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第一幕 壱
回帰する言葉と想い
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「……」
加奈子の前から消えた狸奴は、その場から立ち去ったのではなく猫に姿を変えて神社の屋根の上にいた。
うろたえている加奈子を見下ろして浅いため息を一つ吐く。そして今一度空を見上げ満月を見た。
今日はいつになく大きくて綺麗な満月だ。
そう、主がいなくなってしまった、あの時と同じ……。
その月を見上げたまま目を細めた狸奴は、そっと目を閉じる。
懐かしい主の匂いに触れて思い出す。遠い昔の主の事を……。
『幸之助』
こちらを覗き込む、人懐っこそうな目とざんばらに生やした無精髭。二ッと笑うと見える白い歯。
両手でそっと壊れ物を扱うかのように抱き上げられて、胡坐をかいた袴の上に乗せられ頭から背中にかけて暖かく大きな手が優しくゆっくりと撫でて行く。
それがとても心地よくて、ついうたた寝してしまいたくなる。
『幸之助はまっこと、ぬくいねゃ』
喉をくすぐる手に、思わず喉を鳴らしてしまう。
いつも穏やかで笑みが絶えない主の声は、耳に心地よい低音でとても落ち着く。
日頃から穏やか過ぎて、声を荒らげるような事もほとんどなかった主……。
そう言えば、その主に出会ったのはいつ頃だっただろうか。
あれは偶然……いや、奇跡だったと言ってもいいのかもしれない。
◆◇◆◇◆
その日、雨が降っていた。
朝から雨が降り続き、道の泥を雨水が跳ね上げるくらいの強さの雨が一日降っていて、通りを歩く者は急ぎ自分の家を目指して番傘を手に足早に立ち去っていく。
季節で言えば、梅雨の時期だ。
この頃には気温的にもだいぶ暖かいはずだが、この日に限って気温が低く誰もが肌寒く感じていた。
幸之助はそんな雨の降る村はずれに、小さく丸くなって寒さに震えていた。
動きたくても体中冷え切って、動くことが出来ない。
「……みぃ……」
声を上げようと思っても掠れた小さい声で鳴くしか出来ず、しかもその声は雨音で掻き消されて誰の耳にも届かない。
忙しなく歩く人間の草履から跳ねた泥が付いたせいで目も開けられず、体も泥まみれでそこらに転がっている石ころと大差ないほどだ。
誰かの民家の軒先の下にいるのに、古い家の屋根の一部は崩れているせいで雨は容赦なく体を打ち付ける。
薄く目を開くと、濁り霞む視界の先には泥にまみれてずぶ濡れになったたくさんの人々の足袋と草履が行き過ぎるのが見えた。
あぁ、もう駄目だ……。
ぶるりと体を一度大きく震わせた幸之助は自分の中で死期を悟り、開けた目をもう一度閉じて力尽きたようにゴロリと体を横たえた。
「おや?」
そんな幸之助に気が付いたのが真吉だった。真吉はそこらの石と見分けにくい姿に成り果てた幸之助を見つけて足を止め、こちらを覗き込んでくる。
「あぁ、何て事じゃ。可哀想に……」
そう言うと、真吉は汚れる事も気に留めず手のひらに収まるほど小さな幸之助の体をそぅっと抱き上げ、大切に懐へと入れ込んだ。
「しょう冷いねゃ。ちょお待ちよれよ。すぐにぬくうちゃおき、頑張っとうせ」
真吉は懐へ入れた幸之助を片手で支え、穴の開いた番傘を手に足早に家路へと急ぐ。
「おう、もんて来たぜよ!」
そう声を上げて家に帰り着くなり急いで草履を脱ぎ捨てて土間に上がり、懐から幸之助を出すと持っていた手拭いでごしごしと体の汚れを拭い落とし始めた。
「お帰り……って、ごっつい濡れてるやないですか!? どいたがです?」
「おお。道端に子猫がおったがよ。早う温めんと死んでしまうかもしれん。湯じゃ、湯を沸かしてくれ」
「猫って、お前様……」
「ええき! 早う!」
「は、はい!」
出迎えに出て来たのは、真吉のところに嫁いで来たばかりのおヨネだった。
真吉に急かされて急ぎ風呂に薪をくべ、湯を沸かしに走った。
「頑張っとうせ……。じきにぬくい湯に入れちゃおきねゃ」
綺麗に泥を拭いながら、どこか焦りの色を見せつつも落ち着いた声で励まし続ける真吉は、新しい手拭いで体中をぐるぐるに巻き付け再び懐へ幸之助を仕舞い込む。そして少しでも温かくなるようにぎゅっと抱きしめ、自らの体温を移しつつ手拭いの上から更に擦り続ける。
