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第3章
淋しい夜明け
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不意に、アウレシアは目を覚ました。
天幕の中は暗く、まだ寝ても大丈夫だろうと寝返りを打つ。
だが、いつもならすぐ眠れるところを、今日はなぜか眠れなかった。
この一週間、ようやく山々を越えて、道は開けた荒野へと出た。
最後の山は登りが急だったため、馬に乗っている者達は、みな降りて、馬とともに歩かねばならなかった。
お約束通り、天然皇子は喜んで山道を馬の手綱を引いて歩いた。
長く緩い下りになって馬に乗るのを残念がっていたほどだ。
急な山登りさえも喜ぶとは、本当に、妙な皇子だと、アウレシアは顔を弛ませる。
まるで、戦士になって独り立ちした頃の自分のようだと、思った。
あの頃はまだ、リュケイネイアスともアルライカともソイエライアとも出会っていなかった。
女戦士には仕事がなく、ようやく来た仕事なら、何でもやった。
辛いなどと感じることもなかった。
どこに行っても、何をしても、楽しく、嬉しかった。
きっと、今イルグレンもそんなふうに思っているのだろう。
「――」
そんなことをつらつらと考えているうちに、眠るどころか完全に目が覚めてしまった。
大きく息をつくと起き上がる。
眠れないのに横になっていても退屈なだけだ。
じっとしているのは性に合わない。
毛布をかけたまま、アウレシアは這って天幕の入り口に寄った。
今日は夜明けまで、アルライカの筈だ。
天幕の入り口の布をわずかに引いて、外を覗く。
「――?」
焚き火は燃えていた。
こちらには背を向けている男は、焚き火の明かりで黒い影のようにしか見えないが、毛布越しのあの体つきはアルライカではない。
いつも見慣れた体躯より、もっと細身の、背筋の伸びた綺麗な影――あれは。
嫌な予感がして、アウレシアは毛布を肩にかけたまま静かに長靴を履き、天幕を出た。
「グレン、あんた何してるんだい?」
「火の番だ」
当然のように言うイルグレンに、アウレシアはまたかと顔を顰めた。
「ライカは?」
「そこで寝ている」
火を挟んで向こう側で、アルライカは毛布を体に巻きつけて、背を向けて横になっていた。
「あんにゃろう。護衛が寝てどうすんだ」
起こしに行こうとしたアウレシアの手を掴み、イルグレンは小声で止める。
「違う。私が変わってくれと言ったのだ。火の番をやってみたくてな。ライカは嫌がっていたが、私が無理に頼んだのだ。だから、天幕には戻らず、そこで寝ているのだ」
そこで、寝ていたアルライカが大きくくしゃみをした。
毛布を引き上げてこちらに向きを変える。
アウレシアの視線を感じたのか、目を開ける。
「――ん、レシア、なんで起きてんだ?」
「そういうあんたはなんで寝てんだよ。まったく、交代してやるから、天幕で寝な」
「お、いいのか。じゃ、頼むぜ。ありがとよ、グレン」
大きな体を伸ばし、大きく欠伸をすると、アルライカは毛布を体に巻いたまま天幕に入っていった。
「まったく、何にもなかったからいいようなものの、火の番がしたいなら、いいなよ。一緒にやってやるから」
「火の番は一人だろう? 誰かと一緒では、もう一人が眠れないではないか」
「あんたに一人で火の番させて、あたしらが寝てるわけにいかないだろ。護衛をなんだと思ってんだよ」
呆れたように隣に座るアウレシアに、イルグレンは小さく笑う。
「護られる側というのは、つまらないものだな。私は護る側のほうがいいな。
ほら、火の番だってちゃんとできているだろう? ライカに教わったとおり、きちんと消さずに一人で見張っていたのだ。周りにもきちんと気を配っていたぞ。怪しい者も、食料を狙う獣も来なかった。上出来だと思わないか?」
どこまでも天然な皇子は、アウレシアの褒め言葉を待っている。
苦笑しながら、アウレシアは肩を竦めた。
