8 / 21
真実を知る
転生したら王だった
しおりを挟む
親子三人を何時もの様に執務室に案内した。
「可愛いね。女の子はやっぱり可愛いね」
その言葉に皆んな一斉に俺を見た。
「な、なに?」
「どうして女の子だと・・・」
「えっ? そんなの簡単でしょう。エリサの生んだ子が男ならなら入れ替える必要ないでしょう。女の子だったから入れ替える必要があった。ね、そうでしょう?」
「成る程」
俺はエリサに優しく声を掛ける。
「あの乳母と言うシンシアは何者なのかな」
「・・・・」
エリサは中々口を開かない。俺達は根気強く待つ。まあ、大体察しはついてるが。
「エリサ・・・」
何も語ろうとしないエリサにジェスが声を掛けた。
「全てを・・・話そう」
エリサはジェスを見つめた。しばらく見つめあって居た二人は決心したかの様に頷きあう。
「・・・シンシア様は、父の愛人の一人です」
「やっぱりあの二人は母子だったんだ」
「はい」
「そして、その後で国王が死ねばその子が後継者になるわけだからね」
「そ、それは国家転覆ですぞ!」
「では、陛下の命を狙ったのは・・・」
「この国の権力を握りたかったのかな」
「もっ、申し訳有りません!!」
急にエリサは跪いて、頭を床に付けて謝った。
「父の恐ろしい計画を知りながら黙って見ていました。申し訳ありません!」
頭を床に擦り付けながら涙を流しながら謝る姿は、とても痛々しい。
「エリサ。頭を上げて。娘だもの。父親の恐ろしさ計画を知っていても裏切れないよ、娘だもの」
「へ、陛下・・・」
「でも、俺は親子じゃない。エリサには気の毒だけど、ダン・グレイ侯爵の罪は糾弾するよ」
「・・・はい・・」
「大罪を犯そうとした侯爵は許さない。捕ら罪を問うことになる。そうしたは、財産、領地は没収する事になる。そうなったらエリサは頼れる人はいるのかな?」
「わ、私も父に加担しました。私の罪は・・」
「エリサは何も罪を犯してなんかいないよ」
「陛下」
アンドルーとオードリーが睨んで来た。確かにエリサは国王の子を孕んだと嘘はついたが、それもすべて父親の命令で仕方なく行ったのだ。どんなに悪い父親でも、娘としては裏切れない愛情がある。
「陛下! 私も罰して下さい!」
今度はジェスが俺の足元に土下座して来た。
「な、なに?」
「陛下を襲い、お命を奪おうとしたのは私です!」
わお、いきなりの告白。
「なんだとー!」
アンドルーとオードリーの顔色が変わった。
「あの時の刺客はお前か?」
「は、はい。暗殺しようとしました。しましたが、陛下が思いの外強くて出来ませんでしたが・・・お許し下さい!」
「許せるか! そこに直れ! 今ここで首をはねてやる!」
アンドルーの怒りは頂点に達した。怒りで顔から火が出るのでは無いかと思うくらいだ。
「もう~。その事は不問にしようと思っていたのに。馬鹿正直だな、ジェスは」
「はあーー! 不問ですと? 命を狙われたのですよ!」
納得出来ない二人は、承知出来ないと俺に詰め寄ってくる。
「ほ、ほらさ。俺は生きてるし、それに子供には父親が必要だし」
「はぁーー!」
オードリーは何を言ってるのだと大袈裟に手を広げた。
「・・・確かに・・」
「えっ?」
「父親は必要だと思います」
鞘から引き抜きかけた剣をアンドルーは静かにしまった。
「アンドルー、何を言ってるのだ」
「陛下の言う通り、子供に父親は必要だと思います」
「アンドルー・・・」
俺はアンドルーに近寄り頭を撫でた。
「な、何をなさるのですか?」
「いやぁ、アンドルーは良い子だなと思って。ヨシヨシ」
「おやめください! 私は陛下より年上ですから」
「年上なんだ」
「・・・一才だけですが」
「ヨシヨシ」
「止めろーーー!」
ジェスの母親が田舎で小さな料理屋をやっているとの事。しばらくはそこに身を寄せたら良いと俺は二人をうながし、直ぐに出発させた。
「道中、ジェスはエリサを守れよ」
「は、はい。ありがとうございます」
夜が明ける前に二人は旅立った。その姿を見送りながら幸せになれよと祈る。
(さて、これからが本番だな)
「可愛いね。女の子はやっぱり可愛いね」
その言葉に皆んな一斉に俺を見た。
「な、なに?」
「どうして女の子だと・・・」
「えっ? そんなの簡単でしょう。エリサの生んだ子が男ならなら入れ替える必要ないでしょう。女の子だったから入れ替える必要があった。ね、そうでしょう?」
「成る程」
俺はエリサに優しく声を掛ける。
「あの乳母と言うシンシアは何者なのかな」
「・・・・」
エリサは中々口を開かない。俺達は根気強く待つ。まあ、大体察しはついてるが。
「エリサ・・・」
何も語ろうとしないエリサにジェスが声を掛けた。
