アリスと女王

ちな

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凛の試練

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最後のお礼とばかりに赤いきのこを持ってきたサルが森の奥へ去っていくのをぼんやりと眺めていた凛は、小さく息を吐きました。もう起き上がる気力も体力もありません。

「飲んで。元気になるよ」

膝枕してやって、赤子にミルクを飲ませるように凛の口元へきのこの傘を小突いてやると、凛はほとんど無意識に口を開けました。とろりと流れるザーメンを真っ赤な舌で受け取ると、凛は呼吸のついでみたいに嚥下します。美味しいとか不味いとか、凛にはもうそんなふうに考える気力もありませんでした。ただ与えられるままに青臭くて白い液体を舌に乗せ、喉を鳴らします。

「かわいい…撫でてあげる」

蓮の大きくて温かな手が、凛の桃色の肌を這いました。叩かれた箇所は熱を持ち、関節だって軋んでいます。柔肌を撫でる手は柔らかな丘を滑りました。どんなに舐っても叩かれても、凛の肌は、しっとりして手に吸い付くようです。

赤みが引かない乳房を丁寧に撫でてやると、虚ろな目をした凛がぴくりと反応しました。

段々と芯が解けていく真っ赤な乳首も指の腹で撫でてやりました。くにゅんくにゅんと踊る乳首は、サルに噛まれ、嬲られ、吸われたせいで一層真っ赤に色付いています。甘いミルクはさすがに枯渇しましたが、なんだか少し大きくなったような気がしました。

「もっと飲んで。ああ、大丈夫だよ。ひどいことはしないから」

喉の奥に突っ込んで、この臭い液体を容赦なくビュービューと注いだこともありましたが、蓮はそれをしませんでした。とろとろと零れるザーメンに、従順に舌で受け止める凛の姿を、もっと見たいと思ったのです。

とろとろと零してやると、とろんとした目でやっぱり従順に舌を伸ばします。口の端に零れた液体を指で掬って口の中へ突っ込むと、小さくて熱い舌を絡ませました。

「かわいい…」

身震いまでしそうでした。熱に浮かされたような蓮の目は、蕩けてしまいそうな凛の潤んだ目をじっと射抜きます。少しの変化だって見逃したくありませんでした。

蓮は空いた手を凛の体を這うようにして伸ばしました。ん、と小さく漏らす声はすっかり掠れてしまっています。何も纏わない桃色の体は、蓮の手がそろそろと這う度にひくひくと反応してみせました。

「最初はいやがってたのに。こんなに感度も上がってきたね。ここは?」

陰毛が生えていない凛のつるりとした柔らかな丘を、蓮の指が這います。期待したそこはとろりと蜜を零しました。

じりじりと焦がすような指の動きに、凛は無意識に足を擦り合わせます。唇に溢れてしまった白い液体をあかい舌で舐めとると、潤んだ目を向けて訴えました。

気を良くした蓮は、長い指をその溝にするりと忍ばせました。

「あっ…は…」

自ら舌を伸ばして青臭い液体を欲しがります。ここに蓮の指が這う時は、ザーメンで溺れるように…。蓮の背中にぞわりと電気が走りました。予想以上に凛の体は蓮の思惑通りになっているのです。

「ねえ凛。このきのこ、自分で持ってみようか」

頬を紅潮させずにはいられません。蓮は熱い呼気を吐き出して、凛の小さな手にきのこを握らせてやりました。

即効性のあるきのこですから、凛の意識ははっきりしてきて、体の疲れもみるみる回復しています。だから、意識が朦朧としていてただ言われた通りに何も考えず……なんてことはありません。はっきりした意識で、凛は自らきのこを両手で握りました。

「かわいい…凛、本当にかわいいね。さあ好きなだけザーメンで溺れてね。きのこは山ほどあるからね」

サルが持ってきてくれたきのこは、どれも大ぶりで、ざっと数えても20本近くあります。それをちらと目した凛は、おなかの奥がキュンと締まるのを感じました。

「かわいいクリトリスを触ってあげる。足を開きなさい」

蓮の優しい目の奥に、すっと獰猛な炎が宿りました。
ぞわりと背中を震わせた凛は、蜜の匂いを濃くして足を立て、おずおずと左右に開きました。

途端にむっとするほどの甘い匂いが立ち込めます。心做しか、甘さの中にも、ほんの僅かに大人っぽい花の匂いのようなものが混じっているような気もしました。

「幼気な少女が大人の女になろうとしてるんだね…たまらないよ」

その意味を、凛は正しく理解できませんでした。ただ柔らかく目を細めた蓮がひたすらに美しく見え、その人に褒めて貰えたと思ってきのこを握り込みました。

「ん゛っ…ぐ…」

「おやおや。そんなに慌てて飲んだらまた吐き出してしまうよ」

くすくす笑う蓮に、凛がびくりと反応しました。同時に蜜の匂いが濃くなります。

蓮の指がぷっくりとふくらんだクリトリスを捕らえました。そっと撫でてやると、薄い腹がひくひくと痙攣しだし、ちゅくりと控え目な水の音が鳴りました。
ぐっしょりと濡れそぼるその奥に、密かに顔を出すクリトリスは、指に恥じらって逃げていってしまいます。逃げるクリトリスを追いかけて、指の先に感じるコリコリとした感触を楽しむように、丁寧に転がしてやります。

「んっんっ…んむっ…」

「乳首も可愛がってあげようね」

蓮は空いた手を乳首に這わせてやりました。あかく色付く小さな右の乳首を人差し指と親指で柔らかく摘み、じっくりと捏ねてやります。勿論、クリトリスを捏ねる手も緩めませんでした。

凛は腰を上げ、喉を反らせます。高い太陽が凛のしなった体を照らしました。

喉を反らせたせいで嚥下しにくくなりましたが、凛はきのこを握る手を強めます。口いっぱいに溜め込んだザーメンは、何だか少し物足りなく感じてしまいました。

それもそのはずです。サルに与えるミルクを製造するためのきのこは、この赤いきのことは比べ物にならないほど、ねっとりと濃厚だったからです。

薄いカルピスでも飲んでいるような気分でした。飲んでも飲んでも、足りないのです。口いっぱいに溜めて味わい、舌で転がしてから一気に嚥下してみました。それでも味は変わりません。

「…凛?」

くつくつと喉の奥で笑う蓮は、真っ赤に色付いてガチガチに勃起したクリトリスを、指で力いっぱい弾いてやりました。

「んんんッッ!!」

「ああほら、零すよ」

ぱちん、ぱちん。小さいけれど鋭い音が響きます。息を詰めて体を震わす凛の異変に、気が付かない蓮ではありません。

「あの特濃ザーメンが欲しいんだね。あげようか」

途端、凛のお腹がビクビクと痙攣しました。蓮は嬉しくてたまりません。

「そうだなあ。これからスパイダーって呼ばれてる蜘蛛男に会うよ。彼に服を作ってもらおうと思ってる。だけど、彼はとても残虐なんだ。1度も気絶せずに彼を満足させてあげられたら、あの特濃ザーメンで溺れさせてあげよう。…ああ、勿論この赤いきのこのザーメンを全部飲み干すんだよ。できるかな?」

凛は必死で頷きました。

蓮の口元が不気味な三日月を描きました。

…ただし、目を瞑ってクリトリスへの指弾きに耐えていた凛には、蓮の顔は見えませんでした。

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