夢を叶えるオネェさん~私の為に、泣いて喚いて嫌ってくれない?~

イセヤ レキ

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鬼畜END・夢を叶えるオネェさん~私の為に、泣いて喚いて嫌ってくれない?~

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「あ、う………あぁっっ!!」
「あー、久しぶりのこの感じ、サイッコー」

叶さんは、私の服を力任せに剥ぎ取り、下着姿にした途端にパンツの真ん中をずらして、全く潤っていないソコ・・に自分の猛りを捩じ込んだ。
痛みと圧迫感に、息が止まりそうになる。

気を、失えたら良かったのに━━━過去も、今も。

「てか、すげーキツキツ……もしかして、夢ちゃん、あれ・・以来してない?」

その通りだ。初めての経験レイプ以来、私は誰かに身体を許した事はない。二回目の経験まで、レイプこんなとは思ってもいなかったが。
叶さんと会話するのも嫌で、私はプイと顔を背ける。

「うわ、何その可愛らしい抵抗」

頭のネジが何本かブッ飛んでいるらしい叶さんは、ますます膣に押し込んでいるモノを一回り程大きくさせた。
ギョっとして思わず叶さんの顔を見れば、叶さんは舌舐めずりせんばかりの表情でニタリと嗤う。

「いいね。もっと嫌がってみせてよ」

━━━何か、この人本当にヤバいのかも。

ぞくり、と背筋に震えが走り、それが叶さんの杭を締め付ける。

「あー、イイ締め付け。何?夢ちゃんの嫌がる事って、他人のチンポ旨そうに咥える事なの?」

話している内容はゲスなのに、私の視界に入り込む叶さんの顔は、うっすらと汗をかいている、そんな様子ですら絵になりそうな程、彫刻の様に綺麗だった。

「使い込んでないマンコって、こんなにキモチイもんなんだね。ま、これからたっぷり調教するから直ぐに変わるんだろーけどさ」

クックッ、と笑ってから律動を開始する。
馴らされてもいない、慣れてもいない膣からは痛みと圧迫感しか感じない。


早く終わって……早く……


初めて犯された時も、今みたいに早く終わる事を願う他なかった。


「ああ、良い動画が撮れそう。そんな諦めの表情も素敵だわぁ」

横を向いてひたすら目を瞑り耐えていた私の耳に、そんな不謹慎な言葉が飛び込んで来た。
ギョッとして叶さんを見れば、小型カメラを構えてそのレンズをこちらに向けていた。



━━━それは、私にあの高校時代の悪夢を甦らせるには十分で。

何度めかわからない、背筋に凍るものを感じながら叫んだ。

「いやっ!!いやぁ!!!」

がむしゃらに両手を振り回し、足をばたつかせる。
私の手は叶さんを叩いた筈だが、彼は全く意に介した様子もない。
……むしろ、楽しそうに嘲笑わらった。


「凄い、本物だ。やっと手に入れた……2度と離さない……」
叶さんは、片手で私の両手を頭の上にくくりあげ、そのまま犯し続けた。

「カメラでしっかり映しておかないと。夢ちゃんのなかに、出し入れするところ……ああ、泡立ってるわね。綺麗なピンクのビラビラが、私のちんぽにしっかり絡み付いてるわぁ」
「ん、はぁ、やめ、やめて下さい……っっ!!」
「綺麗なおっぱい。乳首も桜色。……うーん。喫茶店で働き続けさせてあげたいけど、やっぱり独り占めしたいわねぇ」
一通り私の痴態をおさめたカメラを横に置き、叶さんは本格的に律動を開始する。

嫌なのに、下半身からはぐっちょぐっちょという水音が絶え間なく聞こえてきて、叶さんが両手を掴んでいるから耳を塞ぎたくてもかなわない。

「そうよね、夢ちゃんを閉じ込めておいた方が……安全よねぇ」

そんな真剣みを帯びた驚愕の発言に弾かれてつい視線をあわせれば、叶さんの瞳に、狂気が見え隠れしているのに気付く。


━━何、この人。頭、オカシイ。


私を見ている様で、見ていない。
自分が見たい現象モノだけがそこに見えているかの様に、虚ろで、濁って、暗く妖しい瞳。
けれども、その瞳に対して叶さんの裸体もかんばせも恐ろしく美しくて、そのアンバランスさがまた危うい。


━━怖い、逃げなきゃ。


「早く終わればいい」から、「早く逃げなきゃ」に私の意識スイッチが切り替わった時、自然と体がカタカタと震えてきた。
そして叶さんは、そんな私の変化に気付かない訳がない。

