転生したら王だった

如月はるな

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陰謀を暴くのはベッドの下で

転生したら王だった

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    陰謀を暴くにはどうしたら良いか、俺達は考えていた。これが、俺のいた世界ならDNA鑑定で直ぐに分かるのだが、それは無理だし。
「やはり、二人を捕らえて白状させるしか無いのでは」
「捕らえても赤ちゃんがオレの子では無いと言う証拠が無いよ」
「シンシアと言う女性に吐かせましょう」
「どんな方法で?」
「そこはほら、鞭打ちとか・・・」
「最低」
   フィオナの言葉で却下される。
「エリサ様を呼び戻して、証言させましょう」
「直ぐ女を利用するのね」
   その意見もフィオナにダメ出しされる。
「陛下は良い提案がありますか」
「そうだね。ちなみに悪巧みってどんな時にする?」
   俺の音葉にオードリーとアンドルーは顔を見合わせた。
「そうですね。狭い部屋で二人きりとか」
   アンドルーが答えた。
「狭い部屋で二人きりか」
「そんな場所ありますか」
「無ければ作れば良い」
「はぁ?」
「今度侯爵が来る日って分かる?」
   オードリーは何かメモを開くと直ぐに答えた。
「侯爵は三日と開けずに来てます。次は明日では無いかと」
「明日か・・・」


   オードリーの予想通り、翌日侯爵は手土産を持ってやって来た。
「何時もお見舞いありがとうございます」
「いえいえ。私にとっても初めての孫ですから、顔を見るのが楽しみです」
   侯爵は顔をほこらばせた。
「それよりエリサは大丈夫なのでしょうか?」
「医師によれば、産後の肥立ち悪いとの見解です。しばらく診療所の方が良いとそちらに移動させました」
「そうですか。よろしくお願いします」
   挨拶が済むと、一刻も早く孫の顔が見たいのか、足早に後宮に向かう。
「あっ、今乳母と息子は散歩してます。間も無く戻って来るとは思いますが」
「そうですか。では、私もお庭の方へ行って見ましょう」
   庭へ向かう侯爵の後ろ姿を見送って、俺は急いで次の場所に向かった。この作戦が上手く行くことを祈って。

「どうだ。上手く行っているようだな」
「はい。旦那様。今日も陛下はこの子の様子を見に参りました」
   二人は談笑しながらもエリサの部屋へと戻って来た。
「どれ私にも抱かせてくれ。未来の王を」
「はい。坊や、お父様ですよ」
   シンシアは笑いながら、赤ちゃんを侯爵の腕に渡した。
「良い子だな。この子がいずれは王になるのか。私は未来の王とこの国を掌握する日が来るのが楽しみだ」
「あと、今の王を暗殺すればこの国は旦那様のものですね」
「シンシア。良い時に良い息子を産んでくれた。礼を言うぞ」
「とんでもございません。これも神の思し召しでしょう」
   クスクスと二人は笑った。本当にこの国を自分のもの出来ると思っているようだな。
「聞いちゃった」
   ふいに何処からか声がした。二人はその声に身体をこう着させる。
「な、何者だ!」 
   しかし、周りを見渡しても誰も居ない。侯爵は隣の部屋やクローゼットを開けて確認するが誰も居ない。
「ど、何処にいる!」
「ここだよ」
   俺はベッドの下から這い出した。
   俺の顔をみて侯爵が青ざめる。這い出ると二人の前に立った。その後からアンドルーも同じ様に這い出てくる。
「あー、きつかった」
  最後に這い出て来たのはフィオナだ。
「だから、三人は多いって言っただろう」
「だって、面白そうだったから」
   顔に似合わず、フィオナは好奇心多過ぎだ。何にでも首を突っ込みたがるのは誰の遺伝だ?
「コホン。話しは全て聞かせてもらったよ、侯爵」
「・・・・」
「これは重罪だ。なにしろ王を亡き者にして、王の子供でも無い者を王にして、国家を牛耳ろうとしたのだから、反逆の中でも死に値する!」
   アンドルーは剣を抜き、侯爵に突きつけた。
「申し開きは大審議委員会でするが良い!」
   アンドルーの掛け声で、兵士が入って来ると二人は捕らえられた。
   捕らえられてなお、侯爵は俺とアンドルーを睨みつけて居た。そして俺はおもった。
(大審議委員会って何だ?)
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