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―――――結―――――
10話「君への気持ちは、“恋”じゃない。」(57)
しおりを挟む高校に入ってからの、
俺に見せる、あっくんの顔が、
すごく、
…可愛く思えて。
そんな
近付く距離に。
可愛さに。
昔と変わることのない
優しさに。
なんだか、
胸が
熱くなって。
あっくんといると、
落ち着かなく、なるようになった。
…どうして、
近付いて、くるんだろう。
って、
不思議になった。
今まで、お互いに
“普通” の距離感を、築いていたのに。
…文化祭の劇では、
姫の役をやると、言って。
…女の子みたいな容姿で、
今までたくさん、嫌な思いをしてきたのに、
どうしてなんだろう。
って。
高校に入ってから、
あっくんが何を考えているのかが、
よく、わからなかった。
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