「上出来だよ、皇子様。ライカよりよっぽどよくできてる。火の番なんて、退屈だろうに」
「星を見ていたのだ。寝る前にライカがいろいろ教えてくれた。星を読めば、方角もわかるのだな。お前達のような渡り戦士は、みなそうして位置を知ることができるのか?」
「ほとんどはね。依頼されれば、砂漠に行くときもあるし、山越えや海を渡るときもある。星が読めりゃ、とりあえずどこに向かえばいいかはわかるからね。星だけじゃなく、月の形と見える時間や位置でも、今どこにいるかわかるよ」
「お前達は、すごいな。どこででも生きていけそうだ。お前達ほど自由な者はこの世界にはいないのではないか?」
「大げさだなあ。確かに、どこにでも行けるし、どこででも生きていけるけど、それがいいことなのかはわかんないさ。一つの所にずっといたいっていう人間もいるし、多分、そういう人間のほうが多いね。あたしらのほうがきっと、珍しいほうの部類なのは間違いない」
「そうか? 私は、こちらのほうがいいな。いつも違う景色を見ていられるではないか。天幕で寝るのも好きだ。料理をするのも面白いな。馬に乗るのも楽しいし、私は馬車にずっと押し込められているより、今のこの旅のほうがずっといい」
「まったく、あんたは変わった皇子様だよ」
「これを楽しくないと思うのなら、私は変わった皇子でいい。お前達といて、新しいことを覚えていくのはすごく楽しい。だから、変でもいいのだ」
自慢げに胸を張るイルグレンに、アウレシアも笑った。
不意に、イルグレンが空を見上げた。
「レシア、星が消えていく」
「え?」
空を見ると、東のほうがうっすらと白み始めていた。
「ああ、夜明けが近いんだ」
明けていく夜明けの紫が、星々のかすかな光に溶け込み、徐々にその姿を消していく。
それは、アウレシアにとってはすでに見慣れたなんでもない光景だった。
アウレシアがイルグレンに視線を戻すと、彼はまだ、東の空を見上げていた。
横顔は、憂いに満ちていた。。
「グレン?」
「――私は、夜明けが来るのは喜ばしいことだと思っていた」
独り言のように、呟く言葉。
まるで、誰にも聞いてもらえぬかのように、小さく、静かに響く声だった。
「だが、暗闇の中ひたすらに瞬く星が、夜明けとともに、こんなに静かに淋しく消えていかねばならないのは、哀しいことだと思う」
もう一度、アウレシアは明けていく夜空を見上げる。
イルグレンの言葉を聞いてから見る夜明けの空は、彼の言葉通りの世界に思えた。
太陽が昇るまでのこの僅かなひと時が、群青の夜空に小さくひたむきに瞬く星の光を消していくことが、こんなにも切ないものだとは――
「――」
言葉をなくし、アウレシアはイルグレンとともに、しばし夜明けの空を眺めていた。
火のはぜる音が、時折聞こえるだけの、静かに哀しいひと時。
「夜明けというものは、淋しいものなのだな」
そう言うイルグレンこそ、淋しそうに見えた。
「グレン――」
視線を感じたのか、イルグレンはアウレシアを見つめ、静かに微笑った。
「お前が起きてきてくれてよかった。
淋しい夜明けも、一緒にいてくれるものがいれば、淋しくなくなる。
誰かと一緒にいるのは、とても、大切なことだ。
私は、今この時、ここに――私の隣に、お前がいるのがとても嬉しい」
「――」
アウレシアは思わず手を伸ばし、指先で目元に触れる。
間近で見る皇子の顔は、一人前の男の顔をしていた。
端正なのに、どこか憂いを帯びた、若い男の顔。
眼差しは、美しく滲むような薄紫だった。
「あんたのその瞳――夜明けの紫だ」
イルグレンも手を伸ばし、アウレシアの頬にそっと触れる。
「お前の瞳は、星のような琥珀だな」
互いの瞳を覗き込むように近づく。
「とても、美しい色をしている――」
互いの瞳を見つめながら、どちらも瞳を閉じなかった。
互いが、頬に触れた相手の手に、自分の手を重ねた。
そっと近づく二つの影が、静かに重なる。
くちづけは、優しく触れ合って離れた。
「――」
それから、もう一度。
今度は互いに瞳を閉じた。
