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第二章ーー招かれざる客
おもちゃ
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「さぁ、黒猫ちゃんを我が家にご招待しようか」
王太子のニヤけた顔が恐ろしい。
異世界人の年齢はわかりにくい。二十歳ほどに見えるが、ネオの弟だからまだ若いはずだ。ティーン特有の物知らぬゆえの残虐さを秘めている瞳で見つめられ、陽向は震えあがった。あれはまだ人の痛みを知らぬ目だ。
陽向は今度こそ男の太い指により拘束を解かれ、縄できつく縛られた。目隠しをされ、パンツ一丁で兵士のマントで雑にくるまれる。馬車に押し込まれてすぐ、どこかへ出発した。
またたっぷり一時間は揺られたと思う。次に陽向の目かくしが外されたのは、豪華な寝台の上だった。貴族用の別荘か、高級宿の一室だろうか。
間違いなく、この世界に来てから一番上等な寝台に寝かせられているのだが、陽向には背中に当たる寝具の滑らかさを楽しむ余裕はなかった。
魔封じの首輪や手かせ足かせの、その鉄の重さだけでも動きにくいことこの上ない。
「ひっひっひ。上手くあの悪魔王子を巻いたら、王太子殿下が戻ってきて可愛がってくれまっせ。それまでアッシとのんびりと待ちましょうねぇ」
下種びた視線で舐めまわす様に陽向を見てくるのは、先ほど地下牢で王太子と一緒にいた男だ。
しかし、例え相手が一人だとしても、鍛え上げられた傭兵の様な男から逃げ出せるとも思えなかった。
男は、陽向の手を頭の上の方に固定すると、陽向の口枷を外した。飲み込むのをためらった唾が頬を伝う姿は淫靡だった。
男は、その両手が使えなくなった陽向のただ一つの布地を、陽向の反応を見ながらゆっくりと脱がしていく。
自由になっている足でけ飛ばしても良いのだろうが、地下牢で息をするように殴られた記憶が新しい。止めてくれるのが誰もいない部屋で、男の機嫌を損ねる勇気は陽向にはなかった。
陽向は、ただ分厚いカーテンが締まっている窓の方に目を向け、何か逃げ出すヒントはないかと探すことにした。
「へぇ~下の毛も黒いのか。面白れぇ色だな」
男は陽向の陰毛を雑にいじりながら、感想を述べている。
「ふぅ~ん。あの殿下の前のおもちゃみたいに、可愛いらしい声でやめてぇ~とか言ってくれてもいいのになぁ。反応が薄いとつまんねぇなぁ」
少し皮を被っている陽向のペニスの皮を下に扱き、悪戯に亀頭を露出させながら、男がぼやいた。
陽向は、まるで虫が全身を這いまわっているかの様な不快感に襲われた。
『口枷を外したのはその為だったのか。しかもコイツ、王太子の物に手を出した前科があるのか』
王太子が来るまでは安全だろうと必死に自分に言い聞かせていた陽向は、この男になにかされるのではと途端に怖くなる。
「俺もアイツに鞭を打つ方が良かったなぁ。アイツ、今までのおもちゃの中で、一番長く殿下の寵愛を得てたからって、俺たち傭兵を下に見てたいけすかねえヤツだったんだ」
『まさか、牢で鞭打たれていたのは、王太子の前の“おもちゃ”だったのか!』
陽向が驚愕の目で男を見ると、男はやっと楽しくなってきたとばかりに愉悦を湛えた目で陽向の恐怖を煽った。
「あぁ。そうだぜ。さっきの牢屋であんたの代わりに鞭で打たれてたのは、殿下の前のおもちゃさ。
殿下は怒らせたら怖いぞぉ。飽きたらあぁやって嬲り殺すか、俺たちに下げ渡してくれる。
あんたもせいぜい可愛がってもらいなよ。殿下の機嫌を損ねたら、あぁなるよ。
まぁ、アッシらとしちゃぁおこぼれに預かりたいからねぇ。あんたが早めに嫌われた方が都合がいいけどなぁ。ガハハハ」
およそネオの弟とは思えない王太子の残虐さに、陽向は驚いた。
『ネオ、ネオ、ネオ! お願いだから、僕を見つけ出して! 早く助けて!!!』
王太子のニヤけた顔が恐ろしい。
異世界人の年齢はわかりにくい。二十歳ほどに見えるが、ネオの弟だからまだ若いはずだ。ティーン特有の物知らぬゆえの残虐さを秘めている瞳で見つめられ、陽向は震えあがった。あれはまだ人の痛みを知らぬ目だ。
陽向は今度こそ男の太い指により拘束を解かれ、縄できつく縛られた。目隠しをされ、パンツ一丁で兵士のマントで雑にくるまれる。馬車に押し込まれてすぐ、どこかへ出発した。
またたっぷり一時間は揺られたと思う。次に陽向の目かくしが外されたのは、豪華な寝台の上だった。貴族用の別荘か、高級宿の一室だろうか。
間違いなく、この世界に来てから一番上等な寝台に寝かせられているのだが、陽向には背中に当たる寝具の滑らかさを楽しむ余裕はなかった。
魔封じの首輪や手かせ足かせの、その鉄の重さだけでも動きにくいことこの上ない。
「ひっひっひ。上手くあの悪魔王子を巻いたら、王太子殿下が戻ってきて可愛がってくれまっせ。それまでアッシとのんびりと待ちましょうねぇ」
下種びた視線で舐めまわす様に陽向を見てくるのは、先ほど地下牢で王太子と一緒にいた男だ。
しかし、例え相手が一人だとしても、鍛え上げられた傭兵の様な男から逃げ出せるとも思えなかった。
男は、陽向の手を頭の上の方に固定すると、陽向の口枷を外した。飲み込むのをためらった唾が頬を伝う姿は淫靡だった。
男は、その両手が使えなくなった陽向のただ一つの布地を、陽向の反応を見ながらゆっくりと脱がしていく。
自由になっている足でけ飛ばしても良いのだろうが、地下牢で息をするように殴られた記憶が新しい。止めてくれるのが誰もいない部屋で、男の機嫌を損ねる勇気は陽向にはなかった。
陽向は、ただ分厚いカーテンが締まっている窓の方に目を向け、何か逃げ出すヒントはないかと探すことにした。
「へぇ~下の毛も黒いのか。面白れぇ色だな」
男は陽向の陰毛を雑にいじりながら、感想を述べている。
「ふぅ~ん。あの殿下の前のおもちゃみたいに、可愛いらしい声でやめてぇ~とか言ってくれてもいいのになぁ。反応が薄いとつまんねぇなぁ」
少し皮を被っている陽向のペニスの皮を下に扱き、悪戯に亀頭を露出させながら、男がぼやいた。
陽向は、まるで虫が全身を這いまわっているかの様な不快感に襲われた。
『口枷を外したのはその為だったのか。しかもコイツ、王太子の物に手を出した前科があるのか』
王太子が来るまでは安全だろうと必死に自分に言い聞かせていた陽向は、この男になにかされるのではと途端に怖くなる。
「俺もアイツに鞭を打つ方が良かったなぁ。アイツ、今までのおもちゃの中で、一番長く殿下の寵愛を得てたからって、俺たち傭兵を下に見てたいけすかねえヤツだったんだ」
『まさか、牢で鞭打たれていたのは、王太子の前の“おもちゃ”だったのか!』
陽向が驚愕の目で男を見ると、男はやっと楽しくなってきたとばかりに愉悦を湛えた目で陽向の恐怖を煽った。
「あぁ。そうだぜ。さっきの牢屋であんたの代わりに鞭で打たれてたのは、殿下の前のおもちゃさ。
殿下は怒らせたら怖いぞぉ。飽きたらあぁやって嬲り殺すか、俺たちに下げ渡してくれる。
あんたもせいぜい可愛がってもらいなよ。殿下の機嫌を損ねたら、あぁなるよ。
まぁ、アッシらとしちゃぁおこぼれに預かりたいからねぇ。あんたが早めに嫌われた方が都合がいいけどなぁ。ガハハハ」
およそネオの弟とは思えない王太子の残虐さに、陽向は驚いた。
『ネオ、ネオ、ネオ! お願いだから、僕を見つけ出して! 早く助けて!!!』
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