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言い訳電話ボックス。
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最近とんと公衆電話を見なくなった。
公衆の面前で話せる内容が減ったせいだ。
人は手のひらでスマホのマイクを隠すように、電話相手と話している。
ほら、百貨店の片隅で、駅のホームで、こっそり隠れるように話している。
みんな人に知られたくない秘密があるから?
聞かれたくないと思っているから?
私たちはいつからか、心と空気の間に1枚シールドをはさむようになった。スマホの画面に保護シールを貼るみたいに。
包み隠さず、ぜんぶさらけ出してますよ、のふりをして。
私はシールド越しに友だちと、先生と、バイト先の先輩さんと話をする。
「やだあ、だめだったよ、私も」満点取ったのに、シールドが言葉を変える。
「やってきました」宿題は空欄のまま。提出不要の宿題はスルー。
「私じゃありません」陳列棚を間違えたのは私。
「友だちとだってば」親との会話で。実はこっそり彼氏とお泊まり。
悪いのはシールドよ。
私はじぶんの汚点をシールドのせいにする。
それでも、時に自己嫌悪。
こんなでいいのかしら?
言い訳は、嘘をホントにする呪文。
「電車が遅れたからです」
窮地を脱する切り札。
「誰がこんなこと、やったんでしょうねぇ・・・・」
だから。
これは冤罪だとみんなを信じ込ませるための、聞こえよがしの公衆言い訳電話ボックス。
欠点もある。
それが「言い訳電話ボックス」だってこと、みんな気づきはじめたんだよね。
公衆の面前で話せる内容が減ったせいだ。
人は手のひらでスマホのマイクを隠すように、電話相手と話している。
ほら、百貨店の片隅で、駅のホームで、こっそり隠れるように話している。
みんな人に知られたくない秘密があるから?
聞かれたくないと思っているから?
私たちはいつからか、心と空気の間に1枚シールドをはさむようになった。スマホの画面に保護シールを貼るみたいに。
包み隠さず、ぜんぶさらけ出してますよ、のふりをして。
私はシールド越しに友だちと、先生と、バイト先の先輩さんと話をする。
「やだあ、だめだったよ、私も」満点取ったのに、シールドが言葉を変える。
「やってきました」宿題は空欄のまま。提出不要の宿題はスルー。
「私じゃありません」陳列棚を間違えたのは私。
「友だちとだってば」親との会話で。実はこっそり彼氏とお泊まり。
悪いのはシールドよ。
私はじぶんの汚点をシールドのせいにする。
それでも、時に自己嫌悪。
こんなでいいのかしら?
言い訳は、嘘をホントにする呪文。
「電車が遅れたからです」
窮地を脱する切り札。
「誰がこんなこと、やったんでしょうねぇ・・・・」
だから。
これは冤罪だとみんなを信じ込ませるための、聞こえよがしの公衆言い訳電話ボックス。
欠点もある。
それが「言い訳電話ボックス」だってこと、みんな気づきはじめたんだよね。
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