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急変
110.*明日をも知れぬ命(櫂 視点)
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※すみません。ストーリー回ですが、間にちょこっとオジXオジが挟まります。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「なぁ、これ。お前が仕組んだことなのか?」
俺はただの雑談に聞こえる様に、出来る限り自然に気負いなく聞こえる様に注意して哲也に話しかけた。
俺と哲也が並び座っている正面のテレビ画面では、凛空がモールスに出品されている時の壇上の映像が映っている。凛空が首輪と鎖を付けられ、際どい衣装を着せられて性の対象にされているのを、万人に知らしめる内容だ。
『二〇二三年三月に病死が発表されていた元祖合法ショタ俳優!実は生存し地下オークションに出品されていた!』と大々的に字幕が打ってある。
これは立派なセカンドレイプだろう。こんな悪趣味な映像をテレビ会社に流すのは、コイツしかいない。
「うん?何のことだ?」
「惚けるなよ。モールスの摘発。」
「なんでそう思ったんだ?」
哲也はいつもの如く、なんでもない事の様に惚けている。
「お前の政敵ばかり優先的に逮捕されてる。」
「はははははは。ゴホッゴホッ。
流石だな。俺の雌になっても、政治感覚は失ってないわけだ。」
「雌言うな!
で、どうなんだよ?」
「あぁそうだよ。凛空のオークション、わざと大々的に宣伝して飼い主本人を集めたのは、一つは二度と凛空がお前の手に戻らない様に価格を吊り上げる為。
次点でこの為だった。
俺ら世代ならだれもが可愛いと思ったことがある元アイドル様だぞ?
ご本人が首輪を付けられて壇上に登場すると解ってたら、生で見たいと思うのが男だろ?
だから情報を流して、普段は代理人に入札させる様な大物でも、当日は本人に越させた。
録画も撮影も禁止だからな。見ようと思ったら直接来るしかない。」
それを言っている当の本人は凛空が可愛いだなんて1ミリも思った事がないくせに、よく言う。成程。その時からの計画だったのか。
「その録画も撮影も禁止の所の映像がなんでテレビで流れてるんだよ!
凛空が出品されている時の写真と映像使うのをやめる様にテレビ局に言ってくれ!見てられない!
こんなのセカンドレイプだろ?こんなの流しちゃダメだろ?」
哲也はニヤリとしたり顔で笑った。
「じゃあ見なきゃいいだろ。俺を見ろ。お前は今俺の雌なんだ。他の事に気を取られるな。」
櫂は哲也の冷たい手に抱き寄せられ、わき腹を通り、左胸に付けられたピアスを弄られた。ここは、感じる様に調教されてしまっているから、これだけで股間にグッと来るものがある。
このピアスは、蒼空が出産を安全に行えるように医師を近くに待機させたことと、空正の養子先を信頼できる友人夫婦の所にしてくれた礼としてつけさせられたものだ。コイツに言わせてみれば、所有の証らしい。
まぁいい。子供と孫の為なら、これくらいの痛みや羞恥には耐えられる。
「もう今日はいいだろ。ホントにお前の体力どうなってんだよ。毎日毎日…獣か!」
「もう今だけだからさ。俺の気が済むまで抱かせてよ。」
「??それ、どういう意味だよ。」
「そのうち解るよ。ゴホッゴホッ。」
「お前、まさかじゃないけど自首しようと……。」
櫂の疑問が哲也の薄い唇に塞がれ、その口からは「お゛っあ゛っお゛っ」という音しか出なくなるまでに、そう時間はかからなかった。
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「なぁ、これ。お前が仕組んだことなのか?」
俺はただの雑談に聞こえる様に、出来る限り自然に気負いなく聞こえる様に注意して哲也に話しかけた。
俺と哲也が並び座っている正面のテレビ画面では、凛空がモールスに出品されている時の壇上の映像が映っている。凛空が首輪と鎖を付けられ、際どい衣装を着せられて性の対象にされているのを、万人に知らしめる内容だ。
『二〇二三年三月に病死が発表されていた元祖合法ショタ俳優!実は生存し地下オークションに出品されていた!』と大々的に字幕が打ってある。
これは立派なセカンドレイプだろう。こんな悪趣味な映像をテレビ会社に流すのは、コイツしかいない。
「うん?何のことだ?」
「惚けるなよ。モールスの摘発。」
「なんでそう思ったんだ?」
哲也はいつもの如く、なんでもない事の様に惚けている。
「お前の政敵ばかり優先的に逮捕されてる。」
「はははははは。ゴホッゴホッ。
流石だな。俺の雌になっても、政治感覚は失ってないわけだ。」
「雌言うな!
で、どうなんだよ?」
「あぁそうだよ。凛空のオークション、わざと大々的に宣伝して飼い主本人を集めたのは、一つは二度と凛空がお前の手に戻らない様に価格を吊り上げる為。
次点でこの為だった。
俺ら世代ならだれもが可愛いと思ったことがある元アイドル様だぞ?
ご本人が首輪を付けられて壇上に登場すると解ってたら、生で見たいと思うのが男だろ?
だから情報を流して、普段は代理人に入札させる様な大物でも、当日は本人に越させた。
録画も撮影も禁止だからな。見ようと思ったら直接来るしかない。」
それを言っている当の本人は凛空が可愛いだなんて1ミリも思った事がないくせに、よく言う。成程。その時からの計画だったのか。
「その録画も撮影も禁止の所の映像がなんでテレビで流れてるんだよ!
凛空が出品されている時の写真と映像使うのをやめる様にテレビ局に言ってくれ!見てられない!
こんなのセカンドレイプだろ?こんなの流しちゃダメだろ?」
哲也はニヤリとしたり顔で笑った。
「じゃあ見なきゃいいだろ。俺を見ろ。お前は今俺の雌なんだ。他の事に気を取られるな。」
櫂は哲也の冷たい手に抱き寄せられ、わき腹を通り、左胸に付けられたピアスを弄られた。ここは、感じる様に調教されてしまっているから、これだけで股間にグッと来るものがある。
このピアスは、蒼空が出産を安全に行えるように医師を近くに待機させたことと、空正の養子先を信頼できる友人夫婦の所にしてくれた礼としてつけさせられたものだ。コイツに言わせてみれば、所有の証らしい。
まぁいい。子供と孫の為なら、これくらいの痛みや羞恥には耐えられる。
「もう今日はいいだろ。ホントにお前の体力どうなってんだよ。毎日毎日…獣か!」
「もう今だけだからさ。俺の気が済むまで抱かせてよ。」
「??それ、どういう意味だよ。」
「そのうち解るよ。ゴホッゴホッ。」
「お前、まさかじゃないけど自首しようと……。」
櫂の疑問が哲也の薄い唇に塞がれ、その口からは「お゛っあ゛っお゛っ」という音しか出なくなるまでに、そう時間はかからなかった。
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