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満月の夜には魚は釣れない
春近づく中、静かな湖畔にて
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しゅっ!
しゅるしゅるしゅる……
竿を振る音とリールから糸が出ていく音がやたらと耳につく。
人がいない静かな湖畔では小さな音でもはっきりと聞こえるのだ。
3月ともなると早朝でも6時をすぎないと周りは暗い。
都会であれば街灯の一つもあるのだろうから、暗いと言っても暗闇ではないのだが、伊東はやはり田舎である。街灯の類は一切ないのでまったくの暗闇である。
良く見えないがたぶん吐く息が白いのだろう。冬の釣りは本当に寒い。魚もそんなに動かないから釣れないことが多い。
伊豆半島と言えば海釣りのイメージが強いのかもしれないが案外、淡水の釣りもできる。
淡水ができるのは、里奈がいつも行く奥野ダムだけではない。他の釣り場にはあまり顔を出したことはないが、一碧湖ではブラックバスが釣れるし、山奥の渓流に行けば岩魚が釣れるという話も聞いたことがある。中伊豆に行けば狩野川のアユが有名だ。
あちらこちらで観光客目当てにニジマスのつかみ取りをさせている場所があるのは、水源が豊かで水質が綺麗であることが、大きな要因ではないかと考えられる。
奥野ダムは里奈が実家に帰ると必ず立ち寄る場所である。
海釣りも楽しいのだが、どうしても他の釣り人が多い。
静かに一人で釣りをする……というのならマイナーな釣り場の方が良いのだ。
いずれにせよ、3月は水温が低すぎて何も釣れない時期ではある。
ただ冷水を好むニジマスは多少寒くてもそれなりに釣れるときもあるのだ。
大抵、奥野ダムは朝早くいけば誰もいない。
暗闇の中に自分が溶け込んでいくようなこの感覚が里奈はとても好きだ。
釣りをしていると人間も自然の一部なのだと思う。
ぽちゃん……
小さなルアーが湖面に落ちる音がする。
結婚式はとても良かった。
良平も愛依も幸せそうだった。
まあ……たぶんだけど……結婚してからもまたいろいろあるんだろうけど……それでも人生の大変なところを一人で悩むよりは二人で喧嘩しながらも乗り越えていく方が良いに決まってる。隣を見れば悩みを共有できる相手がいるのは幸せなことだ。
いつか……あたしも……。
ふと里奈はそんなことを思った。
でも……いつになるのだろう。
恋愛が結婚に至るまでのプロセスがどのようなことかが分からないのは、里奈だって同じなので、靖男が『分からない』というのは理解できなくもないのだが、どうにも彼の場合は『分からない』から『考えない』という傾向にあるような気がする。
『分からない』から何も考えないというのは困る。
もしかしたら考えても結論のでない話は後回しにするタイプなのだろうか。
里奈は湖面を見つめる。
うっすらと明るくなった湖の周りは朝もやで幻想的な風景を見せてくれる。
ルアーが着底したことを確認するとゆっくりとリールを巻きながら竿先を軽くシャクリ上げ、ルアーが水の中でキラキラ踊っているのを想像しながら動かしていく。
キラキラ踊る……
もしかしたら一人で盛り上がってキラキラ踊っているのは里奈だけなのかもしれない。
そう考えると自分がバカみたいだ。
でも……靖男は『分からない』と言ったのだ。
結婚したくないとか……
一緒にいるのがしんどいとか……
そういう後ろ向きなことを言ったわけではないしそういうニュアンスは感じない。
ただ、どうやって付き合っていけばいいか、どうやって話を前に進めていけばいいか分からないと言ったのだ。
いや……
そんなことは里奈だって分からない。分からないからいつも考えているのだ。そして悩んでいる。
そうか……
分からないなら一緒に考えていけばいいのだ。
そのために付き合っているのだ。
どうやって恋愛をして愛を育み、どのタイミングで結婚を考えるか、とか……たぶん答えはない。
はっきりわかったことがある。
それは満月の日に堤防の上で……靖男が結婚については『考えたことない』と言った時にはっきりとわかった。
あの時、里奈はこみ上げてくる寂しさに耐えることができずに涙を流してしまった。
どうして寂しいのだろう?
