2 / 166
帰国
帰国1
しおりを挟むざわざわざわ…
ジェット機を降り、バッグを肩ごしに肘を曲げて持ち
雑踏の中を縫うように、しかし真っ直ぐスムーズに
歩く一人の影があった。
身の丈は170cm
スラリと伸びた長い足。
スリムパンツとトップスとジャケットに革のメンズブーツ。
毛先を少し無造作にし、きちんとセットされたショートの髪。
サングラスをかけていても解る男性に間違われるような
甘く整ったポーカーフェイス。
その姿はまるで何処かのモデルの様に見える。
空港の入り口まで行くと物々しい高級車が待っていた。
たった今、空港から吐き出された人物に黒服の男が近寄り静かに口を開いた。
「お帰りなさいませ、乙様、お迎えにあがりました」
「…迎えはいらないと言ったはずだが?」
サングラスを外し、ちらりと黒服を見ると乙が静かに口を開く。
その言葉に対し黒服の男は淡々とこう返した。
「申し訳ありません。旦那様からの言い付けですので」
ピクリと眉間にしわを寄せ、少しキツい視線を向けると無言で車に乗り込んだ。
後部座席に座ると脚を組み目を伏せていた。
車内から内線が入る。
「本日はこのまま、お屋敷に戻られますか?」
「あいつは…どうしてるんだ?」
「あいつと申されますと?」
「この車を送り付けてきた張本人だ」
「……。旦那さまはお仕事で海外へ行っておられます」
「…ふっ…いつも通りか。
それは好都合だな…
日本に帰るなり、あいつの顔を見るのは真っ平だ…」
「……」
「悪いが寄ってほしい所がある」
「かしこまりました。」
高級車は乙の命じるままに、小さな町へ飲み込まれていった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
