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王都バスツアー編
4-8 握りずし?再出発?
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見かねた雅たちが擁護しにきてくれ、やっと正座から解放された。
当然カエルローションの話になり、雅たちのツルツルでスベスベの肌に触り、その劇的な美肌効果に年長者たちは喰いついてきた。
「先生、その美肌ローション使ってみたいな~」
「「「私も使いたい」」」
「皆、それほど必要性無いじゃないか……皆、綺麗な肌だろう。それと美肌ローションじゃなくてカエルローションね」
「あなたのネーミングセンスなんかどうでもいいから、早く出しなさいよ!」
「大影先輩……そんなに必死にならなくても、十分綺麗な肌ですよ」
「ごめんなさい……また語気が荒くなってました……それと、ちゃんと美紀って呼んで……」
わざと大影先輩って言ったら予想以上にシュンとなってしまった。
「カエルローションはそんなに沢山ないので、俺が管理します」
「じゃあ、私とカエル狩りに行きましょう。食べても美味しいのよね? それに湖周辺に他に食材はないのかな?」
採取好きな桜が他の食材の事を聞いてきた。
「これとか、もう少し欲しいとは思っている……」
【インベントリ】から魚を1匹取り出す。
「鮭? 大きいけど鮭よね?」
「うん。カエルのオスを狩った時に、周りに浮いてきた魚の中に何匹か混じってたんだけど……もう直ぐ産卵に入るようで、メスは卵を持っていたんだ」
「「「イクラ丼!」」」
「そこはイクラって言おうよ! なんで卵のうちから丼扱いなんだよ!」
「シャケが遡上してくるんだね? 季節ものだろうし、是非欲しいわね……」
「後、湖から出ている支流の何本かで、ハマグリサイズの大きなシジミも獲れるみたいだね。食材なら後はナマズや水牛が美味しいそうだよ」
一度皆をログハウスのリビングに集めて、再度採取や狩りに向かうか話し合う事にした。
「ルフィーナとか採取が得意なんだろ? 詳しくないか?」
「そうですね……湖の周辺なら、辛い香草がお薦めです。あれを人参に少し付けて齧るととても美味しいです」
『……ワサビの事を言っているようですね。鮭の遡上する川の支流に群生しています。シジミもその支流で獲れるので行ってみてはどうですか?』
一カ所で色々獲れるなら良いかもね。
「ルフィーナの言ってる辛い香草ってこれの事だろ? これは既に擦って直ぐ食べられるようにしてあるものなんだけど、どうかな?」
練りチューブのワサビを出して、少量小皿に出して渡してみる。
ルフィーナはクンクン匂いを嗅いだ後、指で少量すくってペロリと舐めた。
「クッ~~~! ご主人様これです! 緑辛草です!」
人参スティックを出してあげたら、嬉しそうにワサビを付けて齧っていた……短い尻尾がフリフリされていて可愛い。
美味しそうに食べるルフィーナを見て、チロルが味見して涙目になっている……これもなんか可愛い。
『……ルフィーナを連れて行けば、ハコベやナズナ、セリなんかも採取できそうですね。春になればもっと色々採取できるのですが、この時期はキノコ類や自然薯とかのほうが美味しいですね』
『そうだな……牛も美味しいんだよな?』
『……前回はヌーの群れに近い個体でしたが、今回はバッファローに近い魔獣ですね。というより水牛です。ウォーターバッファローという名ですので……』
『なんのひねりも無く水牛だね……美味しいの』
『……らしいです。少し硬めのお肉だそうですが、煮込み料理には最適だそうです』
「龍馬君、行こうよ! 優先順位はカエル>鮭>水牛>シジミ>ワサビ>ナマズ>周辺のキノコや薬草でいいよね?」
「でも、今日は時間あまり無いしね……あと2時間もすれば日が暮れちゃうよ」
「じゃあ、明日の朝一から行こうよ」
「ちょっと待ってくれないか! いくらあの凄く速い鉄の乗り物が有って、当初の予定より早く着くといっても、私もできるだけ急いで王都に戻りたいのだよ……」
「あっ……バグナーさん、ごめんなさい……すっかり忘れてました」
「サクラさん……依頼料を通常の倍出しても、食事代にもなってないかもしれないが……一応私が護衛の依頼主で、できるだけ早く王都に戻りたいんだ……」
まぁ、桜たちは物珍しさも有って、この世界の高級食材を惜しみなく使ってるからね。一通り調理し終えるまでは色々な食材を試すだろうから、暫くは高級食材が続くだろう。
「桜、とりあえず王都入りしよう。ワニを狩った場所に地点登録はしてきたから、王都で一段落してから来ないか?」
「そうね……分かった。皆もそれで良い?」