ああ……あたしはこの人と結婚したいんだ……
寂しい気持ちに包み込まれて涙が止まらない間にそんなことが頭をよぎったのを鮮明に思い出す。
靖男は気が利かなくて鈍い男ではあるが、分からないことを分からないと正直に言うことのできる誠実な人だ。彼のそんなところが里奈は大好きだ。
ゴツン!
竿を通じて手にはっきりとした魚信が伝わる。
軽く竿をあおってあわせを入れる。
ルアーの針が魚の口にかかったのが分かる。細くて柔らかい竿はみるみるうちに弓形にしなり、魚の力強い動きが伝わってくる。全身からアドレナリンが出てくるのが分かる。
ここのニジマスはサイズが大きいものが多いので気を付けていないとラインブレイク……つまり糸が切れてしまうこともある。リールからスナップと呼ばれるクリップのようなものを経由してルアーに直結している糸は3ポンドの細い糸なので、魚が強く引いた時に自然に糸が出ていくようにリールのドラグという箇所を少し緩めに調整している。
カチカチカチ……
魚が沖にものすごい勢いで泳いでいくとテンションが張ったままリールから糸が少しずつ出ていく。
竿を横に倒して、魚が行きたい方向とは逆の方にテンションをかけると今度は魚は違う方向に泳ぎだす。
すぐにリールを巻いて竿を立てつつ、魚の行く方向を確認する。
ぱしゃん!!
銀色で美しい魚体が湖面を跳ねる。
こうやってニジマスは針を外そうとするのだ。テンションが緩むとかえしのないバーブレスフックは容易に魚の口から外れてしまうので注意が必要だ。
魚が弱らないうちに竿を立てると魚は何度も針を外そうと試み、湖面を跳ねる。
だからやり取りの中で魚が弱るまではなるべく竿を立てないように注意する。
数分やりとりしただろうか。
魚が弱ったところをゆっくりと岸によせ、里奈は背中にしょっている小さな網を使ってニジマスをすくい上げる。
50㎝はあるだろうか。
なかなか大きい。
これは燻製にしたら美味しいだろう。
魚が釣れたら嬉しい。
釣れなければどうしたら釣れるだろうかと考える。
うまく行ったときは嬉しいけど、やっぱりうまく行かない時があるから面白いのだ。
それは何にもでも言えている話なのかもしれない。
恋愛も……いや人生もそうだ。
うまく行くことばかりではないから面白いのだ。
人は自分一人で生きているわけではないから、うまく行かなくて当然なのだ。
靖男とのこともそう。いくら里奈が悩んでも靖男がその気にならなければ話は進まない。もちろん彼は話を進める気がないわけではない……と思う。
だから焦っても仕方ない。
気が付けば陽が昇ってきた。
周りはゆっくりと明るくなっている。
朝焼けがとてもきれいだ。
あんなに真っ暗だった湖も、今ではすっかり視界が良くなり、美しいその姿を見せている。
里奈は、腰のポケットに入っているはさみをとりだしてバケツの中で釣れたニジマスのエラをパチンと切った。そして小さなゴミ袋に切ったエラと、取り出したはらわたをを入れた。こうしていけば鮮度は保たれる。
本来ならはらわたとエラはその場で捨てていきたいところなのだが、奥野ダムでは魚を洗う行為は禁止されているので、持ち帰ることにする。
釣りの時間はそろそろ終わりにしよう。
里奈はそう思ってルアーを外して、リールの糸を回収した。
ふと顔を上げ、湖を見ると流れ込む河川の流れに太陽の光があたりキラキラと輝いている。
満月の夜の海のキラキラと比べるとこちらは自然な輝きを放っている。なんだか優しい希望の光に見える。
靖男と人生を歩むなら彼の優柔不断でかなり悩むことも多いかもしれない。
でも……決断するのに勇気が必要ならその背中をいくらでも押してあげる。
秋の空が高くて、抜けるようだ。
キラキラ光る湖面を見つめながら……里奈は案外、靖男とならうまく行くような気がした。
もちろん根拠はない。
しゅるしゅるしゅる……
竿を振る音とリールから糸が出ていく音がやたらと耳につく。
