悪徳女弁護士はリア充に嫉妬する

とものりのり

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悪徳女弁護士はお一人様でラーメンを食べに行く

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私の名前は坂上涼子28歳。独身で弁護士をやっている。

金曜日の夜、仕事が早く終わり時間に余裕のある私。明日が休みで心も穏やか。空腹を感じて食欲も湧く。ちょっと濃い目の物を食べたくなった。今の私はいい感じ。なんだかいい事ありそうな気がする。

「よし!味噌ラーメンを食べに行こう」
と、独り言の決意表明。

駅前の通りを歩きながら店を探す。金曜日の夜ともあってサラリーマンのグループやらカップルやらが歩いている。一人で歩いているのは私だけ。

前から気になっていたラーメン屋の前に来ると長蛇の列。15人くらい店の外に並んでいる。

しかし、一人でラーメン屋に入るのも気が引ける。こんな所でも独り身である事の弊害に突き当たる。恋人がいればなぁ。

家に帰ってインスタントの味噌ラーメンを食べようかという案が脳裏を過ぎるが、30分前の「今の私はいい感じ。何だかいい事ありそうな気がする」というのを思い出す。
そうよ!家に帰ってインスタントの味噌ラーメン食べてたら何も起きないわ!

意を決して駅前のラーメン屋の行列に並ぶ。この店は味噌ラーメンが美味しい事で有名でネットの口コミを見ても星が4もあるのだ。ああ、想像するだけで唾液腺からヨダレがピューピュー出る。

10分後。
行列を見てみるとお一人様が多い。ガチのラーメン好きが多いという事だろう。しかしこの場に似つかわしくないチャラい外見のカップルがチャラい会話をしている。
「タピオカドリンクのストローって太くねぇ?」
「だよねー」

20分後。
行列が進み入口に近付くと美味しそうな味噌の匂いがしてきた。早く食べたい。
するとチャラいカップルがまだ喋っている。
「先輩がさぁ、ノーベル賞とるコツ知ってるらしいんだわ」
「マジ?超ヤベーじゃん」

30分後。
前の方に並んでいたチャラいカップルが食べ終わって店から出てくる。
「塩ラーメンうまかったぁ」
「ね。塩の味マジヤバかったね」

そしてついに順番が回ってくる。
席に座り
「味噌ラーメン」
と注文すると店主が
「すみません。味噌が切れまして他のメニューでお願いします」

「味噌ラーメンで有名なのに味噌が切れる?」
私は思わず口に出してしまった。
すると店主が
「すみません。今日は味噌をこねるバイトが風邪で休んでましてね。そいつしか味噌作れないんですよ」

え?バイトしか味噌ラーメンの命である味噌作れないの?とは口に出さず、ひきつった笑顔で
「じゃあ塩ラーメンで」

食べ終わり店をでると
「塩ラーメンうまかったぁ。塩の味マジヤバかった」
と独り言を言いながら駅の方へ歩いて行く。
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