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9.

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よるの おうちの しょうたいじょう。

にした 手紙てがみには、そう かれて いた。

いつ よるの おうちの ドアを けたの?
わからない。

だけど、たしかに よるのおうちに いる。

おかあさんは タコと いったけど、
ぼくは っている。

そいつは まちがいなく うちゅうじんだ。

「やあ」
10本足ぽんあしの うちゅうじんが こえを かけてきた。
「やあ」
「1」のを あげて あいさつした。
「たのしんで いって くれたまえ」

のどを タタタタと たたいたみたいな こえで、うちゅうじんが こたえた。
「あんないは、タマコンに してもらいたまえ」

たまこん?
らない 名前なまえだった。
だれ? それ?



ふしぎに おもうと、タマコンが まえに っていた。
「どうぞ、こちらへ」

どうぞ、こちらへ。

どうぞ、こちらへ。

を引きながら、
タマコンは よるの おうちの 部屋へやの おくへ、おくへ
と すすんで いった。

おくへ。
もっと、おくへ。

さらに そのさきの おくへ。
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