1 / 4
前置き
しおりを挟む
はぁぁぁぁぁあ~。
最近朝はため息で始まる。土日もふとしたことで思い出す。いつも胸につっかえた感じがして息苦しい。オフィスの自動ドアが開くのが怖い、彼女の後ろ姿が目に入ると息が止まる。白髪も確実に増えた、下腹部もシクシク痛む。
完全にストレスだ。
そういや、数年前に出た財団主催のサポーター研修で同じグループになった担当者もそんなこといってたっけ?周りの人間がストレスで潰れていく、あの人たちをサポートするんじゃなく、周りをサポートしてほしいって。
今ならわかる。私は潰れる一歩手前。
私のため息の原因の彼女は、正式には配慮が必要なあの人たちではない。診断は受けていない、でも、特徴があの人たちに酷似している‥。
あの人たち、そう、発達障害といわれるひとたち。彼女は、グレーゾーンのひと。
私が10年いる会社は中小企業の体だが、某金融大手在職者の第二の職場として機能しており、彼女は一撃必殺強力コネ入社。父親は大物、前前職は超大手商社、社労士の資格を持ち鳴り物入りで入社した彼女は、勿論人事総務部配属だった。人事給与を掌握、社長のお膝元、正体がわからぬよう無個性のふりをしたエリート達、そして、やんごとなき王子、姫たちが大事に据え置かれる部‥そんなイメージしかない人事総務。正直憧れていた。なんかかっこいいから。営業部より設計部より経理部より、かっこいいと思っていた。そこに、彼女が配属されたとあって、やっぱりコネは凄い、社労士資格すごい、と素直に感心していたのだ。でも、そのすごいも感心も女子更衣室からだだ漏れてくる噂に疑問符がつきはじめた。
ふらっと席を立ったら1時間行方不明、マイペース、何をしゃべっているかわからないくらいのウィスパーボイス、絶対謝らない、お願いしない、すぐ休む、言ったことを覚えていない等など小学生レベルの評しか得れてない彼女。でも、部外者のわたしたちには少し変わった人、くらいにしか感じず、むしろ悪くいう人達をひどいねー、と噂していた。
しかし、私達が優等生よろしく彼女を庇ってたころ、人事総務部では、彼女は社労士の資格を発揮するよりなにより、期日管理が出来ず離職の申請を忘れる、雇用の申請を忘れる、健保に申請しない等大混乱を社内に招いていた。結果、始末書を出すレベルにまで発展し、彼女の評価は一気に下落した。さらに、前任から引き継ぎ中にいきなり一言の理もなくヨドバシの袋を開け、キーボードカバーを取り出しプチプチと1つ1つキーボードのマスに設置し始めたという話、いった言わないの大喧嘩となり激しくやり込められた彼女は悔しさの余り更衣室で号泣した、など小さな会社の中でこれでもかというくらいの伝説を数ヶ月のうちにつくったのだ。
最近朝はため息で始まる。土日もふとしたことで思い出す。いつも胸につっかえた感じがして息苦しい。オフィスの自動ドアが開くのが怖い、彼女の後ろ姿が目に入ると息が止まる。白髪も確実に増えた、下腹部もシクシク痛む。
完全にストレスだ。
そういや、数年前に出た財団主催のサポーター研修で同じグループになった担当者もそんなこといってたっけ?周りの人間がストレスで潰れていく、あの人たちをサポートするんじゃなく、周りをサポートしてほしいって。
今ならわかる。私は潰れる一歩手前。
私のため息の原因の彼女は、正式には配慮が必要なあの人たちではない。診断は受けていない、でも、特徴があの人たちに酷似している‥。
あの人たち、そう、発達障害といわれるひとたち。彼女は、グレーゾーンのひと。
私が10年いる会社は中小企業の体だが、某金融大手在職者の第二の職場として機能しており、彼女は一撃必殺強力コネ入社。父親は大物、前前職は超大手商社、社労士の資格を持ち鳴り物入りで入社した彼女は、勿論人事総務部配属だった。人事給与を掌握、社長のお膝元、正体がわからぬよう無個性のふりをしたエリート達、そして、やんごとなき王子、姫たちが大事に据え置かれる部‥そんなイメージしかない人事総務。正直憧れていた。なんかかっこいいから。営業部より設計部より経理部より、かっこいいと思っていた。そこに、彼女が配属されたとあって、やっぱりコネは凄い、社労士資格すごい、と素直に感心していたのだ。でも、そのすごいも感心も女子更衣室からだだ漏れてくる噂に疑問符がつきはじめた。
ふらっと席を立ったら1時間行方不明、マイペース、何をしゃべっているかわからないくらいのウィスパーボイス、絶対謝らない、お願いしない、すぐ休む、言ったことを覚えていない等など小学生レベルの評しか得れてない彼女。でも、部外者のわたしたちには少し変わった人、くらいにしか感じず、むしろ悪くいう人達をひどいねー、と噂していた。
しかし、私達が優等生よろしく彼女を庇ってたころ、人事総務部では、彼女は社労士の資格を発揮するよりなにより、期日管理が出来ず離職の申請を忘れる、雇用の申請を忘れる、健保に申請しない等大混乱を社内に招いていた。結果、始末書を出すレベルにまで発展し、彼女の評価は一気に下落した。さらに、前任から引き継ぎ中にいきなり一言の理もなくヨドバシの袋を開け、キーボードカバーを取り出しプチプチと1つ1つキーボードのマスに設置し始めたという話、いった言わないの大喧嘩となり激しくやり込められた彼女は悔しさの余り更衣室で号泣した、など小さな会社の中でこれでもかというくらいの伝説を数ヶ月のうちにつくったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる