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小屋の中
転生したら王だった
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「お兄様、ジーナという方が見えてますが」
「本当? 通してくれ」
執務室で書類をチェックしていた時に、フィオナがジーナの来訪を伝えてきた。
ジーナは執務室に通され、周りにいる面々の顔を見て恐縮している。
「良くきてくれたね。座って」
ジーナに椅子を勧め、フィオナはお茶を用意してくれた。
「そんな、王女様にお茶を淹れさせるなんて・・・」
「いいの。趣味だから。どうぞ」
「ありがとうござます」
ジーナはカップを持ち、一口飲む。
「とても美味しゅうございます」
「良かった」
にこっと笑うその笑顔がまた可愛い!
「それで何か気がついた?」
「は、はい」
ジーナの話しによると、乳母であるシンシアは子供を一切エリサには触らせないらしい。ジーナがお手伝いしますと言っても断られるらしい。
「それとエリサ様は暇があれば抜け出し、夜は毎日の様に抜け出し、抜け出したら中々戻って来ません」
「何処に行ってるのかな?」
「それが、後宮の裏手にある物置き小屋でございます」
「物置き小屋?」
「はい」
物置き小屋は後宮に住む妃達の要らなくなった家具や、私物、また後宮を去った妃達が残していった物を保管してある小屋だと言う。
「ジーナ、凄いよ。君は勇気あるな」
俺はジーナの手を取り握りしめた。
「きょ、恐縮です」
顔を赤らめながらも戸惑っている様子だ。
失礼とは思ったが、金子を払い、更にお礼を何度も言って見送った。
「物置き小屋にはなにがあるのでしょう」
「行って見ればわかるよ」
「行くつもりなのですか?」
「当たり前だろう。これで真実が明らかになるよ」
「私も行きたいです!」
好奇心丸出しでフィオナが声を上げた。
「あ~、フィオナちゃんはお留守番かな」
「えー、つまらない!」
「ちゃんと報告するから」
夜、俺とアンドルーは小屋の近くでエリサを待ち受ける。小さな燭台一つ手にしてエリサは足早にやってきた。辺りを見回して、中へ入って行く。
耳をそばだて中の様子を伺う。ガサガサとか、ギーバタンとか音がする。しばらくして静かになったのを確認して中へそっと入って行く。
「居ないね・・・」
中にエリサの姿は無かった。
「何処か隠し部屋とかあるのでは・・・」
しばらくあちこち触ったりして探したが隠し部屋などは無さそうだ。
「シッ・・・」
アンドルーが急に口元に指を立て、静かにする様にと合図して来た。
「何か聞こえます」
俺もじっとして聞き耳を立てた。微かに聞こえてくるのは赤ちゃんの泣き声。
「ここです」
アンドルーは足元を指さした。よく見ると鉄製の取っ手が見えた。
どうやら地下室があるらしい。
取ってを持ち上げると、床が開き、わずかだが光が漏れている。更に話し声も。
俺とアンドルーは下へ降りて行く。
中にはエリサとジェス。エリサの腕の中には赤ちゃんの姿があった。
「やっぱり偽者だったのか」
「!」
「何者?」
二人が同時に振り向いた。
「陛下?」
「やあ、エリサにジェス。こんばんは」
俺は片手を上げ陽気に挨拶した。そして、エリサに近寄り、必死に母乳を飲んでいる赤毛の赤ちゃんの頭を撫でた。
「こっちが本当のエリサの生んだ子だね」
二人は俯いて何も答えない。
「そして、父親はジェスなのかな?」
「!」
「!!!」
「はっ?」
声を上げたのはアンドルーだった。
「その子の父親がジェス?」
「どう見たってそうだろう」
俺は赤ちゃんの髪の毛を指さした。
「遺伝って怖いよね」
赤ちゃんの赤毛とジェスの赤毛は色といい、髪質といい、そっくりだ。
「お前達は、皆んなを謀って居たのか?」
アンドルーの怒りは激しく、今にもジェス達を切りかねない勢いだ。
「まぁまぁ。これから事情を聞くから」
「し、しかし・・・!」
「全部話してくれるね」
今にも死にそうな表情のエリサとジェスとは正反対に、ミルクを飲み終えた赤ちゃんは、幸せそうな笑顔を浮かべてスヤスヤと母親の胸元で寝ている。
「本当? 通してくれ」
執務室で書類をチェックしていた時に、フィオナがジーナの来訪を伝えてきた。
ジーナは執務室に通され、周りにいる面々の顔を見て恐縮している。
「良くきてくれたね。座って」
ジーナに椅子を勧め、フィオナはお茶を用意してくれた。
「そんな、王女様にお茶を淹れさせるなんて・・・」
「いいの。趣味だから。どうぞ」
「ありがとうござます」
ジーナはカップを持ち、一口飲む。
「とても美味しゅうございます」
「良かった」
にこっと笑うその笑顔がまた可愛い!