「全てを・・・話そう」
エリサはジェスを見つめた。しばらく見つめあって居た二人は決心したかの様に頷きあう。
「・・・シンシア様は、父の愛人の一人です」
「やっぱりあの二人は母子だったんだ」
「はい」
「そして、その後で国王が死ねばその子が後継者になるわけだからね」
「そ、それは国家転覆ですぞ!」
「では、陛下の命を狙ったのは・・・」
「この国の権力を握りたかったのかな」
「もっ、申し訳有りません!!」
急にエリサは跪いて、頭を床に付けて謝った。
「父の恐ろしい計画を知りながら黙って見ていました。申し訳ありません!」
頭を床に擦り付けながら涙を流しながら謝る姿は、とても痛々しい。
「エリサ。頭を上げて。娘だもの。父親の恐ろしさ計画を知っていても裏切れないよ、娘だもの」
「へ、陛下・・・」
「でも、俺は親子じゃない。エリサには気の毒だけど、ダン・グレイ侯爵の罪は糾弾するよ」
「・・・はい・・」
「大罪を犯そうとした侯爵は許さない。捕ら罪を問うことになる。そうしたは、財産、領地は没収する事になる。そうなったらエリサは頼れる人はいるのかな?」
「わ、私も父に加担しました。私の罪は・・」
「エリサは何も罪を犯してなんかいないよ」
「陛下」
アンドルーとオードリーが睨んで来た。確かにエリサは国王の子を孕んだと嘘はついたが、それもすべて父親の命令で仕方なく行ったのだ。どんなに悪い父親でも、娘としては裏切れない愛情がある。
「陛下! 私も罰して下さい!」
今度はジェスが俺の足元に土下座して来た。
「な、なに?」
「陛下を襲い、お命を奪おうとしたのは私です!」
わお、いきなりの告白。
「なんだとー!」
アンドルーとオードリーの顔色が変わった。
「あの時の刺客はお前か?」
「は、はい。暗殺しようとしました。しましたが、陛下が思いの外強くて出来ませんでしたが・・・お許し下さい!」
「許せるか! そこに直れ! 今ここで首をはねてやる!」
アンドルーの怒りは頂点に達した。怒りで顔から火が出るのでは無いかと思うくらいだ。
「もう~。その事は不問にしようと思っていたのに。馬鹿正直だな、ジェスは」
「はあーー! 不問ですと? 命を狙われたのですよ!」
納得出来ない二人は、承知出来ないと俺に詰め寄ってくる。
「ほ、ほらさ。俺は生きてるし、それに子供には父親が必要だし」
「はぁーー!」
オードリーは何を言ってるのだと大袈裟に手を広げた。
「・・・確かに・・」
「えっ?」
「父親は必要だと思います」
鞘から引き抜きかけた剣をアンドルーは静かにしまった。
「アンドルー、何を言ってるのだ」
「陛下の言う通り、子供に父親は必要だと思います」
「アンドルー・・・」
俺はアンドルーに近寄り頭を撫でた。
「な、何をなさるのですか?」
「いやぁ、アンドルーは良い子だなと思って。ヨシヨシ」
「おやめください! 私は陛下より年上ですから」
「年上なんだ」
「・・・一才だけですが」
「ヨシヨシ」
「止めろーーー!」
ジェスの母親が田舎で小さな料理屋をやっているとの事。しばらくはそこに身を寄せたら良いと俺は二人をうながし、直ぐに出発させた。
「道中、ジェスはエリサを守れよ」
「は、はい。ありがとうございます」
夜が明ける前に二人は旅立った。その姿を見送りながら幸せになれよと祈る。
(さて、これからが本番だな)
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ヤンデレ女神と征く開拓スローライフ。
山椒
ファンタジー
両親に、友達に、恋人に、嫁に裏切られ続けた男、神室千照は絶望して自ら命を絶った。
すべてが終わるという安堵感であったが次に目覚めた時には女神が目の前にいた。
千照のことをずっと見ていた女神、アマテラスは千照に異世界転生を提案する。
まだ人生に未練があった千照はそれを受け入れ、二度目の人生を送ることになる。
だが千照は知らなかった。千照にはとてつもない才能が秘められていることを。
千照は知らなかった。アマテラスがヤンデレであることを。
千照は知らなかった。彼を裏切らないものはとてつもない人格の持ち主であることを。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界異話 天使降臨
yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。
落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。
それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる