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第二章ーー招かれざる客
後宮
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この国は一夫一妻制なのだが、ネオを生んでしまったことで気が滅入ってしまった正妃の代わりに、後継者作りのために例外的に側妃を迎え入れたらしい。
それが王太子の母で、あの王太子以外にも十歳の弟がもう一人いるとのことだ。
それからというもの、正妃はずっと王都から馬車で半日程離れた離宮に住み、この王宮にはほとんど足を踏み入れてないとのことだった。
そこまでは良い。王族ならままある話だ。
だが、問題はここからだった。
王様はとてつもない色欲魔で、顔や身体が良い男を見ると手当たり次第に手を出してしまうらしく、妃達がいる後宮とは別に男妾のみを集めた後宮を持っているそうだ。
子供が出来なければ問題ない。むしろ負担が減って有難いと側妃も暗黙の了解で認めているそうで——。
『男妾のみの後宮!!えーーーーそれは早く言ってよ!だから、僕をあんなに王宮に連れてきたくなかったんだな』
と陽向は納得したとともに、ネオと王太子は間違いなく父親似なんだなと思った。
『だって、側妃様が負担軽減のために浮気公認って!! 僕だって負担軽減したいよ——かと言って、ネオが側室を持つことは絶対に許せないけど。
もしかしたら、王様になる条件として、性欲旺盛が挙げられるのかもしれない。そうじゃないと、国が亡びるもんな』
「だから、もしかしたら陛下に気に入られて、ヒナタは後宮に入れられてしまうかもしれない」
「なるほど。ネオの心配は解った。でも、僕はネオと一緒に帰れるように、いろいろ考えてきてるから、大丈夫だよ」
「だが、陛下はその……その……。まだ三十代で、天下一の美男子と言われていてカッコいいし、お金も権力もあるから、もしかしたらヒナタも……」
「ネオ。それ以上言ったら怒るぞ」
陽向は、わざと低い声を作った。
「えっ怒る?」
ネオは想像していなかったのか、素っ頓狂な声を上げた。ネオが誰かに怒りを示されたのは、生まれて初めてかもしれない。
「それは、僕がお金や権力に目がくらむ尻軽野郎だって罵ってるのと一緒だぞ」
「そういうつもりは……だが、すまなかった」
ネオは眉を下げて謝った。
それなのに、陽向はまだ怒っている様だ。
「むしろ俺は、今までネオにキチンと愛情を伝えてこなかったネオのお父さんに、既に怒ってるけどな」
もしなにか陛下の逆鱗に触れて、万が一処刑なんてことになったら困る。必ず助け出すが、それでは平穏な生活は送れなくなってしまう。
「陛下は、この国の最高権力者だ……だから」
「大丈夫。解ってる。失礼なことはしないよ。
でも、ヘリオドール卿の日記を持ってきたんだ。だから、それを見せて、僕は別の大陸からネオの不満を抑え込む為に、ネオと添い遂げるためだけに召喚されてきたことにしようと思ってる。そう言っておけば、ネオが怖い奴らは文句言えないでしょ?」
それを聞いて、ネオは胸をなでおろした。
「俺ももし万が一、陛下が強硬手段に出たら、そう父王を説得するつもりだった。
じゃあ、もし陛下が君を後宮に入れたいと言いだしたら、躊躇せずにヒナタを助け出していいんだな?」
「あぁ。王様がどんなに美系でも、他の男に靡くことは絶対にないから、絶対にすぐに助け出してくれ」
ネオは漸く安心した様で、陽向を抱きしめながら誓う。
「そうする。父陛下は手が早いらしいから。王宮を壊滅状態にしてでも、すぐに助け出すね」
「こんなにきれいな王宮を壊すのはさすがにもったいないから、ほどほどにしてくれ……」
『そういえば、ネオも手が早かったな。僕を山小屋に連れ帰ってすぐに手を出してたな。血は抗えないな』と思った陽向だった。
それが王太子の母で、あの王太子以外にも十歳の弟がもう一人いるとのことだ。
それからというもの、正妃はずっと王都から馬車で半日程離れた離宮に住み、この王宮にはほとんど足を踏み入れてないとのことだった。
そこまでは良い。王族ならままある話だ。
だが、問題はここからだった。
王様はとてつもない色欲魔で、顔や身体が良い男を見ると手当たり次第に手を出してしまうらしく、妃達がいる後宮とは別に男妾のみを集めた後宮を持っているそうだ。
子供が出来なければ問題ない。むしろ負担が減って有難いと側妃も暗黙の了解で認めているそうで——。
『男妾のみの後宮!!えーーーーそれは早く言ってよ!だから、僕をあんなに王宮に連れてきたくなかったんだな』
と陽向は納得したとともに、ネオと王太子は間違いなく父親似なんだなと思った。
『だって、側妃様が負担軽減のために浮気公認って!! 僕だって負担軽減したいよ——かと言って、ネオが側室を持つことは絶対に許せないけど。
もしかしたら、王様になる条件として、性欲旺盛が挙げられるのかもしれない。そうじゃないと、国が亡びるもんな』
「だから、もしかしたら陛下に気に入られて、ヒナタは後宮に入れられてしまうかもしれない」
「なるほど。ネオの心配は解った。でも、僕はネオと一緒に帰れるように、いろいろ考えてきてるから、大丈夫だよ」
「だが、陛下はその……その……。まだ三十代で、天下一の美男子と言われていてカッコいいし、お金も権力もあるから、もしかしたらヒナタも……」
「ネオ。それ以上言ったら怒るぞ」
陽向は、わざと低い声を作った。
「えっ怒る?」
ネオは想像していなかったのか、素っ頓狂な声を上げた。ネオが誰かに怒りを示されたのは、生まれて初めてかもしれない。
「それは、僕がお金や権力に目がくらむ尻軽野郎だって罵ってるのと一緒だぞ」
「そういうつもりは……だが、すまなかった」
ネオは眉を下げて謝った。
それなのに、陽向はまだ怒っている様だ。
「むしろ俺は、今までネオにキチンと愛情を伝えてこなかったネオのお父さんに、既に怒ってるけどな」
もしなにか陛下の逆鱗に触れて、万が一処刑なんてことになったら困る。必ず助け出すが、それでは平穏な生活は送れなくなってしまう。
「陛下は、この国の最高権力者だ……だから」
「大丈夫。解ってる。失礼なことはしないよ。
でも、ヘリオドール卿の日記を持ってきたんだ。だから、それを見せて、僕は別の大陸からネオの不満を抑え込む為に、ネオと添い遂げるためだけに召喚されてきたことにしようと思ってる。そう言っておけば、ネオが怖い奴らは文句言えないでしょ?」
それを聞いて、ネオは胸をなでおろした。
「俺ももし万が一、陛下が強硬手段に出たら、そう父王を説得するつもりだった。
じゃあ、もし陛下が君を後宮に入れたいと言いだしたら、躊躇せずにヒナタを助け出していいんだな?」
「あぁ。王様がどんなに美系でも、他の男に靡くことは絶対にないから、絶対にすぐに助け出してくれ」
ネオは漸く安心した様で、陽向を抱きしめながら誓う。
「そうする。父陛下は手が早いらしいから。王宮を壊滅状態にしてでも、すぐに助け出すね」
「こんなにきれいな王宮を壊すのはさすがにもったいないから、ほどほどにしてくれ……」
『そういえば、ネオも手が早かったな。僕を山小屋に連れ帰ってすぐに手を出してたな。血は抗えないな』と思った陽向だった。
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