【R18】アールグレイの月夜 ー双子の妹・輝李編ー

Silence

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HALF MOON

HALF MOON2

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瞳に涙を浮かばせ輝李きりは哀しそうに、そして淋しそうにきのとの顔に両手をそっと添えた。

「何で…?双子なのに…姉妹なのに…こんなに違う」
「輝李…」
「もう、1人で苦しまないでよ。
乙の苦しみも、その枷も『』が半分受け止めるから!!
だから…」
「…ッ!! ごめん…ごめんな、輝李」

輝李の瞳から一筋の涙が頬を撫でて落ちていった。
乙は、自分の代わりに涙を流した輝李を強く抱きしめ、辛そうに目を伏せた。

「乙…、こんな風になった僕は嫌いになった?」
「そんなわけないだろ…!!」
「…抱いて…」
「…!!」
「もともと僕達は一つだった。
また一つになろうよ…乙」

輝李きりは、弱々しく捨て猫のように寂しく見つめ、きのとの唇にそっとキスをした。
一瞬、乙は微かに身体を反らしたが、輝李の唇を受け止めるとまた強く抱きしめたのだった。

「輝李…、後悔しないか?俺達は、姉妹なんだぞ…」
「後悔なんかしない!!僕は乙の事が好き…」

熱く交わす唇は、まるで溶けるようにお互いを求め合った…。


白い月明かりのさす窓はベッドに横たわる、まだあどけなさの残る少女を女性に映した。
その上に重なるようにきのとが、両手を付き見つめていた。

輝李きりの白い肌…
潤む瞳…
微かに艶めいた唇…

「乙…///」
「輝李…」
「僕、変じゃない?」
「ああ…綺麗だ。ドキドキするくらいに」
「乙も、ドキドキするの…?///」
「あ、当たり前だろ///」

両腕を乙に伸ばし、輝李は乙を求めた。

「乙…来て///」

二人の唇が、また激しく重なった。
重なり絡み合う、お互いの指と指はまるで失くした何かを求めるように強く結ばれる。

「輝李…」

乙の唇が、輝李の細い首筋を優しく食むとピクリと震わせ甘い吐息が漏れる。

「ア…何だか、くすぐったい///」
「クス…」

ゆっくりと肩から腕へとなぞられる乙の指は、泡が滑り落ちるように滑らかに触れてゆく。

「きめ細かな肌…シルクみたいだな」
「乙…本当?」
「ああ、勿論だ」

そっとその膨らみを包み輝李の頬にキスする。

「あん///じゃあ、もっと僕を見て…」
「ああ」

乙は、愛しむようにその手の中の膨らみの柔らかさを確かめた。
ゆるりゆるりと惜しむように、1つ1つの愛撫は魅惑的で、しかし相手を気遣うように丁寧な月の光のようだった。
やがて、乙のその腕は輝李の一番敏感な所へたどり着く。

「ンッ!!!ッ…」

きのとの指が輝李きりに侵入すると、北条の時に無理をした果実は荒れており、まだ慣れていない身体に痛みが走り、ビクリとすると思わず輝李の顔を歪めさせた。

「痛かったか?」
「う、ううん…だ、大丈夫、だから…ッ…」

涙を溜めて痛みに耐える輝李に、乙は指を抜くと優しく抱き寄せた。

「無理をすることはない。今日は止めておこう、な?」
「いや!僕、大丈夫だから!だから…お願い!!」

乙に強く抱きつくと縋るように訴えた。

「でも…」
「お願い!止めないで…。でないと僕!!」
「輝李…一体どうしたんだ?
今日のお前、ちょっと変だぞ」
「…何でもないよ…」
「大丈夫だ、心配しなくても俺はどこにも行かない。
ずっとここにいる…」
「うん…」

輝李きりは、きのとの腕の中で悲しそうに小さく頷いた。
乙は輝李の額にキスをした。
そして、また二人の唇は熱く重なった。



※YouTubeボイスドラマ
アールグレイの月夜 ー双子の妹・輝李編ー
第一期 完。
To Be Continued…
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