女神様から同情された結果こうなった

回復師

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王都街道編 4・5日目

2-4-3 脳筋どもの武器事情?前門の猫、後門の狼?

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 ああ、やはり見つかってしまった……蟻の時はほぼ俺1人で倒したから気付かれなかったのに、流石にスパスパ象並みの牛の首を一太刀で落としてたら目立ってしまうのは当然か。

 一緒に行動しているのだから、見つかっちゃうのは早いか遅いかの違いなのだが……。

「龍馬、彼女たちの武器って日本刀だよな? 女神が与えた刀は柳生の刀だけじゃなかったのか? それともこの世界にも日本刀があるのか?」

「この世界にも日本刀に似たものはありますが、あれは違いますね。俺が打ったものです」
「お前日本刀が打てるのか!?」

「いえ、日本の刀鍛冶が行う工程と違いますよ。俺のは錬金魔法で錬成したものです。形は似せていますが、全く別物ですね」

「あの……俺も欲しいんだけど……」
「「「俺も欲しい!」」」
「「「私も欲しいです!」」」

 予想通り剣道部員にせがまれてしまった。オークたちが使っていたのは盗賊から得た、両刃の西洋剣のモノばかりなのだ。日本人からすれば、日本刀が欲しいよな……綺麗だしカッコいい。

「彼女たちと同じものはできないし、作る気はないです。ですが、ちょっと良い日本刀ならそのうち作ってあげますよ」

「どういう事だ? 彼女たちのは普通じゃないってことなのか?」

「ええ、この世界の希少金属を使って、レアな付与魔法を付けています。悪意を持って使ったら、国が亡ぶレベルのモノです。そう簡単にどうぞと渡して良いモノじゃないのです」

「「「そんなの聞いたら余計に欲しい!」」」

「もう素材が無いので、どのみちできないですけどね。それに、まだうちのメンバーの分も揃いきってないのに、先輩たちの分を先に作るはずないでしょ」


「うっ……龍馬、順番はちゃんと待つから、やっぱり日本刀が欲しい……」

 三田村先輩を筆頭に随分謙虚にお願いしてくる。最近なにかと格技場の者たちと絡んでいるので、こうやって低姿勢にお願いされると断りにくいんだよね。上から目線で、先輩風を吹かせて作れとか言ってきたら、即、嫌って言うのに……。

「分かりました。ミスリルの剣を装備しているならそれを提供してください。それを溶かして打ち直してあげます。先輩たちの力量に見合った付与も付けてあげましょう」

「あ! ズルいぞ! それなら空手部にもなんか作ってくれよ!」

「うーん、じゃあミスリルのナックルとかどうですか? 空手部は格闘術とか拳術メインで上げているのですよね? 今の剣より良いでしょ?」

「おお! 剣よりナックルが良い! 先にトゲトゲ付けてくれ!」

 水谷先輩、なんかノリノリだな。トゲ付ナックルとか昭和のヤンキーかよ。

「柔道部には無いのかな?」
「三月先輩たちには、グローブとか籠手なんてどうですか? 柔道だと投げや関節系の技も多いので、掴みもできた方が良いのでしょ? 籠手で剣を防げるし防御力も上がります」

「そうだね。グローブ良いね。柔道部はそれでお願いするよ」

「ちょっと先輩たち、そういう話は後にしてください! のんびりしてたら狼が来ちゃうでしょ!」
「「「ごめんなさい!」」」

 桜に怒られてしまった。
 確かにのんびりやっている暇はない。大量の肉も手に入れた事だし、さっさと休憩地点に戻るとする。


 休憩地に帰ると早速茜が肉を見せろと言ってきた。

「熟成済みのシャトーブリアンだ。茜どうだ? 俺、なんか見ただけで涎が出てくるんだが……ゴクッ」
「何これ! マジもんじゃないの! A5和牛ってのもうなずけるわね。凄い霜降り牛よ。桜、これどうやって料理する?」

「あ、その前に……これがその牛の原型だ。食べる分以外は解体しないで取ってある。今回、オス1・メス1・子牛1を解体熟成させている。ちなみに、さっき渡したシャトーブリアンはメスのやつだ」

