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麻友の異世界探訪
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魔王の声に歓声が沸き起こる。最前列には教皇がにやけた笑みを浮かべて鎮座していた。
「では、はじめに生贄を」
かがり火が置かれ、その中に虫達が入った箱が投下された。炎は強くなったが変化は無い。
「? 何だ?」
魔王が怪訝な顔で問いかけた。
「は、はい・・・」
魔王の近くに控えていた従者が様子を見に行く。そして駆け足で戻ってきた。
「恐れながら、生贄となる虫達は多くが死んでしまった為、オモチャで代用したとの事です」
「!」
それでは生贄の意味が無いでは無いかと思ったが、今更責めても仕方ない。
「まあ、良い」
今は大事な儀式の最中。気をとりなおし次に進む。銀杯を用意させ、その中に自ら手首を切り、血を注ぎ入れた。血と思えない位の黒い血。杯の半分ぐらいまで注がれた血は、何故かブクブクと泡立っている。
「フフ。良い具合だな」
魔王はベアトリーチェに振り返ると、その姿を見つめた。
「我が娘にして、今宵妻になるベアトリーチェよ。この銀杯を受け取れ」
「は、はい」
ベアトリーチェは恐る恐る腕を伸ばし、銀杯を受け取った。
「ひっ!」
「良い身体だ。王妃となれば何人もの精を受け取り、沢山の子を成す事になるだろう」
大きな手は、ベアトリーチェの乳房を掴み、乳首を摘んだ。その手は脇を滑り落ち、尻を掴んだ。
「良い尻だ。日に沢山の子を成すに値する」
更に手は前に回り、無垢な女陰を撫でた、
「い・・・」
「今宵、ここに我が精を受け止める。女の悦びを知るのだ、ベアトリーチェ」
「・・・はい」
早く手を退けて欲しい。だが、数時間後には現実になるのだ。絶望が襲いかかって来る。もう逃げ道は無い。
「さあ、飲み干せ」
「・・・はい」
目をつむり杯を口元に近づける。
「飲んでは駄目よ!」
「!」
突然声が上がり、杯を運んでいたベアの手がとまる。
「! マユ」
広間に走り込んできた麻友はベアトリーチェの手から杯を叩き落とした。
杯は転がり、黒い液体が教皇の衣装に掛かる。
「ひっ!」
「何をする!」
騒然とする中、麻友の後から武装した男達が乱入して来た。
「何事だ!」
「我らはアルベルト王に忠誠を誓う同士。今宵、敵である魔王グリンダムを成敗する!」
「!!」
「我を成敗するだと、面白い」
「フォフォフォ、無駄な事を」
魔王と教皇が乱入した者達と対峙していると、その奥から現れた人物を見て、顔色が変わった。
「マユ。ベアを外へ」
「はい。アルベール王子」
その名前を聞いて魔王、教皇、ベアトリーチェの顔色がかわった。
「アルベールだと?」
「お兄様?」
「そうだよ。ベア、兄のアルベールだ」
見た目は大分変わったが、だが、元の兄の面影は残ってる。
「お、お兄様!」
ベアトリーチェは兄に抱きついた。嬉しさで涙がこみ上げて来て、止まらない。裸同然の身体が押し付けられ、アルベールはうろたえた。
「あー、俺にはちょっと刺激が強すぎる。ベア、何か着てくれないか」
「え? やだわ」
やっと気が付いたのか、ベアトリーチェは赤面して慌てて手で身体を搔き抱いた。
「これを・・・」
同士の一人からマントを貰うと、ベアトリーチェはそれで身体を覆った。
「早く外へ」
「はい」
二人は大広間の外へ出た。そこには心配気な母が待っていた。
「ベアトリーチェ!」
「お母様!」
二人はヒシッと抱き合って喜び会う。
「マユ、ご苦労様」
「いいえ」
大広間にいた獣人達は魔王に加勢しようと剣を身構えた。が、王子が神剣を構えると、顔色を変えて逃げ出す物達が居た。神剣では魔王も勝てないと判断したのだろう。
「今度は逃がさない。ここで決着をつける」
「おのれぇー、やっぱりそうだったのか」
魔王は神剣を目の前にしてうろたえる。
魔王は腕を伸ばし、王子に攻撃して来る。岩をも砕く破壊力も持った拳だ。だが、王子は軽くそれをかわし、剣を振るった。
「ギャァァァーーー!」