人がいない静かな湖畔では小さな音でもはっきりと聞こえるのだ。
3月ともなると早朝でも6時をすぎないと周りは暗い。
都会であれば街灯の一つもあるのだろうから、暗いと言っても暗闇ではないのだが、伊東はやはり田舎である。街灯の類は一切ないのでまったくの暗闇である。
良く見えないがたぶん吐く息が白いのだろう。冬の釣りは本当に寒い。魚もそんなに動かないから釣れないことが多い。
伊豆半島と言えば海釣りのイメージが強いのかもしれないが案外、淡水の釣りもできる。
淡水ができるのは、里奈がいつも行く奥野ダムだけではない。他の釣り場にはあまり顔を出したことはないが、一碧湖ではブラックバスが釣れるし、山奥の渓流に行けば岩魚が釣れるという話も聞いたことがある。中伊豆に行けば狩野川のアユが有名だ。
あちらこちらで観光客目当てにニジマスのつかみ取りをさせている場所があるのは、水源が豊かで水質が綺麗であることが、大きな要因ではないかと考えられる。
奥野ダムは里奈が実家に帰ると必ず立ち寄る場所である。
海釣りも楽しいのだが、どうしても他の釣り人が多い。
静かに一人で釣りをする……というのならマイナーな釣り場の方が良いのだ。
いずれにせよ、3月は水温が低すぎて何も釣れない時期ではある。
ただ冷水を好むニジマスは多少寒くてもそれなりに釣れるときもあるのだ。
大抵、奥野ダムは朝早くいけば誰もいない。
暗闇の中に自分が溶け込んでいくようなこの感覚が里奈はとても好きだ。
釣りをしていると人間も自然の一部なのだと思う。
ぽちゃん……
小さなルアーが湖面に落ちる音がする。
結婚式はとても良かった。
良平も愛依も幸せそうだった。
まあ……たぶんだけど……結婚してからもまたいろいろあるんだろうけど……それでも人生の大変なところを一人で悩むよりは二人で喧嘩しながらも乗り越えていく方が良いに決まってる。隣を見れば悩みを共有できる相手がいるのは幸せなことだ。
いつか……あたしも……。
ふと里奈はそんなことを思った。
でも……いつになるのだろう。
恋愛が結婚に至るまでのプロセスがどのようなことかが分からないのは、里奈だって同じなので、靖男が『分からない』というのは理解できなくもないのだが、どうにも彼の場合は『分からない』から『考えない』という傾向にあるような気がする。
『分からない』から何も考えないというのは困る。
もしかしたら考えても結論のでない話は後回しにするタイプなのだろうか。
里奈は湖面を見つめる。
うっすらと明るくなった湖の周りは朝もやで幻想的な風景を見せてくれる。
ルアーが着底したことを確認するとゆっくりとリールを巻きながら竿先を軽くシャクリ上げ、ルアーが水の中でキラキラ踊っているのを想像しながら動かしていく。
キラキラ踊る……
もしかしたら一人で盛り上がってキラキラ踊っているのは里奈だけなのかもしれない。
そう考えると自分がバカみたいだ。
でも……靖男は『分からない』と言ったのだ。
結婚したくないとか……
一緒にいるのがしんどいとか……
そういう後ろ向きなことを言ったわけではないしそういうニュアンスは感じない。
ただ、どうやって付き合っていけばいいか、どうやって話を前に進めていけばいいか分からないと言ったのだ。
いや……
そんなことは里奈だって分からない。分からないからいつも考えているのだ。そして悩んでいる。
そうか……
分からないなら一緒に考えていけばいいのだ。
そのために付き合っているのだ。
どうやって恋愛をして愛を育み、どのタイミングで結婚を考えるか、とか……たぶん答えはない。
はっきりわかったことがある。
それは満月の日に堤防の上で……靖男が結婚については『考えたことない』と言った時にはっきりとわかった。
あの時、里奈はこみ上げてくる寂しさに耐えることができずに涙を流してしまった。
どうして寂しいのだろう?