自分の為に頑張ってくれている真吉の姿をボーっとする頭のまま薄く目を開けて見上げると、彼はとても忙しない様子でおヨネに指示を出していた。
「あぁ、あと飯じゃ! 猫が食える飯をこしらえねゃ……。米と節をやりこう煮ちゃったら喰えんろうか?」
「こんな子猫が、米や節が食えますやろうか?」
「無いよりマシじゃ! 喰えんかったら喰えるように潰しちゃったらええ。おヨネ、早う作ってくれ!」
「は、はい!」
焦る真吉に急かされて、おヨネは言われるがまま幸之助の為の食事を作りに取り掛かった。
「いやぁ! この子猫、尻尾が長いやんか!」
おヨネが作った柔らかく煮た粥を冷まして懐から出された幸之助に少しずつ食べさせていると、それを見たおヨネは頓狂な声を上げた。
暖かな湯にが張られた桶の中で体を洗い、心底冷え切った体が心から温まったおかげで食欲に火がついていた。
真吉の手の中で両手両足をピンと伸ばし、もぞもぞと動かしている幸之助の尻尾は確かに長い。
この時代の猫と言えば大抵三毛猫で尻尾は丸い方が当たり前だった。
長い尻尾の猫は滅多に見かけない為、尾の長い猫は妖怪の「猫又」になると人々は信じていた。だからこそ、おヨネも複雑な表情を浮かべたのだ。
「この子猫、将来猫又になりゃあせんかえ?」
彼女の言葉に、真吉は思い切り不機嫌そうに顔を顰め、幸之助をぎゅっと抱きしめる。
「そがな事言うなや。よう見てみぃ。どっからどう見たち、こじゃんち可愛いやろが? こがな子が猫又なんぞになりゃあせんちや」
抱きすくめられた幸之助は、真吉の懐の中で声を上げて暴れまわる。
「おお、すまんすまん」
暴れる幸之助を慌てて自分から引き離し、お腹いっぱい食べさせてもらってまん丸く膨らんだ腹と元気を取り戻して泣き叫ぶ姿を見て、ニッコリ笑う。
しかし、おヨネはそれでも納得がいかないのか、顔を顰めたままだ。
「可愛い言うんは分かりますけんど……。将来猫又にでもなられたら……」
「おヨネ、そがに言うたらいかん。この子がそれを聞いたら、きっと悲しいやろうし寂しいと思うで?」
そう言って真吉は幸之助の頭を撫でると、幸之助はその言葉に胸がいっぱいになった。
「それに、そもそも猫は縁起のえい動物じゃ! おらんくにもその猫がおるっちゅうんは、何かえい事が起きるのかもしれんねゃ。こうして会えたのは何かの縁じゃ。おまんは今日からうちの猫になったらえい」
こうと決めたら譲らない真吉に、それ以上おヨネが口を出す事はしなかった。
一家の主の言う事は絶対なのだから……。
「そうやな。名前が必要やねゃ。猫は縁起のえい動物やから……幸之助ちゅうんはどうじゃ?」
「みぃ」
「ほうか! 気に入ったか!」
そう言いながら真吉は幸之助を両手で大切そうに高々と抱き上げて、嬉しそうに笑った。
◆◇◆◇◆
目を閉じていた狸奴がゆっくりと目を開き、先ほどまで加奈子のいた社を見下ろすともうそこには誰もいない。
加奈子は帰った。
微かに残る主の香りを残して帰った加奈子の軌跡を追うように視線を上げて、再び人の姿になった狸奴は目を細めた。
そして、先ほど彼女が残した言葉を思い返す。
『そんなの、悲しいし寂しいよ』
その言葉。まさかまた聞く事になるとは思ってもみなかった。
「……あの方は、主の性格までも如実に受け継いだのだろうか」
そう思いながら、暗い参道の先を見つめる。
せっかく、姿かたちは違っても懐かしい恩人に出会えたのに……。
そう思うと寂しくて、本当は主の傍にいたいと願ってしまう自分の気持ちに無理やりに蓋をするように目を閉じる。
普通に考えればこんな田舎町の、しかも真夜中の神社に訪ねて来るような稀有な人間はそういるものじゃない。だからきっと彼女も……もう訪ねて来る事はないだろう。
狸奴はすぅっと音もなく舞台に降りると、着物の袂から神楽鈴と扇子を取り出した。
シャン……。
静かな夜に微かに響く神楽鈴の音はとてもよく聞こえる。
この鈴の音一つに人々の幸せと村の安寧を願う。主が愛したこの場所と人を守り続けるために、この鈴を鳴らし続けるのだ。
