婚約者と別れたら、五年後ヤンデレになって戻ってきてしまった!!

2人の帰ってきた日常……？

フェアラside

リファンが帰ってきて数週間が経った。最初に会っただけで最近は全然会っていない。私にプロポーズをしてきたのに断ってしまったから潔く諦めたのかな……
カルケア様しかいらっしゃらないからな……

と思いながらファルの部屋をノックした。

コンコン……

「どーぞ～」と部屋から返事が返ってきた。

「ファル……？今いい？」と私が聞くと、

「うん！大丈夫だよ！本読んでただけだし～」とファル。

「あのね、最近リファンを見かけないけど……プロポーズ断ったから違う女性の所へ行ってしまったのかな……？」と私は聞いてみた。

何かを考えてからファルは、

「……違うと思うよ、詳しくは僕の口からは言えないけど…トリファンの心は、まだフェイにあるよ……」と歯切れが悪そうに言った。

「そっか……あとは最近カルケア様が、ずっと私が行く先々にいるのよ……」と聞くと

「……あぁ、なるほど……」
ボソッと言った。

「それは知らないな～｣と悩んでる顔から笑顔になって答えた。

なんか怪しいな……絶対何かを知っているわね…

「そうなのね……」
と私は納得したようにみせた。

それから私はファルの部屋を後にした。

カルケア様もリファンも最近おかしい…
カルケア様への態度は普通に友だち感覚で接しているし、リファンへの対応は会っていないから分からないけど……
毎日家に来るのかと思っていたからな…

とか考えていると、

「…イ、フェイ！」とアルトお兄様に声をかけられていた。

「…！あるとお兄様！どうかしましたか？」と驚いて言うと

「どうかしましたか？じゃないよ！
何度も読んでいるのにボッーとしてたから。」とアルトお兄様。

私は
「あら、ごめんなさい…考え事をしていたもので…｣と返した。

「あの、お兄様？私結婚できるまで家にいてもいいですか？お金はきちんと入れるので…」と唐突に言うと

「……そんなこと言わずにずっと居てもいいんだよ？」とアルトお兄様は涙ぐみながら言った。

「私も好きな人と結婚したいので、それは遠慮しますわ^^」と言った。

「そうか…結婚したら直々帰って来なよ！」と言うお兄様に

「大丈夫です！まだ嫁げない気がしますので…」と私は返した。

「まぁ、今は仕事を頑張れ！」と励ますお兄様。

「ええ、家庭教師として生徒を立派にしてみせますわ。」と私。

それから
「お兄様もお義姉様と一緒に協力して仲良くこの家を次に引き継いで行ってくださいね！」と言った。

……

少し間が空いて

「なんかこんな会話兄妹でするとは…笑」とお兄様。

「確かに笑。」

と二人で笑った。