!」



ドゴォォォォッ!!

カルーセルを中心に、凄まじい竜巻が巻き起こった。

装飾布は裂け、電飾は爆ぜ、木馬たちが狂ったように回転を始める。



「そぉーれっ!!」



蒼龍の掛け声と同時に、カルーセルの構造がバキバキと悲鳴を上げ──次の瞬間、大破した。

木馬が豪速の弾丸と化して飛び出し、無数の影がブリジットとリュナめがけて殺到する。



「きゃあっ!? く、来る──っ!」



ブリジットは慌てて髪飾りに手を伸ばす。

光が弾け、彼女の手に握られたのは──巨大なピコピコハンマー。



「"ピコ次郎"っ!」



振り回すたびに、飛来する木馬がピコッという間抜けな音を響かせて弾かれ、ポトリと地面に落下していく。

戦場のはずが、ピコッ、ピコッという軽快な音が妙に滑稽に広場を満たした。


一方、リュナの背中がヌルリと膨らむ。

黒銀に光る巨大な龍腕が二本、空気を裂いて現れた。



「チィッ……こっちは本気っすよ!」



龍腕の爪が閃き、飛んできた木馬を次々と真っ二つに裂いていく。

木屑が雨のように降り注ぐ中、リュナは地を蹴り、蒼龍へ距離を詰めていった。



「無駄っすよ、姉さん!」



走りながら、リュナが叫ぶ。



「コイツはセッキョーで改心するようなタマじゃないっす!」

「弱肉強食……上等じゃないっすか! あーしらであの女ふん縛って、兄さんに魂取り戻してもらいましょー!」



ブリジットは必死に木馬を叩き落としながら、リュナの声に応じた。



「……うん、そうだね。戦いたい訳じゃないけど……やるしかないみたいっ!」



ピコ次郎をくるくると回し、彼女は構え直す。

蒼龍は竜巻の只中、艶っぽい笑みを浮かべながら二人を見下ろした。

視線がチラリとリュナに移る。



「……出来るかしらぁ?」



唇から零れるのは甘い囁き。
だが、その目は氷の刃のように冷たかった。



「“今のアナタ”に……」



 ◇◆◇



蒼龍の踵が石畳を軽く叩いたかと思うと──彼女の身体はしなやかに駆け出した。

スタタタ……と軽快な足音を響かせ、風を掴むようにふわりと宙を舞う。

その姿はまるで舞台の踊り子。
長い蒼髪が夜風に翻り、ネオンの光を反射して青白い軌跡を描く。

そして──彼女は広場の端を走り抜けていたジェットコースターの先頭車両に、軽やかにスタッと着地した。



「ほぉーら、アタシはこっちよぉー!」



艶やかに片手を振り、挑発するような笑みを浮かべる。

直後、カコン、と重々しい音を立ててレールが動き出す。

ジェットコースターがガタガタと振動しながら、ゆっくりと加速を始めた。



「わ、わぁっ!? い、行っちゃう……!」



ブリジットは慌てて足をばたつかせる。
律儀に乗り場へと駆けて行き、階段をドタバタと駆け上がり始めた。



「あわわっ……! 待ってぇぇっ!」



必死の形相でピコピコハンマーを抱えながら駆けていく姿は、どうにも戦闘というよりアトラクションの客そのものだった。


蒼龍はその様子を横目で見下ろし、目を細める。



(……あの子。持ってる“力”と“経験”がチグハグねぇ)

(アナタの脚力なら、この老虎車ジェットコースターの上くらい……一っ飛びで来れるでしょうに)



優雅に扇を回しながら、分析めいた視線を投げる。

だが。


──その時だった。



「オラァッ!!」



鋭い声とともに、夜気を裂く影が一気に迫った。

一直線に跳びかかってきたのはリュナ。

背中から伸びる黒銀の龍腕、その爪が弧を描き、斜め下から鋭く振り上げられる。

蒼龍の唇がわずかに歪む。



(トカゲちゃん……さすがの反応速度ねぇ)

(伊達に千年を生きた魔竜じゃない──ってトコかしらぁ?)