加奈子の前から消えた狸奴は、その場から立ち去ったのではなく猫に姿を変えて神社の屋根の上にいた。
うろたえている加奈子を見下ろして浅いため息を一つ吐く。そして今一度空を見上げ満月を見た。
今日はいつになく大きくて綺麗な満月だ。
そう、主がいなくなってしまった、あの時と同じ……。
その月を見上げたまま目を細めた狸奴は、そっと目を閉じる。
懐かしい主の匂いに触れて思い出す。遠い昔の主の事を……。
『幸之助』
こちらを覗き込む、人懐っこそうな目とざんばらに生やした無精髭。二ッと笑うと見える白い歯。
両手でそっと壊れ物を扱うかのように抱き上げられて、胡坐をかいた袴の上に乗せられ頭から背中にかけて暖かく大きな手が優しくゆっくりと撫でて行く。
それがとても心地よくて、ついうたた寝してしまいたくなる。
『幸之助はまっこと、ぬくいねゃ』
喉をくすぐる手に、思わず喉を鳴らしてしまう。
いつも穏やかで笑みが絶えない主の声は、耳に心地よい低音でとても落ち着く。
日頃から穏やか過ぎて、声を荒らげるような事もほとんどなかった主……。
そう言えば、その主に出会ったのはいつ頃だっただろうか。
あれは偶然……いや、奇跡だったと言ってもいいのかもしれない。
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その日、雨が降っていた。
朝から雨が降り続き、道の泥を雨水が跳ね上げるくらいの強さの雨が一日降っていて、通りを歩く者は急ぎ自分の家を目指して番傘を手に足早に立ち去っていく。
季節で言えば、梅雨の時期だ。
この頃には気温的にもだいぶ暖かいはずだが、この日に限って気温が低く誰もが肌寒く感じていた。
幸之助はそんな雨の降る村はずれに、小さく丸くなって寒さに震えていた。
動きたくても体中冷え切って、動くことが出来ない。
「……みぃ……」
声を上げようと思っても掠れた小さい声で鳴くしか出来ず、しかもその声は雨音で掻き消されて誰の耳にも届かない。
忙しなく歩く人間の草履から跳ねた泥が付いたせいで目も開けられず、体も泥まみれでそこらに転がっている石ころと大差ないほどだ。
誰かの民家の軒先の下にいるのに、古い家の屋根の一部は崩れているせいで雨は容赦なく体を打ち付ける。
薄く目を開くと、濁り霞む視界の先には泥にまみれてずぶ濡れになったたくさんの人々の足袋と草履が行き過ぎるのが見えた。
あぁ、もう駄目だ……。
ぶるりと体を一度大きく震わせた幸之助は自分の中で死期を悟り、開けた目をもう一度閉じて力尽きたようにゴロリと体を横たえた。
「おや?」
そんな幸之助に気が付いたのが真吉だった。真吉はそこらの石と見分けにくい姿に成り果てた幸之助を見つけて足を止め、こちらを覗き込んでくる。
「あぁ、何て事じゃ。可哀想に……」
そう言うと、真吉は汚れる事も気に留めず手のひらに収まるほど小さな幸之助の体をそぅっと抱き上げ、大切に懐へと入れ込んだ。
「しょう冷いねゃ。ちょお待ちよれよ。すぐにぬくうちゃおき、頑張っとうせ」
真吉は懐へ入れた幸之助を片手で支え、穴の開いた番傘を手に足早に家路へと急ぐ。
「おう、もんて来たぜよ!」
そう声を上げて家に帰り着くなり急いで草履を脱ぎ捨てて土間に上がり、懐から幸之助を出すと持っていた手拭いでごしごしと体の汚れを拭い落とし始めた。
「お帰り……って、ごっつい濡れてるやないですか!? どいたがです?」
「おお。道端に子猫がおったがよ。早う温めんと死んでしまうかもしれん。湯じゃ、湯を沸かしてくれ」
「猫って、お前様……」
「ええき! 早う!」
「は、はい!」
出迎えに出て来たのは、真吉のところに嫁いで来たばかりのおヨネだった。
真吉に急かされて急ぎ風呂に薪をくべ、湯を沸かしに走った。
「頑張っとうせ……。じきにぬくい湯に入れちゃおきねゃ」
綺麗に泥を拭いながら、どこか焦りの色を見せつつも落ち着いた声で励まし続ける真吉は、新しい手拭いで体中をぐるぐるに巻き付け再び懐へ幸之助を仕舞い込む。そして少しでも温かくなるようにぎゅっと抱きしめ、自らの体温を移しつつ手拭いの上から更に擦り続ける。