「「「はーい」」」
「じゃあ、夕飯まで少し時間があるので、美肌ローション出してよ」
「「「美肌ローション?」」」
「桜先輩? 美肌ローションって何ですか?」
あぁぁ……お屋敷で話を聞いてなかった組まで興味を持っちゃったよ。特に山本先生が興味津々だ……確か28歳だったかな……マイヤーまで聞き耳を立てている。
「美肌ローションじゃないよ、カエルローションだよ……カエルの背中から採ったネバネバの液体だよ。気持ち悪いよ?」
「龍馬君……なんでそうやって嘘吐くの? 私、嘘吐きは嫌いだって言ってるよね? どうして出し惜しみするのかな?」
「だって1匹から採れる量ってそれほど多くないんだよ……この人数で定期的に使われてしまったら、何日もしないうちにカエル狩りに行かなきゃいけなくなるじゃないか……」
「ん、でも5倍ぐらいにお湯で薄めて使える……パック的に使うなら少量で済む」
「そうだけど……雅、カエルパック気に入ったのか?」
「ん、ツルツルのスベスベ。あれは凄く良い物」
皆が雅に群がって触りまくっている。
「龍馬君……まさかとは思うけど……パック的に使うんじゃなくて、雅たちに使ったみたいに無駄に使うローションプレイがしたいって事じゃないよね?」
はい、そうです。桜、美弥ちゃん、未来とローションプレイがしたいです……でも、皆の前では流石に言えない。
「今度私が相手になって使わせてあげるから……ね? ケチらないで出してくれるよね?」
桜が相手してくれるなら文句はない! むしろ大歓迎だ! カエル2匹分のローションを強化ビンに入れ桜に手渡す……ハーブとオレンジの2種の香りを楽しんでもらうためだ。
態度が急に変わって皆には少し引かれたが、そんな事は桜とのヌルヌルプレイと比べたら大した事じゃない。
「むぅ~~! 兄様、顔がエッチィです!」
「あれを塗ってマッサージすると、めっちゃ気持ち良いので菜奈にも後でやってあげるよ」
菜奈が超不機嫌なので、ご機嫌を取っておく……菜奈はしっかりフォローしておかないと、いつ不満が爆発するかもしれない危険人物だからね。
女子たちはカエルローションを持って、全員直ぐにお風呂に向かった。
そう……レイラさんたちも含めた女子全員だ。
「セバス……マイヤーもまだ美には執着が有るんだな」
「はい。歳より若く見える事を自慢しているほどですからね……私もその方が嬉しいので、それなりにお金は使わせていました」
「そうか……ならこれをあげよう。お風呂上りに使うといい。顔に付ける化粧水と乳液だ。桜たちのような肌になるだろう。使い方があるそうなので、うちの娘たちの誰かに聞くと良い」
「ありがとうございます! 妻も喜ぶと思います」
肌を大事にするなら、乳液やら化粧水とかにやたらお金が要るからね……若い頃からやってないと、老後に差が出るそうだ。特に紫外線対策は大事なんだと菜奈が言っていた……そういえば菜奈は結構お高い日焼け止めを使っていたな……50mlで6千円ほどの日焼け止めクリームだ。
コンビニで1000円ほどの物が有るよって言ったら、『シミができたらどうするのよ! 責任とって菜奈と結婚してくれるの? 兄様が色白好きだから高いの付けてるのに!』って言われた事がある。
俺は女子が居ない間に、ログハウスの武器工房へ籠った。ちょっと面白い事を考え付いたからだ……クッククッ……想像しただけでにやけてしまう。
まだ日のあるうちに、騎士の虐めを止めさせるために、お昼同様の立食会を行った。
女子たちはカエルローション効果で皆ご機嫌さんだ。料理部はノリノリで美味しいものを作ってくれた。
夕飯のメニュー
・スッポン鍋(バイトタートル使用)
・カニ鍋(シザークラブ使用)
・オークステーキ
・牛ステーキ(ロース使用)
・握りずし(シャケ・イクラ・カニ(生と茹で)・ウナギ・牛タタキ・塩カルビ・ダシ巻き卵)
・米飯、パン
「うちの執事のセバスに聞きました。こういう立食形式の場合、多少の食器はお持ち帰りしても良いそうですね。こちら側がそういう事を知らなかったので、お昼に食器を持ち帰ろうとした騎士を責めるのはもう止めてください」
「リョウマ殿、確かに若い騎士の中にはそういう行為を行うものも居ますが、普通は行儀の悪い愚かな行為として捉えています」
「行儀は確かに悪いですが、貧乏騎士の援助って意味も有るそうじゃないですか? こちら側としては問題にしたくないので、ここだけの事としてもう許してあげてください」
「それは上にも報告するなという事ですか?」
「そうです。お昼から夕方まで、ネチネチと3人を責めたのでしょう? もうそれで十分でしょう? こちらが罪を問わないと言っているのに、ネチネチといびって……うちの三田村から聞きましたが、その若い3人の騎士はそれほど悪い人とは思えないそうです。それに、うちの娘たちが今の状況を不快に思っています」