キィィィンッ!!

蒼い扇が横に薙がれ、リュナの龍腕の爪と激突する。

火花が散り、金属と鱗の摩擦音が耳をつんざいた。

振動がレールを伝い、ジェットコースターの車両がガタンッと揺れる。

二人の巨体と力が拮抗し、鍔迫り合いのように押し合った。



「……あらぁ?」



蒼龍は扇に力を込めながら、妖艶に微笑む。



「アタシを止めたいなら、この老虎車ジェットコースターごと破壊すればいいじゃない?」

「それとも……その“人の皮”を被ったままだと、それも出来ないくらい非力なのかしらぁ?」



挑発的な声が、竜巻のようにリュナの耳に叩きつけられる。

リュナの額に青筋が浮かんだ。

煩わしそうに眉を顰め、黒マスクの奥で牙を食いしばる。



「……うっせーな」



龍腕にさらに力を込めて押し返し、ギリギリと音を立てる。



「このジェットコースターは後で乗る予定だから、壊れてもらっちゃ困るんすよ」



視線は鋭く、蒼龍を睨み据える。



「兄さん、姉さんと一緒に、な」



蒼龍の瞳が一瞬だけ細まり、笑みが消える。
その口から零れた声は、今までにないほど冷たかった。



「……トカゲの人間ごっこも」



吐き捨てるように。



「そこまで行くと──不快極まりないわ」



夜空を泳ぐ風が、その言葉に合わせて凍りつく。

レールの上で交錯する二人の力は、もはや笑いも軽口も許さないほどに重く鋭かった。



 ◇◆◇



轟音を立てて、ジェットコースターが急加速した。
もたついていたブリジットは完全に置いて行かれ、広場に残された彼女の「まってぇぇー!」という声が風にかき消される。

疾走する車両の上、リュナは風を裂きながら姿勢を低くした。
黒マスクをぐいと下げ、牙をむき出しにする。



「──『動くな』ッ!」



竜の本能から迸る威圧、千年を超える魔竜ザグリュナだけが持つ絶対命令。

“咆哮”の衝撃が吐き出される直前──



「フッ……」



蒼龍は瞼を細め、わずかに肩を揺らす。
息を止め、両手の扇を胸元で交差させた。



「"封印呪法"──」



瞬間、目に見えぬ鎖のようなものがリュナの喉を締め上げた。
咆哮の衝撃は一瞬で掻き消され、空気に霧散する。



「くっ……!?」



リュナの目が見開かれた。声が出ない。
喉奥に押し返された衝動だけが残り、空気がざらつくような不発音を響かせた。



「……やっぱりねぇ」



蒼龍の唇に浮かぶのは、余裕を誇る艶やかな笑み。



「面と向かっての“咆哮”なんて、タイミングを読めば簡単に封じられるわぁ?」



リュナは奥歯を軋ませながら、心中で毒づいた。



(……ちっ、やっぱ正面からは読まれるっすね。なんとかタイミングずらさねーと……!)



蒼龍は扇を広げ、艶やかに腰をひねる。



「“寒氷かんぴょうの舞い”──」



扇の骨子から氷が走る。

シャリィィィン、と高い音を立てながら、五本ずつの氷刃が左右の扇から伸び広がる。

氷の羽根を持った猛禽のごとく、夜のネオンを反射して青白く煌めいた。



「……チッ。やっぱりコイツも……」



リュナの瞳が鋭さを増す。



(他人からぶんどったスキル、山ほど使えるみてぇーっすね。めんどくせー……!)



龍腕を構え直すと、彼女は地を蹴った。
轟音を立てて疾走するジェットコースターの上。二人の影が交錯する。


ガガガガガガ──ッ!!