炎を舞い上げ、剣が魔王の腕を切る。切り落とされた腕は炎に焼かれ灰になって消えていく。
「お、おのれぇーー!」
壁が崩れ、魔王の拳が何度も王子めがけて繰り出される。それを、鳥が羽ばたくごとくかわし、次から次から繰り出される攻撃の技を切り裂いていく。
「では、はじめに生贄を」
かがり火が置かれ、その中に虫達が入った箱が投下された。炎は強くなったが変化は無い。
「? 何だ?」
魔王が怪訝な顔で問いかけた。
「は、はい・・・」
魔王の近くに控えていた従者が様子を見に行く。そして駆け足で戻ってきた。
「恐れながら、生贄となる虫達は多くが死んでしまった為、オモチャで代用したとの事です」
「!」
それでは生贄の意味が無いでは無いかと思ったが、今更責めても仕方ない。
「まあ、良い」
今は大事な儀式の最中。気をとりなおし次に進む。銀杯を用意させ、その中に自ら手首を切り、血を注ぎ入れた。血と思えない位の黒い血。杯の半分ぐらいまで注がれた血は、何故かブクブクと泡立っている。
「フフ。良い具合だな」
魔王はベアトリーチェに振り返ると、その姿を見つめた。
「我が娘にして、今宵妻になるベアトリーチェよ。この銀杯を受け取れ」
「は、はい」
ベアトリーチェは恐る恐る腕を伸ばし、銀杯を受け取った。
「ひっ!」
「良い身体だ。王妃となれば何人もの精を受け取り、沢山の子を成す事になるだろう」
大きな手は、ベアトリーチェの乳房を掴み、乳首を摘んだ。その手は脇を滑り落ち、尻を掴んだ。
「良い尻だ。日に沢山の子を成すに値する」
更に手は前に回り、無垢な女陰を撫でた、
「い・・・」
「今宵、ここに我が精を受け止める。女の悦びを知るのだ、ベアトリーチェ」
「・・・はい」
早く手を退けて欲しい。だが、数時間後には現実になるのだ。絶望が襲いかかって来る。もう逃げ道は無い。
「さあ、飲み干せ」
「・・・はい」
目をつむり杯を口元に近づける。
「飲んでは駄目よ!」
「!」
突然声が上がり、杯を運んでいたベアの手がとまる。
「! マユ」
広間に走り込んできた麻友はベアトリーチェの手から杯を叩き落とした。
杯は転がり、黒い液体が教皇の衣装に掛かる。
「ひっ!」
「何をする!」
騒然とする中、麻友の後から武装した男達が乱入して来た。
「何事だ!」
「我らはアルベルト王に忠誠を誓う同士。今宵、敵である魔王グリンダムを成敗する!」
「!!」
「我を成敗するだと、面白い」
「フォフォフォ、無駄な事を」
魔王と教皇が乱入した者達と対峙していると、その奥から現れた人物を見て、顔色が変わった。
「マユ。ベアを外へ」
「はい。アルベール王子」
その名前を聞いて魔王、教皇、ベアトリーチェの顔色がかわった。
「アルベールだと?」
「お兄様?」
「そうだよ。ベア、兄のアルベールだ」
見た目は大分変わったが、だが、元の兄の面影は残ってる。
「お、お兄様!」
ベアトリーチェは兄に抱きついた。嬉しさで涙がこみ上げて来て、止まらない。裸同然の身体が押し付けられ、アルベールはうろたえた。
「あー、俺にはちょっと刺激が強すぎる。ベア、何か着てくれないか」
「え? やだわ」
やっと気が付いたのか、ベアトリーチェは赤面して慌てて手で身体を搔き抱いた。
「これを・・・」
同士の一人からマントを貰うと、ベアトリーチェはそれで身体を覆った。
「早く外へ」
「はい」
二人は大広間の外へ出た。そこには心配気な母が待っていた。
「ベアトリーチェ!」
「お母様!」
二人はヒシッと抱き合って喜び会う。
「マユ、ご苦労様」
「いいえ」
大広間にいた獣人達は魔王に加勢しようと剣を身構えた。が、王子が神剣を構えると、顔色を変えて逃げ出す物達が居た。神剣では魔王も勝てないと判断したのだろう。
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魔王は腕を伸ばし、王子に攻撃して来る。岩をも砕く破壊力も持った拳だ。だが、王子は軽くそれをかわし、剣を振るった。
「ギャァァァーーー!」
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