「デカ! これ牛なの? 牛の倍はありそうね……取れるお肉も倍だけど、問題は部位によって味が違う事ね」

 桜と茜は何やら話し合っている。他の料理部の女子は、大きなオスの牛を取り囲んでキャッキャと検分している。何しているのかと思って見てたら、舌を引っ張ったり尻尾を引っ張ったりして、どう料理するか調べているようだ。タンステーキがどうとかテールのシチュー煮込みとかの単語が聞こえて、腹が鳴りだした。


「そうだ、ハティおいで♪ 新鮮な牛レバーだ! 今日も頑張っていたからご褒美だぞ!」

 ハティにレバーを150gほど与える。
 凄い喜びようだ……スタンプ・ボアよりラッシュ・バッファローの方がハティのお口に合うみたいだ。

 最近は食事後やトイレ後には自分で【クリーン】を掛けるので、殆ど手が掛からなくなっている。
 とても可愛いし、凄くお利口さんだ。あの時ハティを見捨てないで良かったと心から思う。


 デカい牛を出したので皆が見に集まってきた。

「あなたたちよくこんなの倒したわね? 牛っていうより毛と鼻の無いマンモス? デカすぎ!」

 狩りに一番付いて来たそうにしていた柴崎先輩が声を掛けてきた。

「付いてくるなって言った意味分かったでしょ? 俺もここまでデカいと思ってなかったですけどね……正直こいつが突進してきたときにはめっちゃ怖かった」

「あはは、当たるとダンプに撥ねられたカエルみたいになりそうね?」

 笑えない……想像してしまって身震いがした。


 桜と茜が手招きして俺を呼んでいる。なんか深刻そうな顔だが何があったんだ?

「どうした? なんか問題でもあったのか?」
「お肉はどうしても、部位によって美味しさが違うのよ。龍馬君もシャトーブリアンだって言って渡してきたぐらいだから知っているでしょ?」

「ひょっとして、昼食の分配の事で悩んでいたのか?」
「ええ、どうすれば角が立たないかな?」

「シャトーブリアンは、勿論料理部と参加してくれた格技場組に、日頃世話になっている者にはヒレやロースなんかの良い部位を先に配って、残りを上手くごまかして皆にあげればいいんじゃないか?」

「上手くって言っても、バラやロース、ハラミやモモ肉とかで味も食感も全然違うんだよね……焼肉なら適当に混ぜてごまかせるんだけど、タレを作ると醤油と砂糖の消費が問題なのよ」

「じゃあ、部位を変えてステーキを1人2枚ずつ配るってのはどうだ? どの部位が当たるかはお楽しみって事にすればいいんじゃないか?」

「それなら、文句出ないかもだね」
「文句はなるだけ言わせないようにするよ。食べられるだけ有り難いって自覚してもらわないといけないからね」


 昼食予定地点まで移動をし、肉を直火でガンガン焼いて、冷めないように一度【インベントリ】に保管する。
 もう匂いだけでヤバい、腹が鳴って仕方がない。

 肉の焼けるのを眺めていたら、高畑先生がやってきた。

「ねぇ、小鳥遊君。この匂いでまた魔獣が寄ってくるんじゃないの?」
「ええ、でもこの際仕方ないかなと思ってます。俺たちは食後移動しますので、追ってきても黒狼とバッティングすると思うんですよ」

「黒狼たちにぶつけて狩らせるって事?」
「ええ、上手くいくかわ分かりませんけどね。ハイエナ系の魔獣は寄ってきても対処できますが、注意が要るのはハゲワシ系の魔獣ですね。空からですし、速度があるので迎撃態勢に時間を食うと危険かもしれないです」


「ハゲワシは近くにいるのかな?」
「いえ、10km以内には居ないようですけど、気を付けないと空からだと10kmとかあっという間ですからね」

 料理部員総出で、大体人数分が焼けた。子牛も含めた3頭分だが、デカいだけあって半分も消費していない。
 当分は旨い肉が食えるな。

「一応1人2枚食べられます。味付けはシンプルな塩コショウのみですが、肉自体A5和牛並みだそうです。ただ部位によって味が若干違いますが、山盛りにした状態から2枚ずつ各自で選らんでもらいます。1/2の確率でヒレかロースが当たりますが、赤身の部位や、バラ肉(カルビ)も若干混ざっています。目利きが効けば良い肉が食べられるし、運が良くても良い肉が当たるでしょう」