「なぁにー?寒い?……訳ないわよねぇ、ふふふ。……怖くなっちゃったのよねぇ?」
叶さんは、「もう最高」と言って、私が恐怖する事を喜ぶ。

恐怖で勝手に膣がうねり、叶さんのペニスを絞り上げる。胸は、ドクンドクンとその鼓動を早めた。

「夢……そう……怖くなると、そんなに締まるのねぇ。可愛いわねぇ、もっと怖がりなさいよ、夢……夢……!!」

気付けば叶さんは、私の存在を確認するかの様に名前を何度も囁き。

「……ぁ、………っく、イク………っっ!!」

「……!!中は、だめぇっっ!!」

「やーねぇ、中でしか、出さないわよっ……!!」



ズン!!と叶さんの肉棒が私の最奥まで突き、そのままの状態で二秒ほど。永遠かと思うその瞬間をくぐり抜け、熱い大量の液体が膣奥に吐き出されたのを感じた………




☆☆☆




「やだやだやだぁ………っっっ!!」
「ん、良い声。ホラ、夢のおまんこは気持ち良いって言ってるわよぉ?」
叶さんに無理矢理犯されてから丸1日。

ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、と淫らな水音は止まる事なく続いている。

叶さんは、私が嫌がれば嫌がる程喜ぶ。
一度、嫌がる事を放棄したら、お尻まで触りだしたので耐えられなくなってやはり嫌がってしまった。


叶さんは、避妊をする事なく私の膣内ナカに注ぎ続けた。
私の状態としては、危険日だ。
最悪な事に、この3日間で排卵されている可能性が高い。
アフターピルを貰いに行く時間すらなく、監禁され続けている。


「ふふふ……赤ちゃん、出来たかしらねぇ~♪」
私のお腹を優しく手でさすりながら、私の膣にずぼずぼ遠慮なくピストンし続ける叶さんは、体力的にも悪魔の様な人だった。

舌を噛もうとした私の口に、自らの拳を入れたり。
逃げようとした私の足元ギリギリのところにナイフを突き立てたり。
逃げられない様に、私が着ていた服を目の前で燃やしたり。

精神的にもどうかしている叶さんから、どうやったら逃げられるのか、皆目見当も付かない。


警察に助けを求めたら、殺されるんじゃないかという不安が胸の中をぐるぐると渦巻く。
梶谷さんやマスターの顔が浮かんでは、消える。


誰か、助けて……


高校時代とは全く別の、本当の恐怖が私を支配する。
昨日までの私は、少なくとも自由ではいた。
不自由な部分を感じながらも、小さな暖かい世界で自由だった。

それは、幸せと呼べるものだったのだ。



これからは、どうなのだろう?
狂気を孕んだ叶さんコノヒトに、全てを管理される未来しか想像出来ない。


「好きだよ、夢?……ほら、私の為に、泣いて喚いて嫌ってちょうだい?そしたらもっともーっと、愛しく感じちゃう」




☆☆☆





「いやぁ~、まさかオネェの叶さんが山形さん狙いだったなんてなぁ~」
「うふふ、一年間通い詰めたけど、一向に脈ないからねぇ~。アタックする事にしたのよ♪」
「アタシ達は叶ちゃんの味方だからね!!」
「あら、ありがとぉ~!!じゃあ、私がここに来られない間は夢ちゃんに変な虫が付かないように、見張っててね?」
「任せて!」「任せなさい!」「ドンとこい!」


マスターと叶さんと仲良し3人組の常連様が勝手に盛り上がるのを無視して、私は黙々と海藤さんのモーニングの準備をしていた。
マスターも仲良し3人組も、全く叶さんの狂気に気付く事はない。
それもそうだ、私ですらあんな爽やかな笑顔で話す叶さんを見れば、何かの悪い夢を見たのではないか?と思ってしまう。

けれども、確かに私は家の鍵もスマホも全て奪われ、叶さんの家から出勤したのだ。

私の着ている服は、叶さんに見張られながら、昨日私が鞄に詰めた。
……まさか、逃げる為の身軽さが、こんなところで仇となるとは思わなかった。
私の私物の少なさに喜んで、悪魔はこう言ったのだ。
「今日にでも、この物件解約しなさいね?」

私は今日、住む所すら奪われる。


「おはようございます、梶谷さん」
「おはよう。……何だか今日も賑やかだねー」

ニコニコとしながら定位置に座る梶谷さんを見ても、胸が痛くはならなかった。
淡い恋は、霧散した。
何故ならば、この3日間、自分の事で手一杯となったから。
私の頭の中は叶さんの事でいっぱいだ。


「あ、今日は朝から緊急会議があるからもう行かなきゃいけないんだったわ~!!」
叶さんの台詞を聞いて、慌ててタンブラーにブレンドを注ぎ込む。8時からは自由だ。

「1100円になります」
私が喜びを隠しながら会計をすれば、叶さんは皆に聞こえる様に普通に言った。


「今日、仕事終わったら連絡ちょーだいね?連絡しなかったらどーなるか…わかってる、わよねぇ?」

私の手元には、子供用のオモチャの様な新しいスマホ一台だけがある。
あくまに全て……居場所すら管理された、スマホが。
警察に逃げ込む事もできるが、勇気が出ない。
逃げ込める様な性格をしていたら、初めから……そう、職場なんか転々としていないだろう。
そんな事も叶さんはお見通しだ。
「……わかりました」

「ん、良い子♪」
叶さんは、私の前髪に軽く口付けてこの場を後にした。

「熱いわねぇ」
「見せつけてくれちゃって~」
きゃっきゃと騒ぐ仲良し3人組に、曖昧に微笑みながら仕事に戻った。


今の職場で、逃げる事なく、過去を知る人と、新しい家庭を築いていく。

それは、可能かもしれない。

けど、こんなに重苦しいモノだろうか?
未来を描く、という事は。



「あら素敵!夢ちゃんが結婚したら、良い名前になるじゃないの!!」
「夢がかなうのね~!本当!素敵!」


そんな言葉が、私の耳を掠めて消えて行った……
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