自分の為に頑張ってくれている真吉の姿をボーっとする頭のまま薄く目を開けて見上げると、彼はとても忙しない様子でおヨネに指示を出していた。
「あぁ、あと飯じゃ! 猫が食える飯をこしらえねゃ……。米と節をやりこう煮ちゃったら喰えんろうか?」
「こんな子猫が、米や節が食えますやろうか?」
「無いよりマシじゃ! 喰えんかったら喰えるように潰しちゃったらええ。おヨネ、早う作ってくれ!」
「は、はい!」
焦る真吉に急かされて、おヨネは言われるがまま幸之助の為の食事を作りに取り掛かった。
「いやぁ! この子猫、尻尾が長いやんか!」
おヨネが作った柔らかく煮た粥を冷まして懐から出された幸之助に少しずつ食べさせていると、それを見たおヨネは頓狂な声を上げた。
暖かな湯にが張られた桶の中で体を洗い、心底冷え切った体が心から温まったおかげで食欲に火がついていた。
真吉の手の中で両手両足をピンと伸ばし、もぞもぞと動かしている幸之助の尻尾は確かに長い。
この時代の猫と言えば大抵三毛猫で尻尾は丸い方が当たり前だった。
長い尻尾の猫は滅多に見かけない為、尾の長い猫は妖怪の「猫又」になると人々は信じていた。だからこそ、おヨネも複雑な表情を浮かべたのだ。
「この子猫、将来猫又になりゃあせんかえ?」
彼女の言葉に、真吉は思い切り不機嫌そうに顔を顰め、幸之助をぎゅっと抱きしめる。
「そがな事言うなや。よう見てみぃ。どっからどう見たち、こじゃんち可愛いやろが? こがな子が猫又なんぞになりゃあせんちや」
抱きすくめられた幸之助は、真吉の懐の中で声を上げて暴れまわる。
「おお、すまんすまん」
暴れる幸之助を慌てて自分から引き離し、お腹いっぱい食べさせてもらってまん丸く膨らんだ腹と元気を取り戻して泣き叫ぶ姿を見て、ニッコリ笑う。
しかし、おヨネはそれでも納得がいかないのか、顔を顰めたままだ。
「可愛い言うんは分かりますけんど……。将来猫又にでもなられたら……」
「おヨネ、そがに言うたらいかん。この子がそれを聞いたら、きっと悲しいやろうし寂しいと思うで?」
そう言って真吉は幸之助の頭を撫でると、幸之助はその言葉に胸がいっぱいになった。
「それに、そもそも猫は縁起のえい動物じゃ! おらんくにもその猫がおるっちゅうんは、何かえい事が起きるのかもしれんねゃ。こうして会えたのは何かの縁じゃ。おまんは今日からうちの猫になったらえい」
こうと決めたら譲らない真吉に、それ以上おヨネが口を出す事はしなかった。
一家の主の言う事は絶対なのだから……。
「そうやな。名前が必要やねゃ。猫は縁起のえい動物やから……幸之助ちゅうんはどうじゃ?」
「みぃ」
「ほうか! 気に入ったか!」
そう言いながら真吉は幸之助を両手で大切そうに高々と抱き上げて、嬉しそうに笑った。
◆◇◆◇◆
目を閉じていた狸奴がゆっくりと目を開き、先ほどまで加奈子のいた社を見下ろすともうそこには誰もいない。
加奈子は帰った。
微かに残る主の香りを残して帰った加奈子の軌跡を追うように視線を上げて、再び人の姿になった狸奴は目を細めた。
そして、先ほど彼女が残した言葉を思い返す。
『そんなの、悲しいし寂しいよ』
その言葉。まさかまた聞く事になるとは思ってもみなかった。
「……あの方は、主の性格までも如実に受け継いだのだろうか」
そう思いながら、暗い参道の先を見つめる。
せっかく、姿かたちは違っても懐かしい恩人に出会えたのに……。
そう思うと寂しくて、本当は主の傍にいたいと願ってしまう自分の気持ちに無理やりに蓋をするように目を閉じる。
普通に考えればこんな田舎町の、しかも真夜中の神社に訪ねて来るような稀有な人間はそういるものじゃない。だからきっと彼女も……もう訪ねて来る事はないだろう。
狸奴はすぅっと音もなく舞台に降りると、着物の袂から神楽鈴と扇子を取り出した。
シャン……。
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この鈴の音一つに人々の幸せと村の安寧を願う。主が愛したこの場所と人を守り続けるために、この鈴を鳴らし続けるのだ。
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