深く長く、感触を探るように触れ合って、何度も何度も繰り返された。
星が消えていくのも忘れるように。
天幕の中は暗く、まだ寝ても大丈夫だろうと寝返りを打つ。
だが、いつもならすぐ眠れるところを、今日はなぜか眠れなかった。
この一週間、ようやく山々を越えて、道は開けた荒野へと出た。
最後の山は登りが急だったため、馬に乗っている者達は、みな降りて、馬とともに歩かねばならなかった。
お約束通り、天然皇子は喜んで山道を馬の手綱を引いて歩いた。
長く緩い下りになって馬に乗るのを残念がっていたほどだ。
急な山登りさえも喜ぶとは、本当に、妙な皇子だと、アウレシアは顔を弛ませる。
まるで、戦士になって独り立ちした頃の自分のようだと、思った。
あの頃はまだ、リュケイネイアスともアルライカともソイエライアとも出会っていなかった。
女戦士には仕事がなく、ようやく来た仕事なら、何でもやった。
辛いなどと感じることもなかった。
どこに行っても、何をしても、楽しく、嬉しかった。
きっと、今イルグレンもそんなふうに思っているのだろう。
「――」
そんなことをつらつらと考えているうちに、眠るどころか完全に目が覚めてしまった。
大きく息をつくと起き上がる。
眠れないのに横になっていても退屈なだけだ。
じっとしているのは性に合わない。
毛布をかけたまま、アウレシアは這って天幕の入り口に寄った。
今日は夜明けまで、アルライカの筈だ。
天幕の入り口の布をわずかに引いて、外を覗く。
「――?」
焚き火は燃えていた。
こちらには背を向けている男は、焚き火の明かりで黒い影のようにしか見えないが、毛布越しのあの体つきはアルライカではない。
いつも見慣れた体躯より、もっと細身の、背筋の伸びた綺麗な影――あれは。
嫌な予感がして、アウレシアは毛布を肩にかけたまま静かに長靴を履き、天幕を出た。
「グレン、あんた何してるんだい?」
「火の番だ」
当然のように言うイルグレンに、アウレシアはまたかと顔を顰めた。
「ライカは?」
「そこで寝ている」
火を挟んで向こう側で、アルライカは毛布を体に巻きつけて、背を向けて横になっていた。
「あんにゃろう。護衛が寝てどうすんだ」
起こしに行こうとしたアウレシアの手を掴み、イルグレンは小声で止める。
「違う。私が変わってくれと言ったのだ。火の番をやってみたくてな。ライカは嫌がっていたが、私が無理に頼んだのだ。だから、天幕には戻らず、そこで寝ているのだ」
そこで、寝ていたアルライカが大きくくしゃみをした。
毛布を引き上げてこちらに向きを変える。
アウレシアの視線を感じたのか、目を開ける。
「――ん、レシア、なんで起きてんだ?」
「そういうあんたはなんで寝てんだよ。まったく、交代してやるから、天幕で寝な」
「お、いいのか。じゃ、頼むぜ。ありがとよ、グレン」
大きな体を伸ばし、大きく欠伸をすると、アルライカは毛布を体に巻いたまま天幕に入っていった。
「まったく、何にもなかったからいいようなものの、火の番がしたいなら、いいなよ。一緒にやってやるから」
「火の番は一人だろう? 誰かと一緒では、もう一人が眠れないではないか」
「あんたに一人で火の番させて、あたしらが寝てるわけにいかないだろ。護衛をなんだと思ってんだよ」
呆れたように隣に座るアウレシアに、イルグレンは小さく笑う。
「護られる側というのは、つまらないものだな。私は護る側のほうがいいな。
ほら、火の番だってちゃんとできているだろう? ライカに教わったとおり、きちんと消さずに一人で見張っていたのだ。周りにもきちんと気を配っていたぞ。怪しい者も、食料を狙う獣も来なかった。上出来だと思わないか?」
どこまでも天然な皇子は、アウレシアの褒め言葉を待っている。
苦笑しながら、アウレシアは肩を竦めた。
「上出来だよ、皇子様。ライカよりよっぽどよくできてる。火の番なんて、退屈だろうに」
「星を見ていたのだ。寝る前にライカがいろいろ教えてくれた。星を読めば、方角もわかるのだな。お前達のような渡り戦士は、みなそうして位置を知ることができるのか?」
