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麻友の異世界探訪
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ベアトリーチェは身を清め母と共に静かに部屋で待機していた。新月の細い姿は地平線に隠れ様としている。その消え行く様子を母娘はじっと見つめていた。
(お兄様・・・会いたかった)
ベアトリーチェの目から涙が一筋流れ落ちる。その様子見て母は娘の肩を力強く抱きしめた。
コンコンとドアがノックされ、侍女が「お召し替えを」と、箱を運んで来た。
「これは・・・」
中には薄いベールとティアラが入っていた。
「このベールを素肌から被れとの仰せです」
ベールはとても薄く、全身がが透けて見える。乳房の乳輪も、股間の茂みさえも丸見えだ。
「これでは何も着てないと同じでは無いですか」
憤る母に侍女は申し訳無さそうに頭を下げた。侍女に当たってみても仕方ない事だとは分かっているが、まだ、十八才になったばかりの娘なのだ。恥ずかしそうに娘も顔を赤らめて俯いている。
「それが魔王の妻となる為の儀式なのですから、我慢して下さい」
いつの間に来ていたのか、教皇が笑みを浮かべてドアの前に立ち、ベアトリーチェを見つめていた。
「勝手に入らないで!」
王妃は娘の前に立ちはだかり、娘を後ろに隠す。
「勿体ない。とても美しいのに」
部屋に入り、執拗にベアの姿を見ようと追う。
「出て行きなさい!」
「もうすぐベアトリーチェ様は魔王様の妻に、そしてターニャ様は・・・」
嫌らしい笑いを浮かべて教皇は王妃を見た。激しい怒りが湧き上がって来るのを感じる。王妃は近づいて来る教皇を殴った。
「恥知らずが!」
「フオフオフオ。では、儀式の間でお会いしましょう」
下品な笑いを上げて教皇は去って行く。その姿を見ながら母娘は抱き合って涙を流した。
(みんなみんな私が悪いのだ)
王妃は心の中で謝り、後悔する。
「お時間です」
侍女に促され、母を先頭に会場に向かって歩き出す。
(ああ、アルベール、アルベール早く・・・)
(お兄様。一目お会いしたかった)
大広間の大きな扉が目に入る。ここから先が儀式を執り行う場所となる。
扉が開き、奥に祭壇が見える。そして、大勢の立会い人と称した見物人。
「王妃様はここで・・・」
「そんな!」
これでは大勢の好機な目に全裸同然の娘が晒されてしまうではないか。抗議の声を上げたが、聞き入れられない。
「お母様。大丈夫です」
ベアトリーチェは母を見つめ、毅然とした態度を見せた。
「ベア・・・」
ベアトリーチェはコクリと一度頷くと前を見据え中へと歩き出していく。
「おおーー」
ベアトリーチェが会場内に歩みを進めて行くと、
好色な視線が一斉に注がれた。
揺れる胸、引き締まった尻、若い娘がこれから魔王の妻となる儀式が始まるのかと思うと、参加者達はどよめかずにはいられない。
恥ずかしさに顔を赤らめながら、ベアはそっと目を開けて見た。兄が居るかもしれないと思って。
しかし、兄の存在は確認出来なかった。落胆と同時に安堵感もあった。
(お兄様居ない・・・でも、こんな恥ずかしい姿見られなくて良かった)
父で魔王である前に来ると、魔王はベアトリーチェを横に立たせ、来賓に向かって宣言する。
「これから、我が娘ベアトリーチェを妻とする儀式を執り行う」
「おおおーーー!!」
(お兄様・・・会いたかった)
ベアトリーチェの目から涙が一筋流れ落ちる。その様子見て母は娘の肩を力強く抱きしめた。
コンコンとドアがノックされ、侍女が「お召し替えを」と、箱を運んで来た。
「これは・・・」
中には薄いベールとティアラが入っていた。
「このベールを素肌から被れとの仰せです」
ベールはとても薄く、全身がが透けて見える。乳房の乳輪も、股間の茂みさえも丸見えだ。
「これでは何も着てないと同じでは無いですか」
憤る母に侍女は申し訳無さそうに頭を下げた。侍女に当たってみても仕方ない事だとは分かっているが、まだ、十八才になったばかりの娘なのだ。恥ずかしそうに娘も顔を赤らめて俯いている。
「それが魔王の妻となる為の儀式なのですから、我慢して下さい」
いつの間に来ていたのか、教皇が笑みを浮かべてドアの前に立ち、ベアトリーチェを見つめていた。
「勝手に入らないで!」
王妃は娘の前に立ちはだかり、娘を後ろに隠す。
「勿体ない。とても美しいのに」
部屋に入り、執拗にベアの姿を見ようと追う。
「出て行きなさい!」
「もうすぐベアトリーチェ様は魔王様の妻に、そしてターニャ様は・・・」
嫌らしい笑いを浮かべて教皇は王妃を見た。激しい怒りが湧き上がって来るのを感じる。王妃は近づいて来る教皇を殴った。
「恥知らずが!」
「フオフオフオ。では、儀式の間でお会いしましょう」
下品な笑いを上げて教皇は去って行く。その姿を見ながら母娘は抱き合って涙を流した。
(みんなみんな私が悪いのだ)
王妃は心の中で謝り、後悔する。
「お時間です」
侍女に促され、母を先頭に会場に向かって歩き出す。
(ああ、アルベール、アルベール早く・・・)
(お兄様。一目お会いしたかった)
大広間の大きな扉が目に入る。ここから先が儀式を執り行う場所となる。
扉が開き、奥に祭壇が見える。そして、大勢の立会い人と称した見物人。
「王妃様はここで・・・」
「そんな!」
これでは大勢の好機な目に全裸同然の娘が晒されてしまうではないか。抗議の声を上げたが、聞き入れられない。
「お母様。大丈夫です」
ベアトリーチェは母を見つめ、毅然とした態度を見せた。
「ベア・・・」
ベアトリーチェはコクリと一度頷くと前を見据え中へと歩き出していく。
「おおーー」
ベアトリーチェが会場内に歩みを進めて行くと、
好色な視線が一斉に注がれた。
揺れる胸、引き締まった尻、若い娘がこれから魔王の妻となる儀式が始まるのかと思うと、参加者達はどよめかずにはいられない。
恥ずかしさに顔を赤らめながら、ベアはそっと目を開けて見た。兄が居るかもしれないと思って。
しかし、兄の存在は確認出来なかった。落胆と同時に安堵感もあった。
(お兄様居ない・・・でも、こんな恥ずかしい姿見られなくて良かった)
父で魔王である前に来ると、魔王はベアトリーチェを横に立たせ、来賓に向かって宣言する。
「これから、我が娘ベアトリーチェを妻とする儀式を執り行う」
「おおおーーー!!」
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