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犯人はだれだ?
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「オ、オルシャー伯爵様がなぜこのようなところに!?」
先触れもなくいきなりやってきたアルフォンスさんに、院長先生もびっくり。
まあ、いきなり都道府県知事とかが来るようなものだし、びっくりするのも仕方がない。
実は最近、孤児院の空き部屋になっていた部屋を資材置き場兼事務所として借りていたんだよね。もちろん、きちんと家賃を支払ってだよ。
こちらでまだ住居を見つけてないオレたちとしては格安で借りられるし、孤児院側も現金収入が得られるからお互いに損のない取り引きだと思います。
まあそんなわけで、アルフォンスさんを案内できる近場で屋根のあるところがここしか思いつかなかったということです。
「すいませんアル……オルシャー伯爵。わざわざ出向いていただきまして」
「アルフォンスで構わんよ。今は我々以外にはロロンと護衛しかいないらね。それより、今回は大変だったみたいだね」
「はい。直接壊されたりした物は今のところないんですが、飲食店をやっている以上はあの状態では営業するわけにはいきません。大雨が降ってきたので今日は営業は休みに決めましたが、たとえ大降りにならなくてもお昼の営業が間に合ったかは怪しいですね」
「我が家オルシャー家の私兵にも近所を捜索させたんだが、泥や汚水、魚が散乱していたのはきみの店の周辺だけで、他の場所の屋台にはほとんど被害らしい被害は出ていない。つまり、犯人はキミの店を狙ったのはほぼ間違いないだろう。なにか、心当たりはないのかね?」
心当たりか。いったいなんだろう?
普通に考えたらオレ、もしくは屋台に恨みを持ったり迷惑を被っている人だよなあ。
だけど、オレがこっちに来てからまだ数ヶ月しか経っていないし、それほど強い恨みを持たれるようなことはなかった……と思う。
あるとすれば、オレたちの屋台のせいで売り上げが下がった近所の別の屋台の人とかかな?
だけど、価格帯をきちんと分けているおかげでそれなりの棲み分けはできているはずだし、なによりマジリハ湖周辺の人出が増えてむしろ他の屋台の売り上げも伸びているって聞いたこともあるんだよなあ。
となると。
「ふむ、貴族か」
「はい。わたしが恨みを持たれているとすれば、出店を持ちかけてきたのに断ったせいで顔を潰されたと考えた貴族の方ではないかと」
「可能性としてはあり得るか。ロロンはどう考える」
「はい。私もその可能性が高いかと愚行いたします。散らばっていた魚はマジリハ湖で釣れる魚ばかりでしたが、あれを普通にばらまくのはなかなか困難でしょう。であれば、魔法の使用を疑います。魔道士の数はそれほど多くなく優秀な者は貴族が抱えている場合が多いですので」
「だが、冒険者にも優秀な魔道士はいるだろう?」
「はい。しかし、タケシ殿は冒険者ギルドから引退した元冒険者の雇用を行い、その評判は上々です。ありえないとまでは言えませんが、動機の面からは少々薄いですな」
「あ、そう言えばなんですけど」
おっと。アルフォンスさんとロロンさんの話に口を挟んだらまずかったかな? ……まあいいか。
「元Bランク冒険者のザウロさんって従業員が言っていたんですけど、現場に大量のキツネの足跡のようなものがありました。わたしも確認しました。アルフォンスさんたちが来られた時に降ってきた大雨でもう消えてしまっているかもしれませんが」
「キ、キツネだと!?」
アルフォンスさんがテーブルをバンと叩いて立ち上がる。
あれ、そんなびっくりするような話かな?
先触れもなくいきなりやってきたアルフォンスさんに、院長先生もびっくり。
まあ、いきなり都道府県知事とかが来るようなものだし、びっくりするのも仕方がない。
実は最近、孤児院の空き部屋になっていた部屋を資材置き場兼事務所として借りていたんだよね。もちろん、きちんと家賃を支払ってだよ。
こちらでまだ住居を見つけてないオレたちとしては格安で借りられるし、孤児院側も現金収入が得られるからお互いに損のない取り引きだと思います。
まあそんなわけで、アルフォンスさんを案内できる近場で屋根のあるところがここしか思いつかなかったということです。
「すいませんアル……オルシャー伯爵。わざわざ出向いていただきまして」
「アルフォンスで構わんよ。今は我々以外にはロロンと護衛しかいないらね。それより、今回は大変だったみたいだね」
「はい。直接壊されたりした物は今のところないんですが、飲食店をやっている以上はあの状態では営業するわけにはいきません。大雨が降ってきたので今日は営業は休みに決めましたが、たとえ大降りにならなくてもお昼の営業が間に合ったかは怪しいですね」
「我が家オルシャー家の私兵にも近所を捜索させたんだが、泥や汚水、魚が散乱していたのはきみの店の周辺だけで、他の場所の屋台にはほとんど被害らしい被害は出ていない。つまり、犯人はキミの店を狙ったのはほぼ間違いないだろう。なにか、心当たりはないのかね?」
心当たりか。いったいなんだろう?
普通に考えたらオレ、もしくは屋台に恨みを持ったり迷惑を被っている人だよなあ。
だけど、オレがこっちに来てからまだ数ヶ月しか経っていないし、それほど強い恨みを持たれるようなことはなかった……と思う。
あるとすれば、オレたちの屋台のせいで売り上げが下がった近所の別の屋台の人とかかな?
だけど、価格帯をきちんと分けているおかげでそれなりの棲み分けはできているはずだし、なによりマジリハ湖周辺の人出が増えてむしろ他の屋台の売り上げも伸びているって聞いたこともあるんだよなあ。
となると。
「ふむ、貴族か」
「はい。わたしが恨みを持たれているとすれば、出店を持ちかけてきたのに断ったせいで顔を潰されたと考えた貴族の方ではないかと」
「可能性としてはあり得るか。ロロンはどう考える」
「はい。私もその可能性が高いかと愚行いたします。散らばっていた魚はマジリハ湖で釣れる魚ばかりでしたが、あれを普通にばらまくのはなかなか困難でしょう。であれば、魔法の使用を疑います。魔道士の数はそれほど多くなく優秀な者は貴族が抱えている場合が多いですので」
「だが、冒険者にも優秀な魔道士はいるだろう?」
「はい。しかし、タケシ殿は冒険者ギルドから引退した元冒険者の雇用を行い、その評判は上々です。ありえないとまでは言えませんが、動機の面からは少々薄いですな」
「あ、そう言えばなんですけど」
おっと。アルフォンスさんとロロンさんの話に口を挟んだらまずかったかな? ……まあいいか。
「元Bランク冒険者のザウロさんって従業員が言っていたんですけど、現場に大量のキツネの足跡のようなものがありました。わたしも確認しました。アルフォンスさんたちが来られた時に降ってきた大雨でもう消えてしまっているかもしれませんが」
「キ、キツネだと!?」
アルフォンスさんがテーブルをバンと叩いて立ち上がる。
あれ、そんなびっくりするような話かな?
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