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第十一章 今更だけど、二人はボクッ娘!
第五十八回 その企みとは?
しおりを挟む――たとえば、
「飛沫とはいうものの、未だ宙を漂うウイルスの殺菌……ううん、除菌とか。僕らがお外からお家に帰って来て、手洗いうがいするように……僕の場合は、すぐにシャワー浴びて浴室で全部済ましちゃうけど。そのように、折角の外出の自粛を促しているのだから、町中を……その、クリーニングしちゃうとか、何で考えないのかな? ……とか思って」
頭の中にはイメージ、
閃きと思ったのだけど、いざ言葉にしようと思うと難しくって……いやいや、それ以前に、エッセイにしようと思っても……もっと難しいか。
……それに、それにね、
可奈も、梨花も見ている、メッチャ見ている。きっと、稚拙極まれりだ。
ワクチンだって、まだ研究中だものね。
……そうだよね、そんな簡単にいかないよね?
「千佳、それエッセイに書こうよ」
「えっ?」
「思いつかなかったよ、あなたなりに考えてたのね」
「えっ、えっ?」
梨花も可奈も、大いなる反応! もしかして褒めてくれた?
「僕ね、℮スポーツで千佳が天狗にならなくても、千佳はすごい子なんだよ。僕の知らないこといっぱい知ってるし、僕よりも辛いこといっぱい経験してきたのに、とても優しい子だし、とっても強い子だから、……初めて喧嘩した時ね、千佳にもっと自信を持ってほしかったんだ。だからね、それをわかってほしくて、あの時は、きつく言ったんだよ」
――その梨花の言葉こそ、大いなる企み。……そう、僕のために。
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