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30 幼い頃の呼称 ***
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「痛いか?」
「大丈夫、です……」
ぬぷぷ、ぬぷ、ぬぷぷ、ぬぷ、と何度もその指は出たり入ったりを繰り返して、けれども確実に奥へ奥へと埋め込まれていく。
「狭いな……」
眉間に皺が寄らないようにしているのだが、どうしても初めての感覚に身体は強張る。
「ロイアルバ、キスしてください」
「エフィナ……!」
気を紛らわせば大丈夫かもしれないと思い、私はロイアルバにキスをせがむ。
ロイアルバは目を見開くと、指は膣に埋めたまま、身体だけを私の顔の傍に寄せて、キスをした。
ちゅ、ちゅ、という軽いキスから、先程のような舌を絡ませる激しいキスへと変化する。
舌を吸われながらなら、膣を掻き混ぜられてもそこまで気にはならなくなった。
「指を増やすから、痛かったら言ってくれ」
「はい」
ぬぽ、と一度指を引き抜かれ、今度は二本の指がゆっくりと差し込まれる。
その間もロイアルバは私にキスを落とし、胸にも愛撫をしながら、慎重に狭い膣道を開拓していった。
「ロイアルバ、もう、大丈夫です」
「……そうか?」
「ええ」
もっと気が短いと思っていたのに、ロイアルバはことのほか丁寧に私を解そうとする。
挿入する頃には朝になっているかもしれないと思い、やや先走り過ぎたかもしれないが、覚悟を決めて挿入を促した。
お互い疲れているのだ。
さっさと終わらせて、さっさと寝た方がお互いのためでもある。
「まだエフィナにはキツイと思うんだが……」
「大丈夫です」
そう即答したものの、実際割れ目にロイアルバの性器が宛がわれたところを見た時、私は自分の発言を後悔するほど委縮した。
先程ちらりと見たそれは、そんなに膨らんでいなかったし、怒張もしていなかった気がする。
「ゆっくり埋めるから、無理そうだったら言ってくれ」
「はい」
私の不安な様子に気付いたのか、ロイアルバは逃げ道を作ってくれた。
今すぐ無理ですと叫びたかったが、新婚夫婦はこれが終わらなければ眠れないはずだ。
割れ目を押し広げるようにして、ロイアルバの先端がくち、という音を奏でながら、私の膣にほんの少しだけ分け入って来た。
私はぎゅう、と瞳を閉じてロイアルバの首に両手を回して、縋りつく。
「ロイ……!」
幼い頃の呼称をつい口にしてしまえば、その瞬間、下半身に熱い液体の感覚が広がった。
ロイアルバは動きを止め、私はそろり、と片目を開ける。
「どうかいたしましたか?」
「……大丈夫だ、少し滑りをよくする液体が先端から出ただけだ」
「そうなのですね」
滑りがよくなるなら、少しは楽に入るかもしれない。
私は安堵して、身体から力を抜いた。
「大丈夫、です……」
ぬぷぷ、ぬぷ、ぬぷぷ、ぬぷ、と何度もその指は出たり入ったりを繰り返して、けれども確実に奥へ奥へと埋め込まれていく。
「狭いな……」
眉間に皺が寄らないようにしているのだが、どうしても初めての感覚に身体は強張る。
「ロイアルバ、キスしてください」
「エフィナ……!」
気を紛らわせば大丈夫かもしれないと思い、私はロイアルバにキスをせがむ。
ロイアルバは目を見開くと、指は膣に埋めたまま、身体だけを私の顔の傍に寄せて、キスをした。
ちゅ、ちゅ、という軽いキスから、先程のような舌を絡ませる激しいキスへと変化する。
舌を吸われながらなら、膣を掻き混ぜられてもそこまで気にはならなくなった。
「指を増やすから、痛かったら言ってくれ」
「はい」
ぬぽ、と一度指を引き抜かれ、今度は二本の指がゆっくりと差し込まれる。
その間もロイアルバは私にキスを落とし、胸にも愛撫をしながら、慎重に狭い膣道を開拓していった。
「ロイアルバ、もう、大丈夫です」
「……そうか?」
「ええ」
もっと気が短いと思っていたのに、ロイアルバはことのほか丁寧に私を解そうとする。
挿入する頃には朝になっているかもしれないと思い、やや先走り過ぎたかもしれないが、覚悟を決めて挿入を促した。
お互い疲れているのだ。
さっさと終わらせて、さっさと寝た方がお互いのためでもある。
「まだエフィナにはキツイと思うんだが……」
「大丈夫です」
そう即答したものの、実際割れ目にロイアルバの性器が宛がわれたところを見た時、私は自分の発言を後悔するほど委縮した。
先程ちらりと見たそれは、そんなに膨らんでいなかったし、怒張もしていなかった気がする。
「ゆっくり埋めるから、無理そうだったら言ってくれ」
「はい」
私の不安な様子に気付いたのか、ロイアルバは逃げ道を作ってくれた。
今すぐ無理ですと叫びたかったが、新婚夫婦はこれが終わらなければ眠れないはずだ。
割れ目を押し広げるようにして、ロイアルバの先端がくち、という音を奏でながら、私の膣にほんの少しだけ分け入って来た。
私はぎゅう、と瞳を閉じてロイアルバの首に両手を回して、縋りつく。
「ロイ……!」
幼い頃の呼称をつい口にしてしまえば、その瞬間、下半身に熱い液体の感覚が広がった。
ロイアルバは動きを止め、私はそろり、と片目を開ける。
「どうかいたしましたか?」
「……大丈夫だ、少し滑りをよくする液体が先端から出ただけだ」
「そうなのですね」
滑りがよくなるなら、少しは楽に入るかもしれない。
私は安堵して、身体から力を抜いた。
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