氷刃と龍爪がぶつかり合い、火花と氷片が飛び散った。

その余波で車両の鉄板がバリバリと軋む。

夜のスレヴェルドを切り裂くように、二人の斬撃がレールの上で閃き続けた。


レールがぎゅっと急角度に傾く。

観覧車のネオンが視界を流星のように掠め、次の瞬間──ジェットコースターは重力を裏返すかのように縦回転へと突入した。



「ッ……!」



風が鋭く頬を切り裂く。
車両の天板が遠ざかるその刹那、蒼龍とリュナは互いに目を射抜き──同時に宙へと跳躍した。

二人の影が、回転する軌道の内側へと吸い込まれていく。

足場を捨てた空中、耳をつんざく風切り音と共に──



「──ハッ!!」



リュナの龍腕が爪を閃かせ、蒼龍の氷刃が月光のごとく煌めいた。

次の瞬間、ガガガガガガッと火花と氷片が弾け飛ぶ。

刃と爪が擦れ合う度に、白と赤の閃光が夜空に散り、観覧車のライトすら掻き消す勢いで煌めきを放った。

氷が砕け、爪が裂け、互いの髪が風に引き千切られる。

その斬り結びは、星屑のような欠片を夜空にまき散らしながら続いた。



「ふふふっ……!」


「くっ……!」



二人の呼吸が重なる度、遊園地全体が悲鳴を上げるかのように風鳴りが轟く。

──そして、ぐるりと一回転を終えたジェットコースターが下から迫る。

寸分の狂いもなく、二人は同時に身を捻り、影のようにその天板へと舞い降りた。


スタッ。


靴裏が鉄板を叩いた瞬間、振動がレールを駆け抜け、観覧車の窓を震わせる。

蒼龍は扇を翻し、長い蒼髪を優雅に振り払った。
その呼吸は乱れることなく、微笑すら浮かべている。

一方のリュナは、額から滴る汗を散らしながらも、龍腕を鋭く振り構えた。

瞳は獲物を狙う猛獣のそれに変わり、荒い息の奥から、次の一撃を今か今かと解き放とうとしていた。

夜のジェットコースターの上。

煌めくネオンを背景に、ふたつの影はなおも激突の瞬間を待ち構えていた。



 ◇◆◇



「……やっぱり、思った通りねぇ」



押し合う扇と竜腕。

互いの力が拮抗する音が、ガリリ、と耳を削った。
蒼龍は余裕の笑みを崩さぬまま、扇の縁越しにじっとリュナを覗き込む。



「ッ……」



リュナは眉をひそめた。



「あ? 何がっすか?」



ぶっきらぼうに返す声。

だが、胸の奥で鼓動が跳ねる。
嫌な予感が、氷水を流し込まれたみたいに背筋を冷やした。

蒼龍は細い目をさらに細め、声を落とした。
囁きは甘いのに、耳の奥を抉るような冷たさを持っていた。



「“咆哮竜ザグリュナ”──」



その名が吐き出された瞬間、リュナの肩がビクリと震える。



「フォルティア荒野に千年君臨し続けた、伝説の魔竜」

「その力が……こんなものの訳が無いわ」



リュナの胸がドクリと鳴り、血の気が引いていく。
喉がからからに乾くのを誤魔化すように、彼女は鼻を鳴らした。



「さーね? 噂に尾鰭おひれでも付いてたんじゃねーっすか?」



軽口を叩く。
だが、震えを隠すための声は僅かに掠れていた。

蒼龍は口角をほんのわずかだけ上げ、氷のような瞳を細める。

扇に伸びた氷刃がギラリと反射し、リュナの黒マスクに青白い光を映した。



「トカゲちゃん、アナタ──」



一語一語を刻むように。

観覧車の光が風に揺れ、広場の喧騒が遠のく。




「“その姿”でい続ける為に……相当、無理してるでしょ?」




その声は、ただの挑発ではなかった。
鋭い観察と確信が込められた、胸を抉る告発だった。

リュナの瞳が一瞬だけ大きく開く。
指先に力が入り、爪が蒼龍の扇を押す音が耳障りに軋んだ。



(……コイツ…………ッ!)



胸の奥で、苦い焦燥が燃え広がる。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

異世界をスキルブックと共に生きていく

大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...