フードデリバリー配達員をやっていたら異世界に自由に行けるようになったので、日本からいろいろな物をデリバリーして大金持ちを目指します!

クレール・クール

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なにが出るかな

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 あの後アルフォンスさんに聞いたところによると、像が精巧あればあるほど。そして作者の魂がこもっていればいるほど、ゴーレムは本物の生き物に近付いていくんだそう。

 ただ、クリスにみそらはそんなレベルを大きく凌駕していて他の要素も加わっているんじゃないかってことだけど、その要素がなんなのかは伯爵本人にも分からないそうだ。

 みそらを孤児院に連れて帰ったポーシャは院長先生にかなりびっくりされていたけど、あと少しの期間で出ていかないといけないということもあってポーシャが責任を持つということでとりあえず飼ってもいいことになった。

「ごはん、なにを食べるんでしょうか?」

 いろいろ試したところ、なんでも食べるみたい。

 それでも好き嫌いはあるみたいで、いちばん気に入ったのはブルーハワイ味のかき氷。

 余った氷をクーラーボックスにいれて、かき氷機といっしょにポーシャに預けておいたから毎日補充すればなんとかなるかな。補充できなかったり氷が無くなった場合は他のものも食べてもらうということで。

 そんな感じでみそらは問題なし。

「問題は、クリスちゃんだよねー」

 オレの頭の上に止まったクリスを見てポーシャが言う。

 クリスは完全にオレに懐いていて、みそらといっしょに孤児院に預けて帰ろうとしたら「クアアッ」て鳴かれて(泣かれて?)追いかけ回されたんだよね。

 そして仕方なく配達バッグにいれて日本のマイルームに連れてきちゃって今に至るわけで。

「コモドドラゴンとか言い張れないかな」

「無理ね。それにコモドドラゴンはトカゲじゃない。クリスちゃんは本物のドラゴンよ。それに見た目だって地球のどの動物とも違うし……かわいそうだけど、この部屋からは出さないほうがいいのは間違いないと思う」

「だよなー」

 サイズ的には超大型犬のグレートピレニーズくらいだから、狭いマイルームでも飼えなくはないけと、置いたまま外出するのも不安――ん?

「お、おいクリス大丈夫か?」

「ちょ、震えてるよ。たーくん変なもの食べさせたんじゃない?」

「みそらと同じものしか食べさせてないぞ。え、まさかお腹下したとか?」

 ぷるぷると全身を震わせていたクリスが「クアッ」と声をあげると口からなにか吐き出した。

「ほら、やっぱり変なもの食べさせて……え、これダイヤモンドじゃない?」

「こっちのは……サファイア?」

 宝石には詳しくないからはっきりとは分からないけど、きれいな青い色をしたダイヤモンドとサファイアの小さな原石らしき鉱物。

 当のクリスはというと、スッキリした表情で犬みたいに丸まって寝はじめちゃいました。

「まさか、みそらに付き合ってブルーハワイをたくさん食べたから青い宝石を?」

「どうだろう。それなら今度はイチゴ味でもあげてみる? それで赤い宝石を吐いたら、そういうことになるよね」

「とりあえず、これ鑑定してもらうか。オレ、クリスを置いて出られないからサエちゃん頼んでいい?」

「うん、任せて。お父さんの知り合いの人が宝石商をやってるから、見てもらってくるね」

 本当に本物の宝石の原石なら凄いけど……まさか、ねえ。
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