僕が”僕”じゃなかったら

パれっと

文字の大きさ
上 下
370 / 412
 ―――――結―――――

10話「君への気持ちは、“恋”じゃない。」(57)

しおりを挟む






高校に入ってからの、


俺に見せる、あっくんの顔が、


すごく、




…可愛く思えて。





そんな


近付く距離に。


可愛さに。


昔と変わることのない

優しさに。



なんだか、



胸が

熱くなって。



あっくんといると、



落ち着かなく、なるようになった。













 …どうして、

  近付いて、くるんだろう。



って、

不思議になった。






今まで、お互いに


 “普通” の距離感を、築いていたのに。






…文化祭の劇では、

姫の役をやると、言って。



…女の子みたいな容姿で、

今までたくさん、嫌な思いをしてきたのに、


どうしてなんだろう。


って。



高校に入ってから、


あっくんが何を考えているのかが、

よく、わからなかった。


しおりを挟む

処理中です...