「申し訳ありません……では、3人の処分は今回私の一存で何も無かった事に致します。ご配慮感謝します。ほら、お前たちも……奥方様たちに感謝するのだな」
「「「申し訳ありませんでした! 二度とこのような恥ずかしい行為は致しません!」」」
茜が出てきて、一言答えた。
「はい、謝罪をお受けします。でも今回も食器は持って行かないでくださいね。幾ら安い品でも、持って行かれると後で私たちが困りますので」
俺の苦労も知らず、三田村先輩は握りずしをバクバク食っていた。
「ウナギめっちゃウマッ! イクラも本物のヤツだな! 可愛い娘に握ってもらっているから100倍旨いな!」
「三田村先輩……またそういう余計な事を……」
綾と亜姫と優ちゃんの3人が握ってくれていたのだが、めっちゃ引いてるよ。
あ……優ちゃん介護用手袋付けちゃったよ。
「違うんだ……なんかごめん……」
余計な事を言うから、磯崎さんまで睨んでる……。
でも、確かに美味しい。この世界で寿司が食べられるとは思っていなかった。海に行っていないからネタは少ないが、有る食材でよくこれだけ作れたものだ。
「ご主人様、カニ美味しいです!」
「リョウマ君、このカメ鍋も最高ね!」
レイラさんたち、王都に着いたらちゃんと出て行ってくれるんだろうな……心配になってきた。
立食会は盛況に終えた。特に握りずしは好評だった。
これでこの後の道中、三田村先輩たちが騎士たちとぎくしゃくしなきゃいいけどな~。
翌朝、騎士たちより先に俺たちは出発する。
テントを片付ける手間もいらないし、騎士より後だとバスが通れないからだ。
さて、少し飛ばして今日中に王都に行こうかね。
***********************************************
お読みくださりありがとうございます。
責められた騎士の1人が、皆を巻き込んだトレイン自殺を図るというネタを仕込むつもりでしたが、進行が遅すぎるかなと思い止めました。
その為の食器泥棒だったのですが……機会があれば別口でまた考えます。
当然カエルローションの話になり、雅たちのツルツルでスベスベの肌に触り、その劇的な美肌効果に年長者たちは喰いついてきた。
「先生、その美肌ローション使ってみたいな~」
「「「私も使いたい」」」
「皆、それほど必要性無いじゃないか……皆、綺麗な肌だろう。それと美肌ローションじゃなくてカエルローションね」
「あなたのネーミングセンスなんかどうでもいいから、早く出しなさいよ!」
「大影先輩……そんなに必死にならなくても、十分綺麗な肌ですよ」
「ごめんなさい……また語気が荒くなってました……それと、ちゃんと美紀って呼んで……」
わざと大影先輩って言ったら予想以上にシュンとなってしまった。
「カエルローションはそんなに沢山ないので、俺が管理します」
「じゃあ、私とカエル狩りに行きましょう。食べても美味しいのよね? それに湖周辺に他に食材はないのかな?」
採取好きな桜が他の食材の事を聞いてきた。
「これとか、もう少し欲しいとは思っている……」
【インベントリ】から魚を1匹取り出す。
「鮭? 大きいけど鮭よね?」
「うん。カエルのオスを狩った時に、周りに浮いてきた魚の中に何匹か混じってたんだけど……もう直ぐ産卵に入るようで、メスは卵を持っていたんだ」
「「「イクラ丼!」」」
「そこはイクラって言おうよ! なんで卵のうちから丼扱いなんだよ!」
「シャケが遡上してくるんだね? 季節ものだろうし、是非欲しいわね……」
「後、湖から出ている支流の何本かで、ハマグリサイズの大きなシジミも獲れるみたいだね。食材なら後はナマズや水牛が美味しいそうだよ」
一度皆をログハウスのリビングに集めて、再度採取や狩りに向かうか話し合う事にした。
「ルフィーナとか採取が得意なんだろ? 詳しくないか?」
「そうですね……湖の周辺なら、辛い香草がお薦めです。あれを人参に少し付けて齧るととても美味しいです」
『……ワサビの事を言っているようですね。鮭の遡上する川の支流に群生しています。シジミもその支流で獲れるので行ってみてはどうですか?』
一カ所で色々獲れるなら良いかもね。
「ルフィーナの言ってる辛い香草ってこれの事だろ? これは既に擦って直ぐ食べられるようにしてあるものなんだけど、どうかな?」
練りチューブのワサビを出して、少量小皿に出して渡してみる。
ルフィーナはクンクン匂いを嗅いだ後、指で少量すくってペロリと舐めた。
「クッ~~~! ご主人様これです! 緑辛草です!」
