転生したら王だった

如月はるな

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説明を受けていたら

転生したら王だった

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「説明するには国の成り立ちからになります」
「国の成り立ち・・ってどの位昔」
「そうですね。千年位ですか」
(ゲゲゲ、長くなりそう)
   ざっと言うと始祖となる王はこの国の為に戦った七人の戦士に貴族の称号を与えた。この国を敵から守ると言う条件の代わりに税を免除された。
「戦はすでにありません。たまに、野盗とかは出ますが、その時は貴族では無く、国の兵士が討伐します」
「貴族はもう戦わないの?」
「今や貴族とは名ばかり。自分の私腹を肥やす事に精を出してますよ」
   オードリーの話によると、七人だった貴族は子供から孫の時代になり、事業や貿易の為に、兄弟や親戚、果ては姻戚までにも貴族の称号を勝手に与え、今では数え切れないくらいの人数までに膨れ上がったしまったらしい。
「お金はあるのに税は払わない。何かあれば国費で賄う。これではこの国は破綻するだけです」
   それをコーデリア皇后が改革しようとしたのだが、それに反対する勢力は国王を表に出して対立して来た。
(わぁー、オレって何なの)
「ですから王が貴族の請求を蹴ったのが不思議で」
(そうでしょうね)
「俺は変わったから」
   だが二人が俺を見る目はまだ不審がっている。当たり前だよな、昨日今日で人格は変わらない。でも、変わったんだよ。でも、説明出来ない!
「変わった振りをして、私を陥れる罠かもしれませんからね」
「えー?」
   いつ間にきたのかな、二人の後ろにはコーデリアが厳しい顔をして立っていた。
   二人は頭を下げて間を開けた。
「コーデリアさん」
「!」
   呼ぶとコーデリアはヒクッと顔を歪める。
「私は貴方が変わったなんて信じられません。誰か後ろにいるのでは無いですか?」
「あ、いや、居ないけど・・・」
「ふうーん」
   怪しいと言うばかりにジロッと見る。怖いよ、コーデリアさん。綺麗なだけに一層怖い。
「それより、インチキ宝石商がまた来てますよ」
「インチキ宝石商?」
「そう。貴方の愛人の一人、アイラの父親です。一応貴族の称号を持っているので通しましたが」
   インチキ宝石商とはどういう事なのか?
「インチキなのですか?」
「私から見たら全てはまがい物。石ころ同然の品物です」
   俺とオードリーと、アンドルーは顔を見合わせた。まあ、男と言う者は宝石とか、装飾品には疎いからな。
「まがい物と言う確信はありますか」
   その言葉にクワッと目を見開き俺に詰め寄って来た。
「私を誰だと思っているのですか!」
(こ、怖いよ、コーデリアさん)
「宝石に関しては間違う事などあり得ません!」
「わ、分かりました。ちょっと見て来ます」
   興奮してるコーデリアさんを抑え、俺は後宮に向かう為部屋の外に出た。
   出た。出たは良いが行き方が分からない。抜け出した時は適当に歩いていたら行き着いただけで、ここからどうやって行く?
「陛下?」
「あ、行き先が・・・」
   アンドルーは大きく溜息を吐くと、俺の前に立って歩き出した。
「ご案内致します」
「あ、ありがとう!」
   文字が読めるのに、何で場所は分からないんだ。
(まあ、仕方ないか)
   足早に歩くアンドルーに遅れない様に付いて行く。
  
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