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「千砂?」
けれども私の愛情は、どうしても大我には伝わらない。
どれだけ好きだと言っても、嫉妬するからやめてと言っても、大我の試し行動はなくならない。
私の初めては全部大我に捧げたのに、高校一年からいつも大我が満足するまで身体を繋げているのに、どうやっても大我の不安は解消されないのだ。
ラブホに入る、大我と知らない女の人。
この写メを見た瞬間、何かが壊れた気がした。
もう無理だと思った。
大我のためではなく、自分のために、現実を見なければ。
薄々と感じていたけれども、私では、大我を愛情で満たすことは……大我を変えることは、できないのだ。
「……大我。もう、ついていけないよ。別れようか」
いつだって、別れをちらつかせるのは大我だった。
それも試し行動のひとつだとわかっているから、いつも宥めて、えっちして、元に戻っていた。
どんなに別れようと言われても、大我が本気で別れる気なんてないこと、私にはわかっていた。
けど。
けどね。
私だって、傷つくんだよ。
「え……っ、と、でも、本当に何もなかったんだよ?ラブホだって、単に介抱のために一緒に入っただけだし」
大我は慌てたように、あれは人助けだったのだと、さきほどと同じ話を繰り返す。
きっと、別れを切り出した大我を私が宥めたように、別れを切り出した私を大我が宥めれば、元に戻ると信じている。
何もなかったことなんて、わかってる。
けど、無理だ。
「大我、これはやりすぎだよ。こんな写メを見せられて、私が大我を笑って許すと思ったの?」
「だから、俺はこの人とは」
「わかってる!」
感情が昂って、普段は上げない大きな声をあげた。
大我は目を見開いて、私を見ている。
でも、限界で。
大我の瞳に、大きな不安が渦巻いているのが手に取るようにわかるけど、もうこの決定を覆す気はない。
大我は本気で別れようと言ったことはないけれども、私は本気でしか別れようと言わない。
これが最初で、最後だろう。
「わかってるよ。大我が私を、試そうとしていることくらい。私に、仕方ないなあって笑って許して欲しいって思ってることくらい」
「だったらどうして、別れるなんて言うんだよ」
傷ついたような顔をして、大我は私の両肩を掴んだ。
いや、本当に傷ついたのだろう。
まさか、私から別れようと言われるなんて、思ってもいなかったはずだ。
今まで一度も言ったことがなかったんだから。
大好きだったのだから。
けれども私の愛情は、どうしても大我には伝わらない。
どれだけ好きだと言っても、嫉妬するからやめてと言っても、大我の試し行動はなくならない。
私の初めては全部大我に捧げたのに、高校一年からいつも大我が満足するまで身体を繋げているのに、どうやっても大我の不安は解消されないのだ。
ラブホに入る、大我と知らない女の人。
この写メを見た瞬間、何かが壊れた気がした。
もう無理だと思った。
大我のためではなく、自分のために、現実を見なければ。
薄々と感じていたけれども、私では、大我を愛情で満たすことは……大我を変えることは、できないのだ。
「……大我。もう、ついていけないよ。別れようか」
いつだって、別れをちらつかせるのは大我だった。
それも試し行動のひとつだとわかっているから、いつも宥めて、えっちして、元に戻っていた。
どんなに別れようと言われても、大我が本気で別れる気なんてないこと、私にはわかっていた。
けど。
けどね。
私だって、傷つくんだよ。
「え……っ、と、でも、本当に何もなかったんだよ?ラブホだって、単に介抱のために一緒に入っただけだし」
大我は慌てたように、あれは人助けだったのだと、さきほどと同じ話を繰り返す。
きっと、別れを切り出した大我を私が宥めたように、別れを切り出した私を大我が宥めれば、元に戻ると信じている。
何もなかったことなんて、わかってる。
けど、無理だ。
「大我、これはやりすぎだよ。こんな写メを見せられて、私が大我を笑って許すと思ったの?」
「だから、俺はこの人とは」
「わかってる!」
感情が昂って、普段は上げない大きな声をあげた。
大我は目を見開いて、私を見ている。
でも、限界で。
大我の瞳に、大きな不安が渦巻いているのが手に取るようにわかるけど、もうこの決定を覆す気はない。
大我は本気で別れようと言ったことはないけれども、私は本気でしか別れようと言わない。
これが最初で、最後だろう。
「わかってるよ。大我が私を、試そうとしていることくらい。私に、仕方ないなあって笑って許して欲しいって思ってることくらい」
「だったらどうして、別れるなんて言うんだよ」
傷ついたような顔をして、大我は私の両肩を掴んだ。
いや、本当に傷ついたのだろう。
まさか、私から別れようと言われるなんて、思ってもいなかったはずだ。
今まで一度も言ったことがなかったんだから。
大好きだったのだから。
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