人参スティックを出してあげたら、嬉しそうにワサビを付けて齧っていた……短い尻尾がフリフリされていて可愛い。
美味しそうに食べるルフィーナを見て、チロルが味見して涙目になっている……これもなんか可愛い。
『……ルフィーナを連れて行けば、ハコベやナズナ、セリなんかも採取できそうですね。春になればもっと色々採取できるのですが、この時期はキノコ類や自然薯とかのほうが美味しいですね』
『そうだな……牛も美味しいんだよな?』
『……前回はヌーの群れに近い個体でしたが、今回はバッファローに近い魔獣ですね。というより水牛です。ウォーターバッファローという名ですので……』
『なんのひねりも無く水牛だね……美味しいの』
『……らしいです。少し硬めのお肉だそうですが、煮込み料理には最適だそうです』
「龍馬君、行こうよ! 優先順位はカエル>鮭>水牛>シジミ>ワサビ>ナマズ>周辺のキノコや薬草でいいよね?」
「でも、今日は時間あまり無いしね……あと2時間もすれば日が暮れちゃうよ」
「じゃあ、明日の朝一から行こうよ」
「ちょっと待ってくれないか! いくらあの凄く速い鉄の乗り物が有って、当初の予定より早く着くといっても、私もできるだけ急いで王都に戻りたいのだよ……」
「あっ……バグナーさん、ごめんなさい……すっかり忘れてました」
「サクラさん……依頼料を通常の倍出しても、食事代にもなってないかもしれないが……一応私が護衛の依頼主で、できるだけ早く王都に戻りたいんだ……」
まぁ、桜たちは物珍しさも有って、この世界の高級食材を惜しみなく使ってるからね。一通り調理し終えるまでは色々な食材を試すだろうから、暫くは高級食材が続くだろう。
「桜、とりあえず王都入りしよう。ワニを狩った場所に地点登録はしてきたから、王都で一段落してから来ないか?」
「そうね……分かった。皆もそれで良い?」
「「「はーい」」」
「じゃあ、夕飯まで少し時間があるので、美肌ローション出してよ」
「「「美肌ローション?」」」
「桜先輩? 美肌ローションって何ですか?」
あぁぁ……お屋敷で話を聞いてなかった組まで興味を持っちゃったよ。特に山本先生が興味津々だ……確か28歳だったかな……マイヤーまで聞き耳を立てている。
「美肌ローションじゃないよ、カエルローションだよ……カエルの背中から採ったネバネバの液体だよ。気持ち悪いよ?」
「龍馬君……なんでそうやって嘘吐くの? 私、嘘吐きは嫌いだって言ってるよね? どうして出し惜しみするのかな?」
「だって1匹から採れる量ってそれほど多くないんだよ……この人数で定期的に使われてしまったら、何日もしないうちにカエル狩りに行かなきゃいけなくなるじゃないか……」
「ん、でも5倍ぐらいにお湯で薄めて使える……パック的に使うなら少量で済む」
「そうだけど……雅、カエルパック気に入ったのか?」
「ん、ツルツルのスベスベ。あれは凄く良い物」
皆が雅に群がって触りまくっている。
「龍馬君……まさかとは思うけど……パック的に使うんじゃなくて、雅たちに使ったみたいに無駄に使うローションプレイがしたいって事じゃないよね?」
はい、そうです。桜、美弥ちゃん、未来とローションプレイがしたいです……でも、皆の前では流石に言えない。
「今度私が相手になって使わせてあげるから……ね? ケチらないで出してくれるよね?」
桜が相手してくれるなら文句はない! むしろ大歓迎だ! カエル2匹分のローションを強化ビンに入れ桜に手渡す……ハーブとオレンジの2種の香りを楽しんでもらうためだ。
態度が急に変わって皆には少し引かれたが、そんな事は桜とのヌルヌルプレイと比べたら大した事じゃない。
「むぅ~~! 兄様、顔がエッチィです!」
「あれを塗ってマッサージすると、めっちゃ気持ち良いので菜奈にも後でやってあげるよ」
菜奈が超不機嫌なので、ご機嫌を取っておく……菜奈はしっかりフォローしておかないと、いつ不満が爆発するかもしれない危険人物だからね。
女子たちはカエルローションを持って、全員直ぐにお風呂に向かった。
そう……レイラさんたちも含めた女子全員だ。
「セバス……マイヤーもまだ美には執着が有るんだな」
「はい。歳より若く見える事を自慢しているほどですからね……私もその方が嬉しいので、それなりにお金は使わせていました」
「そうか……ならこれをあげよう。お風呂上りに使うといい。顔に付ける化粧水と乳液だ。桜たちのような肌になるだろう。使い方があるそうなので、うちの娘たちの誰かに聞くと良い」
「ありがとうございます! 妻も喜ぶと思います」
