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第一章
闇
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久しぶりに歩いた森は、針葉樹林とシダ植物とが入り混じっている不思議なところだった。
聞けば、「恐竜を生き返らせた光魔法と闇魔法の魔術師の二人は、恐竜だけでは可哀そうだからと、その後生涯をかけてジュラ紀の動植物も一緒に復元した」のだとかなんだとか。
以来、自然界に現存していない動植物が結界の外に出ていかない様に、この地には闇魔法の使い手を管理人として置くようになったそうだ。
つまり、ネオは高度な闇魔法の使い手だということだ。
「置くのはどうして闇魔法の使い手なの?」
と聞いた陽向に『あぁ、この人は結界魔法が闇魔法に属することすらも知らないのだな』とネオは驚いた。本当に、一体どこから来たのだろうか。
「闇魔法は空間を遮断する魔法なんだ。恐竜が外に出ない様にしている隔離結界、赤ちゃん恐竜に付与する守護結界、格納結界。全部闇魔法と呼ばれている」
「そうなの!? 守護結界は逆に人を守ってる魔法だから、光魔法の部類なのかと思った。
闇魔法って言うからには、死者(アンデッド)を操るとか、誰かを呪い殺すとかそういうのじゃないのか?」
「ははは! 光魔法か。もし、俺のこの魔法が光魔法だったらどんなによかったことか……」
その自虐的な言い方に、陽向は『もしかしてネオは、闇魔法の使い手であることで何か差別を受けた経験があるのだろうか』と考えた。
「闇魔法は使い方次第なのさ。例えば、格納結界。中にはなんでもしまい込むことができる。時を止めてね」
「それってインベントリってこと!? すごい! RPGの世界だね!!
ネオも使えるの?」
目をキラキラと輝かせて問いかけられる問い。
「あぁ。使える」
ネオは今までの人生で、「闇魔法が使える」とこれほどまでに優しい気持ちで答えたことなどなかった。
なぜなら、その「なんでも」の中には、人も含まれるのだから。そして、一度時を止めてしまった生き物の心臓は、格納結界から出しても二度と動くことはないのだから。
「すごい! だから狩りに行って獲物を持って帰ってきてもあまり疲れてないんだな」
「あぁ…まぁ、そうだな」
雷魔法と闇魔法の格納結界の合わせ技で、獲物を仕留めることも、仕留めた獲物を持ち帰ることもネオには造作のないことだった。つまりだ。それは人に対して充分な脅威となりえるものなのだ。
『この人は、今はまだ闇魔法の怖さに気が付いていないからこんなにのんきなのだろうか。それとも、気づいていても尚、俺がヒナタ相手にそれをしないと信頼してくれているのだろうか』
「今日は狩りをするところを特別に見せてやろう」
「おぉっ狩り! モン〇ン以外で現実の狩りは見たことない! 見たい!」
俺の強さを目の当たりにしたら……。この期待にキラキラと輝いている目が俺を見るときに恐怖にゆがむのかどうか。この屈託のない笑顔が曇るのかだろうか。それを、ネオは知りたくなった。
俺を怖がったからといって、逃がしてやる気は一切ないが。
聞けば、「恐竜を生き返らせた光魔法と闇魔法の魔術師の二人は、恐竜だけでは可哀そうだからと、その後生涯をかけてジュラ紀の動植物も一緒に復元した」のだとかなんだとか。
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つまり、ネオは高度な闇魔法の使い手だということだ。
「置くのはどうして闇魔法の使い手なの?」
と聞いた陽向に『あぁ、この人は結界魔法が闇魔法に属することすらも知らないのだな』とネオは驚いた。本当に、一体どこから来たのだろうか。
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「そうなの!? 守護結界は逆に人を守ってる魔法だから、光魔法の部類なのかと思った。
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「ははは! 光魔法か。もし、俺のこの魔法が光魔法だったらどんなによかったことか……」
その自虐的な言い方に、陽向は『もしかしてネオは、闇魔法の使い手であることで何か差別を受けた経験があるのだろうか』と考えた。
「闇魔法は使い方次第なのさ。例えば、格納結界。中にはなんでもしまい込むことができる。時を止めてね」
「それってインベントリってこと!? すごい! RPGの世界だね!!
ネオも使えるの?」
目をキラキラと輝かせて問いかけられる問い。
「あぁ。使える」
ネオは今までの人生で、「闇魔法が使える」とこれほどまでに優しい気持ちで答えたことなどなかった。
なぜなら、その「なんでも」の中には、人も含まれるのだから。そして、一度時を止めてしまった生き物の心臓は、格納結界から出しても二度と動くことはないのだから。
「すごい! だから狩りに行って獲物を持って帰ってきてもあまり疲れてないんだな」
「あぁ…まぁ、そうだな」
雷魔法と闇魔法の格納結界の合わせ技で、獲物を仕留めることも、仕留めた獲物を持ち帰ることもネオには造作のないことだった。つまりだ。それは人に対して充分な脅威となりえるものなのだ。
『この人は、今はまだ闇魔法の怖さに気が付いていないからこんなにのんきなのだろうか。それとも、気づいていても尚、俺がヒナタ相手にそれをしないと信頼してくれているのだろうか』
「今日は狩りをするところを特別に見せてやろう」
「おぉっ狩り! モン〇ン以外で現実の狩りは見たことない! 見たい!」
俺の強さを目の当たりにしたら……。この期待にキラキラと輝いている目が俺を見るときに恐怖にゆがむのかどうか。この屈託のない笑顔が曇るのかだろうか。それを、ネオは知りたくなった。
俺を怖がったからといって、逃がしてやる気は一切ないが。
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