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序章その2 とある社畜の苦悩と内情
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5年前から、自分の中にある権利と他人への関心と信頼、そして日々を生きる希望は消え失せた。
いや、訂正しよう。消え失せたのではなく自ら切り捨てた。あの事件から、そんな欠片も信じられないものは捨てることにした。
代わりに自分の中には義務が残った。
関心と信頼は無関心へと変わり果てた。
ささやかな幸福は簡単に崩れ去るものとして、希望を抱くのはやめることにした。
あの事件の場にいた男から、それは壊れた在り方だと言われたことがある。
たしかにそうだろう。そんなことは理解しているとも。権利を不要のものとし、空虚に生き、理想を抱かず現実だけを見据えるのは、実に息の詰まる生き方だ。
自分に課せられた義務に生きる社畜の生き方だ。
10年前の選択を間違えたあの日から、自分は教団の殲滅という義務に生きる社畜となった。
5年前にあんなことが起きれば、他人を信じられず、自分すら見失うのも無理はない。
自分から壊してしまったのだから、もう幸福を願うのはやめたんだ。
––その後悔だけを残して、ただ動き続ければいい。
いや、訂正しよう。消え失せたのではなく自ら切り捨てた。あの事件から、そんな欠片も信じられないものは捨てることにした。
代わりに自分の中には義務が残った。
関心と信頼は無関心へと変わり果てた。
ささやかな幸福は簡単に崩れ去るものとして、希望を抱くのはやめることにした。
あの事件の場にいた男から、それは壊れた在り方だと言われたことがある。
たしかにそうだろう。そんなことは理解しているとも。権利を不要のものとし、空虚に生き、理想を抱かず現実だけを見据えるのは、実に息の詰まる生き方だ。
自分に課せられた義務に生きる社畜の生き方だ。
10年前の選択を間違えたあの日から、自分は教団の殲滅という義務に生きる社畜となった。
5年前にあんなことが起きれば、他人を信じられず、自分すら見失うのも無理はない。
自分から壊してしまったのだから、もう幸福を願うのはやめたんだ。
––その後悔だけを残して、ただ動き続ければいい。
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