ああ……あたしはこの人と結婚したいんだ……
寂しい気持ちに包み込まれて涙が止まらない間にそんなことが頭をよぎったのを鮮明に思い出す。
靖男は気が利かなくて鈍い男ではあるが、分からないことを分からないと正直に言うことのできる誠実な人だ。彼のそんなところが里奈は大好きだ。
ゴツン!
竿を通じて手にはっきりとした魚信が伝わる。
軽く竿をあおってあわせを入れる。
ルアーの針が魚の口にかかったのが分かる。細くて柔らかい竿はみるみるうちに弓形にしなり、魚の力強い動きが伝わってくる。全身からアドレナリンが出てくるのが分かる。
ここのニジマスはサイズが大きいものが多いので気を付けていないとラインブレイク……つまり糸が切れてしまうこともある。リールからスナップと呼ばれるクリップのようなものを経由してルアーに直結している糸は3ポンドの細い糸なので、魚が強く引いた時に自然に糸が出ていくようにリールのドラグという箇所を少し緩めに調整している。
カチカチカチ……
魚が沖にものすごい勢いで泳いでいくとテンションが張ったままリールから糸が少しずつ出ていく。
竿を横に倒して、魚が行きたい方向とは逆の方にテンションをかけると今度は魚は違う方向に泳ぎだす。
すぐにリールを巻いて竿を立てつつ、魚の行く方向を確認する。
ぱしゃん!!
銀色で美しい魚体が湖面を跳ねる。
こうやってニジマスは針を外そうとするのだ。テンションが緩むとかえしのないバーブレスフックは容易に魚の口から外れてしまうので注意が必要だ。
魚が弱らないうちに竿を立てると魚は何度も針を外そうと試み、湖面を跳ねる。
だからやり取りの中で魚が弱るまではなるべく竿を立てないように注意する。
数分やりとりしただろうか。
魚が弱ったところをゆっくりと岸によせ、里奈は背中にしょっている小さな網を使ってニジマスをすくい上げる。
50㎝はあるだろうか。
なかなか大きい。
これは燻製にしたら美味しいだろう。
魚が釣れたら嬉しい。
釣れなければどうしたら釣れるだろうかと考える。
うまく行ったときは嬉しいけど、やっぱりうまく行かない時があるから面白いのだ。
それは何にもでも言えている話なのかもしれない。
恋愛も……いや人生もそうだ。
うまく行くことばかりではないから面白いのだ。
人は自分一人で生きているわけではないから、うまく行かなくて当然なのだ。
靖男とのこともそう。いくら里奈が悩んでも靖男がその気にならなければ話は進まない。もちろん彼は話を進める気がないわけではない……と思う。
だから焦っても仕方ない。
気が付けば陽が昇ってきた。
周りはゆっくりと明るくなっている。
朝焼けがとてもきれいだ。
あんなに真っ暗だった湖も、今ではすっかり視界が良くなり、美しいその姿を見せている。
里奈は、腰のポケットに入っているはさみをとりだしてバケツの中で釣れたニジマスのエラをパチンと切った。そして小さなゴミ袋に切ったエラと、取り出したはらわたをを入れた。こうしていけば鮮度は保たれる。
本来ならはらわたとエラはその場で捨てていきたいところなのだが、奥野ダムでは魚を洗う行為は禁止されているので、持ち帰ることにする。
釣りの時間はそろそろ終わりにしよう。
里奈はそう思ってルアーを外して、リールの糸を回収した。
ふと顔を上げ、湖を見ると流れ込む河川の流れに太陽の光があたりキラキラと輝いている。
満月の夜の海のキラキラと比べるとこちらは自然な輝きを放っている。なんだか優しい希望の光に見える。
靖男と人生を歩むなら彼の優柔不断でかなり悩むことも多いかもしれない。
でも……決断するのに勇気が必要ならその背中をいくらでも押してあげる。
秋の空が高くて、抜けるようだ。
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もちろん根拠はない。
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