「それで何か気がついた?」
「は、はい」
ジーナの話しによると、乳母であるシンシアは子供を一切エリサには触らせないらしい。ジーナがお手伝いしますと言っても断られるらしい。
「それとエリサ様は暇があれば抜け出し、夜は毎日の様に抜け出し、抜け出したら中々戻って来ません」
「何処に行ってるのかな?」
「それが、後宮の裏手にある物置き小屋でございます」
「物置き小屋?」
「はい」
物置き小屋は後宮に住む妃達の要らなくなった家具や、私物、また後宮を去った妃達が残していった物を保管してある小屋だと言う。
「ジーナ、凄いよ。君は勇気あるな」
俺はジーナの手を取り握りしめた。
「きょ、恐縮です」
顔を赤らめながらも戸惑っている様子だ。
失礼とは思ったが、金子を払い、更にお礼を何度も言って見送った。
「物置き小屋にはなにがあるのでしょう」
「行って見ればわかるよ」
「行くつもりなのですか?」
「当たり前だろう。これで真実が明らかになるよ」
「私も行きたいです!」
好奇心丸出しでフィオナが声を上げた。
「あ~、フィオナちゃんはお留守番かな」
「えー、つまらない!」
「ちゃんと報告するから」
夜、俺とアンドルーは小屋の近くでエリサを待ち受ける。小さな燭台一つ手にしてエリサは足早にやってきた。辺りを見回して、中へ入って行く。
耳をそばだて中の様子を伺う。ガサガサとか、ギーバタンとか音がする。しばらくして静かになったのを確認して中へそっと入って行く。
「居ないね・・・」
中にエリサの姿は無かった。
「何処か隠し部屋とかあるのでは・・・」
しばらくあちこち触ったりして探したが隠し部屋などは無さそうだ。
「シッ・・・」
アンドルーが急に口元に指を立て、静かにする様にと合図して来た。
「何か聞こえます」
俺もじっとして聞き耳を立てた。微かに聞こえてくるのは赤ちゃんの泣き声。
「ここです」
アンドルーは足元を指さした。よく見ると鉄製の取っ手が見えた。
どうやら地下室があるらしい。
取ってを持ち上げると、床が開き、わずかだが光が漏れている。更に話し声も。
俺とアンドルーは下へ降りて行く。
中にはエリサとジェス。エリサの腕の中には赤ちゃんの姿があった。
「やっぱり偽者だったのか」
「!」
「何者?」
二人が同時に振り向いた。
「陛下?」
「やあ、エリサにジェス。こんばんは」
俺は片手を上げ陽気に挨拶した。そして、エリサに近寄り、必死に母乳を飲んでいる赤毛の赤ちゃんの頭を撫でた。
「こっちが本当のエリサの生んだ子だね」
二人は俯いて何も答えない。
「そして、父親はジェスなのかな?」
「!」
「!!!」
「はっ?」
声を上げたのはアンドルーだった。
「その子の父親がジェス?」
「どう見たってそうだろう」
俺は赤ちゃんの髪の毛を指さした。
「遺伝って怖いよね」
赤ちゃんの赤毛とジェスの赤毛は色といい、髪質といい、そっくりだ。
「お前達は、皆んなを謀って居たのか?」
アンドルーの怒りは激しく、今にもジェス達を切りかねない勢いだ。
「まぁまぁ。これから事情を聞くから」
「し、しかし・・・!」
「全部話してくれるね」
今にも死にそうな表情のエリサとジェスとは正反対に、ミルクを飲み終えた赤ちゃんは、幸せそうな笑顔を浮かべてスヤスヤと母親の胸元で寝ている。
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