「部位によって味が違うのね?」

「そうです。全員に公平に分けろとか無茶振りする人は面倒なので食べないでください。あくまで料理部の好意での振る舞い食です。それと、命がけで狩りに参加してもらった格技場組とうちのメンバーには優先的に良い肉をこちらで選んで渡しますが、それも理解してください。現物を見せたので文句を言う人はいないと思いますが、かなり危険な狩りでした。狩猟で一番槍を入れた者が一番良い部位を貰うのは、古来よりのしきたりです。当然の権利ですので、文句無しでお願いします。後、今朝子牛が可哀想とか言ってた人たちも、食べたいなら食べても結構です。揚げ足を取るような事もしないので、今朝の事は忘れて、遠慮なく食べてください」


 1枚300gほどの大きなステーキを大皿に大量に盛って、料理部が10人で配って回っている。
 格技場組の分は茜が配ってるようで、食べたい部位を直で聞いて渡しているようだ。

「お米がほしいでしょうけど、まだ先があるので、今回はナンのようなパンです。ナンもお肉に合うと思うのでこれで勘弁してください。それと、焼き加減は大体ミディアムレアだそうです。もっと焼いてほしい人は、そこの残り火を使って自分で好みの焼き加減まで火を通してください」


 皆で頂きますを言って食べ始めたのだが……旨い……こんな旨い肉初めて食ったというのが俺の感想だ。

「「「何これ! 美味しい!」」」

 やはり皆も同じ意見のようだ。どの部位も脂がのっていて、めちゃくちゃ旨い!
 ナイフなんかなくてもとても柔らかいから、歯で簡単に食いちぎれて、噛むとジュワッと中から肉汁が溢れてくる。ナンで巻いて食べてる人もいる。ああいう食べ方も美味しそうだ。


「龍馬! おかわりできるか? もう1枚食わせてくれ!」
「良いですよ。おかわりしたい人はまだあるので、取りに来てください!」

 流石におかわりする女子はあまりいなかった。むしろ1枚で十分という者も結構いたぐらいだ。1枚300gもあるし、霜降り牛は大量に食べると脂が多いのでウッてしてくるのだ。俺は3枚頂いたけどね。でも、霜降り肉900gは、流石に腹一杯で胃もたれしそうだ。


『……マスター、今後の進路ですが、ちょっと困った事態になりそうです』
『ん? どういうことだ?』

『……ライオンに似た魔獣が予定していた進路上に移動を始めてしまい、かなり大回りをする必要があるのです。でも下手に移動すると黒狼とハイエナの魔獣とライオンの魔獣の3種から狙われる事態になります。現在狙ってきてるのは黒狼だけですので、このままここで迎え撃ってから移動する方が良いかもしれませんね』

『前門の虎に後門の狼って所か……ちょっと意味が違うけど、厄介な話だな。そのライオンは強いのか?』

『……見た目はライオンに似ていますが2回りほど大きく、黒狼より遥かに強いですね。ライオン同様強いオス1頭を中心にメス10頭ほどのハーレムを作って、連携的な狩りを行います。バラバラで攻めてくる黒狼より役割分担のある敵の方が厄介です。ちなみにこの世界での魔獣名称は『キング・キャット』だそうです……』

『ああ~、なんか残念なネーミングだな。キングは分かるけど、猫なの? 猫の王様ね……ちなみにハイエナの名は?』

『……スカヴェンジング・キャットです……気にしたら負けな気がするので、ネーミングに付いては無視しましょう』
『スカヴェンジングってなんだっけ? 聞いた事ある気はするんだけど英語だよね?』

『……腐肉食って意味ですね』
『腐肉食の猫ね……ゾンビ的な意味じゃなく、腐った肉を食べるって事? まんまハイエナだね! もういい、ネーミングについては気にしない事にする』


 どうも、英語を絡めたネーミングをユグドラシルが付けているようだ。異世界人が英語を知らないと思って、適当過ぎる。ハイエナって、イヌじゃなくてネコの仲間なんだね……知らなかった。

 分類学的には、動物界ー脊索動物門ー脊索動物亜門ー哺乳綱ー食肉目ーネコ亜目ーハイエナ科だそうだ。
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