「ほとんどはね。依頼されれば、砂漠に行くときもあるし、山越えや海を渡るときもある。星が読めりゃ、とりあえずどこに向かえばいいかはわかるからね。星だけじゃなく、月の形と見える時間や位置でも、今どこにいるかわかるよ」
「お前達は、すごいな。どこででも生きていけそうだ。お前達ほど自由な者はこの世界にはいないのではないか?」
「大げさだなあ。確かに、どこにでも行けるし、どこででも生きていけるけど、それがいいことなのかはわかんないさ。一つの所にずっといたいっていう人間もいるし、多分、そういう人間のほうが多いね。あたしらのほうがきっと、珍しいほうの部類なのは間違いない」
「そうか? 私は、こちらのほうがいいな。いつも違う景色を見ていられるではないか。天幕で寝るのも好きだ。料理をするのも面白いな。馬に乗るのも楽しいし、私は馬車にずっと押し込められているより、今のこの旅のほうがずっといい」
「まったく、あんたは変わった皇子様だよ」
「これを楽しくないと思うのなら、私は変わった皇子でいい。お前達といて、新しいことを覚えていくのはすごく楽しい。だから、変でもいいのだ」
自慢げに胸を張るイルグレンに、アウレシアも笑った。
不意に、イルグレンが空を見上げた。
「レシア、星が消えていく」
「え?」
空を見ると、東のほうがうっすらと白み始めていた。
「ああ、夜明けが近いんだ」
明けていく夜明けの紫が、星々のかすかな光に溶け込み、徐々にその姿を消していく。
それは、アウレシアにとってはすでに見慣れたなんでもない光景だった。
アウレシアがイルグレンに視線を戻すと、彼はまだ、東の空を見上げていた。
横顔は、憂いに満ちていた。。
「グレン?」
「――私は、夜明けが来るのは喜ばしいことだと思っていた」
独り言のように、呟く言葉。
まるで、誰にも聞いてもらえぬかのように、小さく、静かに響く声だった。
「だが、暗闇の中ひたすらに瞬く星が、夜明けとともに、こんなに静かに淋しく消えていかねばならないのは、哀しいことだと思う」
もう一度、アウレシアは明けていく夜空を見上げる。
イルグレンの言葉を聞いてから見る夜明けの空は、彼の言葉通りの世界に思えた。
太陽が昇るまでのこの僅かなひと時が、群青の夜空に小さくひたむきに瞬く星の光を消していくことが、こんなにも切ないものだとは――
「――」
言葉をなくし、アウレシアはイルグレンとともに、しばし夜明けの空を眺めていた。
火のはぜる音が、時折聞こえるだけの、静かに哀しいひと時。
「夜明けというものは、淋しいものなのだな」
そう言うイルグレンこそ、淋しそうに見えた。
「グレン――」
視線を感じたのか、イルグレンはアウレシアを見つめ、静かに微笑った。
「お前が起きてきてくれてよかった。
淋しい夜明けも、一緒にいてくれるものがいれば、淋しくなくなる。
誰かと一緒にいるのは、とても、大切なことだ。
私は、今この時、ここに――私の隣に、お前がいるのがとても嬉しい」
「――」
アウレシアは思わず手を伸ばし、指先で目元に触れる。
間近で見る皇子の顔は、一人前の男の顔をしていた。
端正なのに、どこか憂いを帯びた、若い男の顔。
眼差しは、美しく滲むような薄紫だった。
「あんたのその瞳――夜明けの紫だ」
イルグレンも手を伸ばし、アウレシアの頬にそっと触れる。
「お前の瞳は、星のような琥珀だな」
互いの瞳を覗き込むように近づく。
「とても、美しい色をしている――」
互いの瞳を見つめながら、どちらも瞳を閉じなかった。
互いが、頬に触れた相手の手に、自分の手を重ねた。
そっと近づく二つの影が、静かに重なる。
くちづけは、優しく触れ合って離れた。
「――」
それから、もう一度。
今度は互いに瞳を閉じた。
深く長く、感触を探るように触れ合って、何度も何度も繰り返された。
星が消えていくのも忘れるように。
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