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修学旅行
女子の話
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ボクらが通っていた学校は工業高校で女子がまったくいなかった。
公立の学校なので、一応、共学だったのだが、工業高校という特性上、女子が集まらないというのは仕方ないとも言えよう。
以前にも他のところで話したことがあると記憶しているが、基本的にボクの高校時代は女性との甘い話は全くと言っていいほどない。というのも女性と出会う機会も話す機会もなかったのだから仕方ないといえば仕方ないのだが、良く考えてみると高校生の頃に女子と遊んだことも話したこともまったくないというのは少しもったいないような気がしないでもない。
まあ……今更そんなことを言っても仕方ないことなのだけど。
高校時代にはそういう浮いた話などは一切なく、社会人になったあとも出会いがなく焦っていたボクだが、なんだかんだ無事に結婚できたので、結果的には焦ることなど何もなかったのだな……と今になって思うことがある。
焦っていたと言ったが、本格的に焦りだしたのは20代半ばぐらいからであり、高校生の頃は女子がいないということに対して当時は何も思わなかった。
そもそもあの頃は『一生独身でいい』などと言っており、女子にそんなに興味もなかったのだ。
それでも下校の際に保田くんとこんな会話をしたことがある。
『それにしても男ばかりというのもねえ……』
『そうだねえ……』
興味がなかったと言ったが、まったく興味がないわけでもなく、少しずつではあるが女子に興味を持ち始めているという自覚はあの頃のボクにはなかったから、そんな気持ちをどう言い表せばいいか分からなかった。
だから唐突な言い方になってしまったのだろう。
多分だけど、あの時、保田くんも同じことを思っていたのだろうと思う。
今でこそ新しい人間関係が煩わしくなっている彼は『彼女など無用の長物』と本気で思っているわけだが、当時は彼もそんなふうには思ってはいなかったのだろう。いや、もしかしたら彼女がほしいとかそういう大それた気持ちはなかったのかもしれないが、女子に興味はあったのかもしれない。
『暑苦しいよねえ……』
『うん。なんかねえ……』
はっきりかわいい女の子がいてほしいと言わないところがボクらのうじうじしたところなのだ。
『ちびまる子ちゃん』に出てくる永沢・藤木コンビのようだ。
『なんかいいことないかなあ……』
『あったらいいなあ……』
いいこととはなんだ?
要は彼女がほしいとか、そこまで行かなくても女子の友達、しかもちょっとかわいい女子の友達がほしいと言うことだろう。
こんな二人にいいことなどあるわけがない。
結局、独身の頃の恋愛のこういう会話の結論は基本的には出ない。
そもそも好きな相手と出会えていないところでの話なのだからどうしようもないのだ。
自分の理想の女の子の話をしているうちは楽しい。
しかし話しているうちにそんな女の子は現実にはいない……いやいたとしても少なくとも自分の周りにはいないことに気づく。
そしてがっかりする。
まったくもってバカなのである。
ちなみに実にくだらなく何も生み出さないこの会話はボクらが20代の後半ぐらいになるまで続いた。
最近の若者は実際の恋愛からは遠ざかっており、どちらかというとアニメのキャラクターに恋する者も増えていると聞く。
まさに彼らは当時のボクらだったと思う。
二次元のキャラクターに恋しているうちはずっと片思いだが、その反面、手ひどくふられる危険もない。だからそういうキャラクターにはまってしまうのも無理からぬことなのかもしれない。
まあ……。
人生とはそういうバカを繰り返しながら学んでいくものなのかもしれない。
公立の学校なので、一応、共学だったのだが、工業高校という特性上、女子が集まらないというのは仕方ないとも言えよう。
以前にも他のところで話したことがあると記憶しているが、基本的にボクの高校時代は女性との甘い話は全くと言っていいほどない。というのも女性と出会う機会も話す機会もなかったのだから仕方ないといえば仕方ないのだが、良く考えてみると高校生の頃に女子と遊んだことも話したこともまったくないというのは少しもったいないような気がしないでもない。
まあ……今更そんなことを言っても仕方ないことなのだけど。
高校時代にはそういう浮いた話などは一切なく、社会人になったあとも出会いがなく焦っていたボクだが、なんだかんだ無事に結婚できたので、結果的には焦ることなど何もなかったのだな……と今になって思うことがある。
焦っていたと言ったが、本格的に焦りだしたのは20代半ばぐらいからであり、高校生の頃は女子がいないということに対して当時は何も思わなかった。
そもそもあの頃は『一生独身でいい』などと言っており、女子にそんなに興味もなかったのだ。
それでも下校の際に保田くんとこんな会話をしたことがある。
『それにしても男ばかりというのもねえ……』
『そうだねえ……』
興味がなかったと言ったが、まったく興味がないわけでもなく、少しずつではあるが女子に興味を持ち始めているという自覚はあの頃のボクにはなかったから、そんな気持ちをどう言い表せばいいか分からなかった。
だから唐突な言い方になってしまったのだろう。
多分だけど、あの時、保田くんも同じことを思っていたのだろうと思う。
今でこそ新しい人間関係が煩わしくなっている彼は『彼女など無用の長物』と本気で思っているわけだが、当時は彼もそんなふうには思ってはいなかったのだろう。いや、もしかしたら彼女がほしいとかそういう大それた気持ちはなかったのかもしれないが、女子に興味はあったのかもしれない。
『暑苦しいよねえ……』
『うん。なんかねえ……』
はっきりかわいい女の子がいてほしいと言わないところがボクらのうじうじしたところなのだ。
『ちびまる子ちゃん』に出てくる永沢・藤木コンビのようだ。
『なんかいいことないかなあ……』
『あったらいいなあ……』
いいこととはなんだ?
要は彼女がほしいとか、そこまで行かなくても女子の友達、しかもちょっとかわいい女子の友達がほしいと言うことだろう。
こんな二人にいいことなどあるわけがない。
結局、独身の頃の恋愛のこういう会話の結論は基本的には出ない。
そもそも好きな相手と出会えていないところでの話なのだからどうしようもないのだ。
自分の理想の女の子の話をしているうちは楽しい。
しかし話しているうちにそんな女の子は現実にはいない……いやいたとしても少なくとも自分の周りにはいないことに気づく。
そしてがっかりする。
まったくもってバカなのである。
ちなみに実にくだらなく何も生み出さないこの会話はボクらが20代の後半ぐらいになるまで続いた。
最近の若者は実際の恋愛からは遠ざかっており、どちらかというとアニメのキャラクターに恋する者も増えていると聞く。
まさに彼らは当時のボクらだったと思う。
二次元のキャラクターに恋しているうちはずっと片思いだが、その反面、手ひどくふられる危険もない。だからそういうキャラクターにはまってしまうのも無理からぬことなのかもしれない。
まあ……。
人生とはそういうバカを繰り返しながら学んでいくものなのかもしれない。
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