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登和子と別れ、彼……五十嵐涼晴を手に入れるために、直ぐに囲い込みを行った。
物理的に自宅に引き入れ、半ば監禁状態で行為に及んだ。
妻を寝取られた旦那、という名目は、涼晴を手に入れる上で非常に有効だった。
彼は大人しく私の言う通りに引っ越し、そして抱かれた。
初日は苛立ちをぶつけるかのように、必要最低限のケアをしながら多少乱暴に抱いた。
最初は金を返すと言っていた涼晴だったが、ラッキーなことに本人自覚なしのマゾだった。
翌日も朝から晩まで抱いた結果、無事に涼晴の罪悪感に付け込んで主従関係を結び、同棲を開始させることには成功したが、最終的にズブズブにのめり込んだのは間違いなく私のほうだった。
「ただいま、スズ。ああ、リンも」
私が帰宅すると、ビーフシチューの良い香りが鼻を擽る。
そして同時に、フローリングを引っ掻く音を立てつつ、大型犬のリンがスーツ姿の私に飛びかかってきた。
妻と住んでいた家はさっさと売り払い、今はペット可のマンションに引っ越している。
「お帰りなさい、玲宝さん。リン、玲宝さんはまだスーツだから、そんなにくっついたら駄目だよ」
私にじゃれつくリンを、スズが慌てて抱き締めた。
「はは、クリーニングに出すから大丈夫だ。それよりも、スズ」
「……はい」
スズはリンから手を離して私に抱き着くと、ちゅうとお帰りなさいのキスをした。
「ん……っ」
スズの薄い舌を引っ張り出して、私の想いが伝わるように、絡ませる。
はぁ、と時折漏れる吐息で、あっという間に私の息子が元気になり、私はスズの身体に回していた手をさりげなくお尻まで滑らせた。
「れ、玲宝さん、まだ火が付いているので……っ!」
「……駄目か?」
「だ、駄目……ではないので、今火を消してきます。あ、あとリンのご飯もあげてから……」
「リンのエサは、私が準備しよう」
「じゃあ、お願いします」
私たちがリビングへ移動する間、リンはぐるぐると私たちの周りをうろちょろとする。
「リン、今日もたくさん散歩したのに元気だなあ」
「長くなるから、地下のドッグランに連れて行くか」
「はい」
このマンションの地下には、二十四時間営業のドッグランが設置されている。
飼い主が不在中に預けるホテルも併設されており、スタッフが常駐しているため海外出張の多い住人でも安心してペットを飼えるようになっているのだ。
そのためペット同士の交流も盛んで、ドッグランには常に誰かお友達がいるような状態であり、リンもドッグランが大好きで気に入っており、むしろ進んで行きたがるほどだ。
準備した餌をリンが一瞬にして平らげたタイミングでスタッフを呼び出せば、五分も待たずに来たスタッフが「ではお預かりしますねー」と大興奮のリンを連れて行った。
「スズ、もう待てない」
「玲宝さ……んんっ」
もつれあうようにして服を脱がせながら可愛いスズを寝室へ連れ込み、ベッドへ押し倒した。
「スズ、スズ……っ」
「ん、はぁ♡」
乳首に吸い付いたまま準備してくれていたらしい穴を三本の指で可愛がり、トロトロに解れたそこへ膨張しきった男根を捻じ込む。
スズの穴はぴったりと私のペニスに吸い付き、子種をせびるように蠢いた。
ずちゅ、ずちゅ、といやらしい水音を響かせながら、スズの前立腺を何度も責め立てる。
スズは最近、お尻だけでイけるようになった上に、可愛らしく潮まで吹けるようになった。
「私のスズ、どこにも行かないでくれ……」
人間不信になった、というテイで、私はスズに縋る。
情けなくていい。
それで、スズが縛れるなら。
スズの人生を壊してでも。
「どこにも、行きません。玲宝さんが、望む限り……」
自分が玲宝さんの人生を壊したのですから、とスズは何度も私に懺悔する。
「すみません、玲宝さん……本当に、すみません……」
ぽろ、と眦から零れるスズの涙を、舌で舐めとる。
「何をそんなに謝る? 傍にいてくれるなら、謝る必要なんてない」
「ちが、違うんです……最近、俺、幸せで……本当に、幸せで……申し訳なくて」
涙をポロポロとこぼしながら言うスズに、私は内心期待が膨れ上がった。
「玲宝さんの人間不信が、なくなればいいと思うのに……もしなおらなかったら、ずっと一緒にいられるって……ずっと一緒にいたいって、思っちゃうんです……」
ノンケだったスズ。
ああ、やっと堕とせた。
これでやっと、「人間不信だから」ではなく「好きだから」で一緒にいられる。
「スズ、好きだよ。出会い方がどうであれ、今の私は、君を愛している」
「玲宝さん……?」
驚いたように、目をぱっちりと開いたスズが可愛い。
「スズも同じ気持ちなら、これからは私のパートナーとして、一緒にいてくれないか?」
「玲宝さん……! 嬉しいです、一緒になりたい、です……!」
ぎゅう、と抱き締めてくる身体を、ぐっと抱き寄せる。
「じゃあ、今度一緒に指輪を見に行こうか」
「は、はい……」
スズの首に、私のペットの証としての首輪を装着していた。
それを外そうとしたら、スズに「これはそのままがいいです」と阻まれ、やはり隠れマゾだなと口角があがる。
自分から、ペットであることも望むなんて。
スズの人生を壊した分、私の人生を壊したと誤解している分。
「これから一生かけて、幸せにするよ」