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コンビニで1000円ほどの物が有るよって言ったら、『シミができたらどうするのよ! 責任とって菜奈と結婚してくれるの? 兄様が色白好きだから高いの付けてるのに!』って言われた事がある。
俺は女子が居ない間に、ログハウスの武器工房へ籠った。ちょっと面白い事を考え付いたからだ……クッククッ……想像しただけでにやけてしまう。
まだ日のあるうちに、騎士の虐めを止めさせるために、お昼同様の立食会を行った。
女子たちはカエルローション効果で皆ご機嫌さんだ。料理部はノリノリで美味しいものを作ってくれた。
夕飯のメニュー
・スッポン鍋(バイトタートル使用)
・カニ鍋(シザークラブ使用)
・オークステーキ
・牛ステーキ(ロース使用)
・握りずし(シャケ・イクラ・カニ(生と茹で)・ウナギ・牛タタキ・塩カルビ・ダシ巻き卵)
・米飯、パン
「うちの執事のセバスに聞きました。こういう立食形式の場合、多少の食器はお持ち帰りしても良いそうですね。こちら側がそういう事を知らなかったので、お昼に食器を持ち帰ろうとした騎士を責めるのはもう止めてください」
「リョウマ殿、確かに若い騎士の中にはそういう行為を行うものも居ますが、普通は行儀の悪い愚かな行為として捉えています」
「行儀は確かに悪いですが、貧乏騎士の援助って意味も有るそうじゃないですか? こちら側としては問題にしたくないので、ここだけの事としてもう許してあげてください」
「それは上にも報告するなという事ですか?」
「そうです。お昼から夕方まで、ネチネチと3人を責めたのでしょう? もうそれで十分でしょう? こちらが罪を問わないと言っているのに、ネチネチといびって……うちの三田村から聞きましたが、その若い3人の騎士はそれほど悪い人とは思えないそうです。それに、うちの娘たちが今の状況を不快に思っています」
「申し訳ありません……では、3人の処分は今回私の一存で何も無かった事に致します。ご配慮感謝します。ほら、お前たちも……奥方様たちに感謝するのだな」
「「「申し訳ありませんでした! 二度とこのような恥ずかしい行為は致しません!」」」
茜が出てきて、一言答えた。
「はい、謝罪をお受けします。でも今回も食器は持って行かないでくださいね。幾ら安い品でも、持って行かれると後で私たちが困りますので」
俺の苦労も知らず、三田村先輩は握りずしをバクバク食っていた。
「ウナギめっちゃウマッ! イクラも本物のヤツだな! 可愛い娘に握ってもらっているから100倍旨いな!」
「三田村先輩……またそういう余計な事を……」
綾と亜姫と優ちゃんの3人が握ってくれていたのだが、めっちゃ引いてるよ。
あ……優ちゃん介護用手袋付けちゃったよ。
「違うんだ……なんかごめん……」
余計な事を言うから、磯崎さんまで睨んでる……。
でも、確かに美味しい。この世界で寿司が食べられるとは思っていなかった。海に行っていないからネタは少ないが、有る食材でよくこれだけ作れたものだ。
「ご主人様、カニ美味しいです!」
「リョウマ君、このカメ鍋も最高ね!」
レイラさんたち、王都に着いたらちゃんと出て行ってくれるんだろうな……心配になってきた。
立食会は盛況に終えた。特に握りずしは好評だった。
これでこの後の道中、三田村先輩たちが騎士たちとぎくしゃくしなきゃいいけどな~。
翌朝、騎士たちより先に俺たちは出発する。
テントを片付ける手間もいらないし、騎士より後だとバスが通れないからだ。
さて、少し飛ばして今日中に王都に行こうかね。
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お読みくださりありがとうございます。
責められた騎士の1人が、皆を巻き込んだトレイン自殺を図るというネタを仕込むつもりでしたが、進行が遅すぎるかなと思い止めました。
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本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
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【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
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気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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