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犯人は
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あの出来事から2週間が経過した。
結論から先に言おうか。
あの日、俺たちの店をめちゃくちゃにしたのは銀狐族という獣人の一族だった。
荒らされているのを発見する前の晩、銀狐族の若者の結婚式をあの場所で行ったんだそうだ。
まあ、規模は大きくなっているけど俺の店はまだ屋台にすぎないし、あの場所もマジリハの領主であるアルフォンスさんの土地だから、ひと声かけて欲しくはあったけど結婚式をすることそれ自体は問題ない。むしろ、おめでたいことだとは思う。
問題は、俺たちが置いたままにしておいた酒や保存食を見つけてしまい、それが今話題の品だと分かるともう矢も盾もたまらなかったらしい。
飲めや食えやの大宴会に突入してしまったんだそうで、そのあとのことは記憶に残っていないとか……。
空が明るくなってきたころ、ようやく自分たちがしでかしたことと現場の悲惨な状況に気がついて半パニックになったものの、酔いが回っていたためにとりあえず片付けや謝罪はあとでしようと決めて一時帰宅、再度集合することになった。
ちなみに、天気雨が降ったり雨が激しくなったりしたのは銀狐族の族長が使える血統魔法のひ・と・つ・【狐の嫁入り】のせい。
普通の雨とは異なり、魔力が含まれたこの雨に打たれると風邪を引きにくくなったり病気に強くなる効果があるんだそうだ。降水量が安定していなかったのは、酔いでうまくコントロールが出来なかったから。
この効果はオルシャー伯爵家でも知られていたため、今回は銀狐族の謝罪を受け入れて許すことに決まった。被害らしい被害といえば俺の店が1日開けられなかったことと、犯人探しや片付けで冒険者や衛兵が無駄足を踏んでしまったこと。
その程度の被害でマジリハの街の人の健康レベルが上がったのだからむしろお礼を言いたいくらいだとアルフォンスさんは言っていたよ。
俺としても、結婚式という祝い事だったということであまり野暮なことも言いたくなかったこともあって、今回の件は水に流そうと思う。
「狐の嫁入りだけに水に流すって? 単純すぎない?」
「店長、捻りがなさすぎです。ストレートすぎです。でも、そこがいいとこです」
はい、うるさいよ、サエちゃん、ポーシャ。
というわけで俺としては今回の件はもう終わらせるつもりだったんだけど、そうもいかないと言い張ったのが銀狐族の族長。
その償いの証として娘をしばらく俺の店で無給奉仕させるとかで……お、きたきた。
「おーい、こっちこっち」
結論から先に言おうか。
あの日、俺たちの店をめちゃくちゃにしたのは銀狐族という獣人の一族だった。
荒らされているのを発見する前の晩、銀狐族の若者の結婚式をあの場所で行ったんだそうだ。
まあ、規模は大きくなっているけど俺の店はまだ屋台にすぎないし、あの場所もマジリハの領主であるアルフォンスさんの土地だから、ひと声かけて欲しくはあったけど結婚式をすることそれ自体は問題ない。むしろ、おめでたいことだとは思う。
問題は、俺たちが置いたままにしておいた酒や保存食を見つけてしまい、それが今話題の品だと分かるともう矢も盾もたまらなかったらしい。
飲めや食えやの大宴会に突入してしまったんだそうで、そのあとのことは記憶に残っていないとか……。
空が明るくなってきたころ、ようやく自分たちがしでかしたことと現場の悲惨な状況に気がついて半パニックになったものの、酔いが回っていたためにとりあえず片付けや謝罪はあとでしようと決めて一時帰宅、再度集合することになった。
ちなみに、天気雨が降ったり雨が激しくなったりしたのは銀狐族の族長が使える血統魔法のひ・と・つ・【狐の嫁入り】のせい。
普通の雨とは異なり、魔力が含まれたこの雨に打たれると風邪を引きにくくなったり病気に強くなる効果があるんだそうだ。降水量が安定していなかったのは、酔いでうまくコントロールが出来なかったから。
この効果はオルシャー伯爵家でも知られていたため、今回は銀狐族の謝罪を受け入れて許すことに決まった。被害らしい被害といえば俺の店が1日開けられなかったことと、犯人探しや片付けで冒険者や衛兵が無駄足を踏んでしまったこと。
その程度の被害でマジリハの街の人の健康レベルが上がったのだからむしろお礼を言いたいくらいだとアルフォンスさんは言っていたよ。
俺としても、結婚式という祝い事だったということであまり野暮なことも言いたくなかったこともあって、今回の件は水に流そうと思う。
「狐の嫁入りだけに水に流すって? 単純すぎない?」
「店長、捻りがなさすぎです。ストレートすぎです。でも、そこがいいとこです」
はい、うるさいよ、サエちゃん、ポーシャ。
というわけで俺としては今回の件はもう終わらせるつもりだったんだけど、そうもいかないと言い張ったのが銀狐族の族長。
その償いの証として娘をしばらく俺の店で無給奉仕させるとかで……お、きたきた。
「おーい、こっちこっち」
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