私がそう囁けば、何も知らないスズは頬を紅く染めて、微笑んだ。
物理的に自宅に引き入れ、半ば監禁状態で行為に及んだ。
妻を寝取られた旦那、という名目は、涼晴を手に入れる上で非常に有効だった。
彼は大人しく私の言う通りに引っ越し、そして抱かれた。
初日は苛立ちをぶつけるかのように、必要最低限のケアをしながら多少乱暴に抱いた。
最初は金を返すと言っていた涼晴だったが、ラッキーなことに本人自覚なしのマゾだった。
翌日も朝から晩まで抱いた結果、無事に涼晴の罪悪感に付け込んで主従関係を結び、同棲を開始させることには成功したが、最終的にズブズブにのめり込んだのは間違いなく私のほうだった。
「ただいま、スズ。ああ、リンも」
私が帰宅すると、ビーフシチューの良い香りが鼻を擽る。
そして同時に、フローリングを引っ掻く音を立てつつ、大型犬のリンがスーツ姿の私に飛びかかってきた。
妻と住んでいた家はさっさと売り払い、今はペット可のマンションに引っ越している。
「お帰りなさい、玲宝さん。リン、玲宝さんはまだスーツだから、そんなにくっついたら駄目だよ」
私にじゃれつくリンを、スズが慌てて抱き締めた。
「はは、クリーニングに出すから大丈夫だ。それよりも、スズ」
「……はい」
スズはリンから手を離して私に抱き着くと、ちゅうとお帰りなさいのキスをした。
「ん……っ」
スズの薄い舌を引っ張り出して、私の想いが伝わるように、絡ませる。
はぁ、と時折漏れる吐息で、あっという間に私の息子が元気になり、私はスズの身体に回していた手をさりげなくお尻まで滑らせた。
「れ、玲宝さん、まだ火が付いているので……っ!」
「……駄目か?」
「だ、駄目……ではないので、今火を消してきます。あ、あとリンのご飯もあげてから……」
「リンのエサは、私が準備しよう」
「じゃあ、お願いします」
私たちがリビングへ移動する間、リンはぐるぐると私たちの周りをうろちょろとする。
「リン、今日もたくさん散歩したのに元気だなあ」
「長くなるから、地下のドッグランに連れて行くか」
「はい」
このマンションの地下には、二十四時間営業のドッグランが設置されている。
飼い主が不在中に預けるホテルも併設されており、スタッフが常駐しているため海外出張の多い住人でも安心してペットを飼えるようになっているのだ。
そのためペット同士の交流も盛んで、ドッグランには常に誰かお友達がいるような状態であり、リンもドッグランが大好きで気に入っており、むしろ進んで行きたがるほどだ。
準備した餌をリンが一瞬にして平らげたタイミングでスタッフを呼び出せば、五分も待たずに来たスタッフが「ではお預かりしますねー」と大興奮のリンを連れて行った。
「スズ、もう待てない」
「玲宝さ……んんっ」
もつれあうようにして服を脱がせながら可愛いスズを寝室へ連れ込み、ベッドへ押し倒した。
「スズ、スズ……っ」
「ん、はぁ♡」
乳首に吸い付いたまま準備してくれていたらしい穴を三本の指で可愛がり、トロトロに解れたそこへ膨張しきった男根を捻じ込む。
スズの穴はぴったりと私のペニスに吸い付き、子種をせびるように蠢いた。
ずちゅ、ずちゅ、といやらしい水音を響かせながら、スズの前立腺を何度も責め立てる。
スズは最近、お尻だけでイけるようになった上に、可愛らしく潮まで吹けるようになった。
「私のスズ、どこにも行かないでくれ……」
人間不信になった、というテイで、私はスズに縋る。
情けなくていい。
それで、スズが縛れるなら。
スズの人生を壊してでも。
「どこにも、行きません。玲宝さんが、望む限り……」
自分が玲宝さんの人生を壊したのですから、とスズは何度も私に懺悔する。
「すみません、玲宝さん……本当に、すみません……」
ぽろ、と眦から零れるスズの涙を、舌で舐めとる。
「何をそんなに謝る? 傍にいてくれるなら、謝る必要なんてない」
「ちが、違うんです……最近、俺、幸せで……本当に、幸せで……申し訳なくて」
涙をポロポロとこぼしながら言うスズに、私は内心期待が膨れ上がった。
「玲宝さんの人間不信が、なくなればいいと思うのに……もしなおらなかったら、ずっと一緒にいられるって……ずっと一緒にいたいって、思っちゃうんです……」
ノンケだったスズ。
ああ、やっと堕とせた。
これでやっと、「人間不信だから」ではなく「好きだから」で一緒にいられる。
「スズ、好きだよ。出会い方がどうであれ、今の私は、君を愛している」
「玲宝さん……?」
驚いたように、目をぱっちりと開いたスズが可愛い。
「スズも同じ気持ちなら、これからは私のパートナーとして、一緒にいてくれないか?」
「玲宝さん……! 嬉しいです、一緒になりたい、です……!」
ぎゅう、と抱き締めてくる身体を、ぐっと抱き寄せる。
「じゃあ、今度一緒に指輪を見に行こうか」
「は、はい……」
スズの首に、私のペットの証としての首輪を装着していた。
それを外そうとしたら、スズに「これはそのままがいいです」と阻まれ、やはり隠れマゾだなと口角があがる。
自分から、ペットであることも望むなんて。
スズの人生を壊した分、私の人生を壊したと誤解している分。
「これから一生かけて、幸せにするよ」
私がそう囁けば、何も知らないスズは頬を紅く染めて、微笑んだ。
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