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悪魔の真珠
悪魔の真珠3
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「はぁ…」
瀾は、乙のベッドにうつ伏せに温もりの余韻と黄昏に身を委ねていた。
…そんな時、乙の部屋のドアが、ゆっくりと静かに口を開いた。
音もなく一歩ずつ、輝李が部屋のメインルームに入ってきたのだ。
輝李は不意に、部屋にいる人の気配に気が付く。
ベッドルームに視界を向けると、瀾を確認した。
ギラリと獲物を狙うフクロウのように妖しく笑みを浮かべ、小さく囁いた。
「……見つけた…」
輝李はベッドルームの縁に腕を組んで寄りかかり、瀾の様子を見ていた。
「乙様…」
ため息混じりに瀾は黄昏ている。
輝李は、目を伏せクスリと笑うと次の瞬間!!
寒気を催すようなオーラを放ち、氷の表情で少し大きな声で存在を主張した。
「何をしてるのかなぁ!!」
「ッ!!!!」
輝李の声に、ビクッと振り向くと以前写真で見たことのある人物に気が付いた。
輝李は静かに口を開く。
「野中 瀾…だね」
「……!!」
「乙の専属メイド…。
フッ…それにしては乙のベッドに横たわってるなんて、メイド失格だね!!」
輝李の言葉にハッとして、慌ててベッドから飛び降りる。
深々と頭を下げる。
「あ、あの…!!申し訳ありません!!!」
「それとメイドは仕事中に携帯電話を所持することは許されてないはずだけど?」
輝李は、チラリとベッドの上に置いてある携帯電話に目をやりながら、はき捨てた。
瀾は、サッと携帯を手に取ると後ろ手に隠した。
「あ、あの…こ、これは…」
自分の失態に瀾は、申し訳なさそうに俯いた。
輝李は、ゆっくりと瀾に近付き、瀾の周りをグルリと歩きながら、瀾の頬から首元をスルリと撫でた。
それはまるで、まとわり付く蛇のように…。
「ああ…そういう事か…なるほどね…」
何かを悟って笑みを浮かべたが、次には冷たくはき捨てるように続けた。
「フン!!たかがペットのくせに!!
身の程を知らないとはこの事か!!」
見下すような冷たい瞳…。
嫌悪感がヒシヒシと肌を刺し、瀾は寒気をもよおした。
言葉を失っている瀾に輝李は、悪魔の微笑みを浮かべ、恐ろしい一言を投げた。
「さて…僕の相手もしてもらおうか。
今まで感じた事がないような世界に飛ばしてあげるよ…」
「あ…ああ…」
「…最も、帰ってこれるかどうかは保証しないけど?」
「…あ…あ…」
その威圧感に瀾は、顔を真っ青にして一歩後退る。
「そうだ、壊れちゃうかもしれないんだ。
最後に乙の声を聞かせてあげるよ。
…その携帯電話でね…」
そう言うと瀾の手から携帯をもぎ取り、乙の携帯にコールを入れた。
瀾は、乙のベッドにうつ伏せに温もりの余韻と黄昏に身を委ねていた。
…そんな時、乙の部屋のドアが、ゆっくりと静かに口を開いた。
音もなく一歩ずつ、輝李が部屋のメインルームに入ってきたのだ。
輝李は不意に、部屋にいる人の気配に気が付く。
ベッドルームに視界を向けると、瀾を確認した。
ギラリと獲物を狙うフクロウのように妖しく笑みを浮かべ、小さく囁いた。
「……見つけた…」
輝李はベッドルームの縁に腕を組んで寄りかかり、瀾の様子を見ていた。
「乙様…」
ため息混じりに瀾は黄昏ている。
輝李は、目を伏せクスリと笑うと次の瞬間!!
寒気を催すようなオーラを放ち、氷の表情で少し大きな声で存在を主張した。
「何をしてるのかなぁ!!」
「ッ!!!!」
輝李の声に、ビクッと振り向くと以前写真で見たことのある人物に気が付いた。
輝李は静かに口を開く。
「野中 瀾…だね」
「……!!」
「乙の専属メイド…。
フッ…それにしては乙のベッドに横たわってるなんて、メイド失格だね!!」
輝李の言葉にハッとして、慌ててベッドから飛び降りる。
深々と頭を下げる。
「あ、あの…!!申し訳ありません!!!」
「それとメイドは仕事中に携帯電話を所持することは許されてないはずだけど?」
輝李は、チラリとベッドの上に置いてある携帯電話に目をやりながら、はき捨てた。
瀾は、サッと携帯を手に取ると後ろ手に隠した。
「あ、あの…こ、これは…」
自分の失態に瀾は、申し訳なさそうに俯いた。
輝李は、ゆっくりと瀾に近付き、瀾の周りをグルリと歩きながら、瀾の頬から首元をスルリと撫でた。
それはまるで、まとわり付く蛇のように…。
「ああ…そういう事か…なるほどね…」
何かを悟って笑みを浮かべたが、次には冷たくはき捨てるように続けた。
「フン!!たかがペットのくせに!!
身の程を知らないとはこの事か!!」
見下すような冷たい瞳…。
嫌悪感がヒシヒシと肌を刺し、瀾は寒気をもよおした。
言葉を失っている瀾に輝李は、悪魔の微笑みを浮かべ、恐ろしい一言を投げた。
「さて…僕の相手もしてもらおうか。
今まで感じた事がないような世界に飛ばしてあげるよ…」
「あ…ああ…」
「…最も、帰ってこれるかどうかは保証しないけど?」
「…あ…あ…」
その威圧感に瀾は、顔を真っ青にして一歩後退る。
「そうだ、壊れちゃうかもしれないんだ。
最後に乙の声を聞かせてあげるよ。
…その携帯電話でね…」
そう言うと瀾の手から携帯をもぎ取り、乙の携帯にコールを入れた。
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