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不安に響く
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『ふぎゃ! ふぎゃ!!』
夕凪が泣き始めた。
泣かない日はあまりない。
でもこの泣き声。慣れてしまうとそんなに大きな声でもない。
最初はすごい泣き声だと思ってびっくりしたけど、慣れてくるとそんなに気にならなくなる。
小さな身体で全身を使って泣いているから、すごいエネルギーを感じてしまうのだが、実は小さくもかわいい声でふぎゃふぎゃ泣いているだけなのである。
顔を赤くして泣いており……
本来はちょっと困ってしまうような場面なのだが、こんなときがなぜか……不思議とかわいいのだ。
この可愛さは理屈ではないような気がする。
『はいはい……どうしたの??』
あたしは夕凪を抱き上げる。
オムツもキレイだし、さっきミルクも飲んだ。
あたしは夕凪を抱いて…
ゆっくりゆらゆら……ゆらゆらゆらゆら……。
あたしは夕凪を抱いて横に揺らしながら左手でポンポンと背中を軽くたたきながらあやした。
こうやってやると案外すぐに寝てくれることが多い。
ごんごんごんごんごんごんごんごんごんごん!
突然……
左隣の部屋から大きな音がした。
『ふぎゃ! ふぎゃ! ふぎゃ!』
『……』
あたしはびっくりして身を固くした。
ここ数日、ずっとそうなのである。
隣の住民が『うるさい!』とでも言いたいのだろうか……部屋を叩いてくるのだ。
ごんごんごんごんごんごんごんごんごんごん!
あたしは身を固くして夕凪を抱きしめた。
夕凪はあたしの腕の中でほにゃほにゃ泣いている。
正直、そんなに大きな声ではないし、深夜でもない。
もちろん深夜に夜泣きをすることもあるが、疲れ切っているあたしは夕凪がしばらく泣いていてようやく気付くぐらいだ。つまりはそれぐらい小さな声で泣いているのだ。
前みたいに公共の場で泣かれるとこんな小さな泣き声でも大きく響いてしまうかもしれない。
しかし壁一つ隔てた隣の部屋に響いていたとしてもそんなに大きく響いているわけがないのだ。
こんなものは嫌味でしかない。
あたしはそんな風に思ってはいるのだが、実際、隣にはどんな人が住んでいるか分からないし、もし変に刺激して何かあったらどうしよう……という恐怖感から部屋の真ん中で夕凪を抱きしめるしかないのだ。
一言で言ってしまうと……
不安で押しつぶされそうになる。
『よしよし。大丈夫だからね』
あたしは夕凪をあやしながら部屋の中をうろうろする。
うろうろしながら玄関に鍵がかかっていることとチェーンがかかっていることを確認する。
何があっても部屋はでない。
そう決意して夕凪をあやす。
不安で不安でたまらない……。
怖い……。
でも……
この子はあたしがいなければ何もできないのだ。
怖いけど、あたしががんばらないと!
そう自分を奮い立たせながら部屋をうろうろして夕凪をあやす。
気が付けば夕凪は可愛い寝息を立てて眠っていた。
そっと夕凪を足からベビーベッドに降ろして寝かせる。
タオルケットをかけて『おやすみ』と言う。
隣からの音はもうしない。
不安はつづく。
でも今日のところは……
何事もなくて良かった……。
夕凪が泣き始めた。
泣かない日はあまりない。
でもこの泣き声。慣れてしまうとそんなに大きな声でもない。
最初はすごい泣き声だと思ってびっくりしたけど、慣れてくるとそんなに気にならなくなる。
小さな身体で全身を使って泣いているから、すごいエネルギーを感じてしまうのだが、実は小さくもかわいい声でふぎゃふぎゃ泣いているだけなのである。
顔を赤くして泣いており……
本来はちょっと困ってしまうような場面なのだが、こんなときがなぜか……不思議とかわいいのだ。
この可愛さは理屈ではないような気がする。
『はいはい……どうしたの??』
あたしは夕凪を抱き上げる。
オムツもキレイだし、さっきミルクも飲んだ。
あたしは夕凪を抱いて…
ゆっくりゆらゆら……ゆらゆらゆらゆら……。
あたしは夕凪を抱いて横に揺らしながら左手でポンポンと背中を軽くたたきながらあやした。
こうやってやると案外すぐに寝てくれることが多い。
ごんごんごんごんごんごんごんごんごんごん!
突然……
左隣の部屋から大きな音がした。
『ふぎゃ! ふぎゃ! ふぎゃ!』
『……』
あたしはびっくりして身を固くした。
ここ数日、ずっとそうなのである。
隣の住民が『うるさい!』とでも言いたいのだろうか……部屋を叩いてくるのだ。
ごんごんごんごんごんごんごんごんごんごん!
あたしは身を固くして夕凪を抱きしめた。
夕凪はあたしの腕の中でほにゃほにゃ泣いている。
正直、そんなに大きな声ではないし、深夜でもない。
もちろん深夜に夜泣きをすることもあるが、疲れ切っているあたしは夕凪がしばらく泣いていてようやく気付くぐらいだ。つまりはそれぐらい小さな声で泣いているのだ。
前みたいに公共の場で泣かれるとこんな小さな泣き声でも大きく響いてしまうかもしれない。
しかし壁一つ隔てた隣の部屋に響いていたとしてもそんなに大きく響いているわけがないのだ。
こんなものは嫌味でしかない。
あたしはそんな風に思ってはいるのだが、実際、隣にはどんな人が住んでいるか分からないし、もし変に刺激して何かあったらどうしよう……という恐怖感から部屋の真ん中で夕凪を抱きしめるしかないのだ。
一言で言ってしまうと……
不安で押しつぶされそうになる。
『よしよし。大丈夫だからね』
あたしは夕凪をあやしながら部屋の中をうろうろする。
うろうろしながら玄関に鍵がかかっていることとチェーンがかかっていることを確認する。
何があっても部屋はでない。
そう決意して夕凪をあやす。
不安で不安でたまらない……。
怖い……。
でも……
この子はあたしがいなければ何もできないのだ。
怖いけど、あたしががんばらないと!
そう自分を奮い立たせながら部屋をうろうろして夕凪をあやす。
気が付けば夕凪は可愛い寝息を立てて眠っていた。
そっと夕凪を足からベビーベッドに降ろして寝かせる。
タオルケットをかけて『おやすみ』と言う。
隣からの音はもうしない。
不安はつづく。
でも今日のところは……
何事もなくて良かった……。
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