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1章 ローヌの決闘
33.迎賓館へ
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「騎士は、オレの父親の夢でした。弱い立場の下級兵士が這い上がるには,
それが一番の早道ですから。」
「その通りだ。騎士になれれば貴族になる道も開けるからな。命を掛けて騎士になろうとするものも多い。」
ギュネスは眼鏡の奥で笑った。
「はい。その夢のために、オレの父親は最後には命を失いました。」
「それは残念だったな。さぞ無念だったことだろう。
だが、父親が叶えられなかった夢を息子が叶えれば、これほどの親孝行はない。
幸運だったなルカ。」
「いえ、だから、オレは騎士にも貴族にも興味がないんです。
オレは、自分の命や身体を粗末にした父が嫌いです…
…それ以上に嫌いなのが、父を誘惑したあんたのような奴です!」
ギュネスの顔色が変わった。
「なんだと?本気で言ってるのか?」
ギュネスの部下であるメッサーが、オレを斬りつけようを剣を抜いて、間近に近づいてきた。
オレは縄を解いた。
そして、立ち上がりながらメッサーに頭からぶつかっていった。
不意を突かれたメッサーは、顔面にオレの頭突きの強打を受けた。鈍い音がした。メッサーは激痛で悲鳴を上げた。
たぶん、鼻の骨が折れたな。意図的ではないがさっきの仕返しになった。
でも、安心はできない。メッサーの実力はこんなものじゃないはずだ。彼の筋肉の付き方を見ればわかる。
オレは、ギュネスの天幕から逃亡を開始した。
天幕の入り口にレシーがいたので、かわいそうだが足で蹴り飛ばした。レシーは天幕に激しくぶつかり、天幕を支える柱の一部を倒した。天幕が傾いて入り口が塞がった。
これで、レシーがオレに手を貸したとは疑われないはずだ。
オレは、そのまま迎賓館に向かった。
パックパックはしっかり背負ったままだ。この中には、シュブドーの戦士を守るための『お茶』が入っている。絶対に届けなけれならない。ギュネスの話が本当なら、ローヌの姉妹と戦うのはナイヤとタイユだ。この二人なら話が通りやすいいのではないだろうか。
迎賓館は目前だ。守衛よ、抵抗しないでくれ!
と思ったら、オレは大きな壁にぶつかって跳ね返された。
急に壁が現れた?
強い衝撃に頭が激しく揺さぶられたせいで、なかなか立ち上がれない。
ようやく立ち上がって、揺れる視界が定まってくると、そこにいたのは青い隊服姿の騎士だった。
どこかで見たことがある…。
「捕らえよ!」
青服の騎士が命じると、いつの間にかオレを取り囲んでいた騎士が両脇からガッチリと腕を拘束した。
王に会わせてくれ! と言いたかったが、まだ頭がくらくらして、ろれつが回らない。大事なことなのに…。仲間の命が掛かっているのに…。
「レオヴィル様。助かりました。そやつは我々が捕らえた罪人です。」
ギュネスの声だった。
絶望的な状態だ。一度きりしかないチャンスをオレは無駄にしたのだ。せめて、ギュネスに引き渡される前にこの騎士に説明しなければ、このバックパックにある『お茶』だけでも…。
「ギュネイ殿、残念ながらそれはできません。」
「なんと、罪人を庇うのかね?」
「いえ、王がこの者を呼んでいるのです。」
「王様が?」
ギュネスも、オレも驚いた。どういうことだ?
そうだ。思いだした。
この騎士は、バルトン・レオヴィル。騎士団の隊長だ。騎士団本部で、王の傍らにいた男だ。オレは、この男にローヌに行くように命じられたのだ。
「ルカには、本日の決闘に出場してもらう。」
「!」
オレが出場する?
「それはおかしい。ルカは我ら秘密工作隊が所有している兵士のはず!」
ギュネスは抗議した。騎士団の隊長に抗議できるほどなのだから、かなりの有力者なのだろう。
「確かに秘密工作隊にお貸ししましたが、ルカはまだ決闘隊の登録になっています。実際、第一兵団に所属となっているので、彼の宿舎もそのままです。知らなかったとは言わせませんよ、ギュネス殿?」
ギュネスは唾を吐きすて、顔をしかめた。
「まあ、いい。
新米戦士殿が、再びシュブドー王国に勝利の栄光をもたらすことを期待しよう。
ローヌの不敗戦士に殺されぬことを祈ろう。」
そういって、ギュネスは不敵に笑った。
オレの脳震盪はなかなか収まらず、騎士二人に両腕を抱えられたまま、闘技場の控室に連れて行かれた。
控室には、ナイヤが待っていた。
久しぶりに会う顔は、明るかった。
「来ないかと思っていたぞ!」
「来る予定は無かったと思いますが…」
頭を抑えながら、オレは控室のソファに腰を下ろした。
オレを連れてきた騎士たちは、オレを乱暴に控室に放り込んだ。ギュネスといい、レオヴィルといい、騎士らといい。貸すとか所有とか、人をモノのように扱いやがって腹が立つ。
そもそも、なぜ、こんなことになっているのだ?
ギュネスに捕まるよりはよかったかもしれないが、まさか自分が戦うことになるなんて…。
「そういえば、タイユは? …タイユさんと言うべきか?」
「タイユでいい。タイユには毒を盛った。」
「マジで?」
「毒ではないが、通じがよくなる薬を数倍盛ったのは確かだ。」
ナイヤはいたずらっぽい顔で笑った。
「タイユは起き上がれなくて、私と組むパートナーがいなくなってしまったのだ。」
「なぜ、わざわざそんなことを…。」
「詳しい話は、戦いの後にしよう。」
闘技場の出場門が開き始めていた。
オレは慌ててバックパックの中に入れてあった戦闘用の装具と護身用に所持していたナイフを取り出した。どちらもこんな形で使うことになるとは思っても見ないことだった。
もう一つ一番重要なアイテム『お茶』は用済みだった。ナイヤに飲んでほしかったが、もはやその時間がなかった。
それが一番の早道ですから。」
「その通りだ。騎士になれれば貴族になる道も開けるからな。命を掛けて騎士になろうとするものも多い。」
ギュネスは眼鏡の奥で笑った。
「はい。その夢のために、オレの父親は最後には命を失いました。」
「それは残念だったな。さぞ無念だったことだろう。
だが、父親が叶えられなかった夢を息子が叶えれば、これほどの親孝行はない。
幸運だったなルカ。」
「いえ、だから、オレは騎士にも貴族にも興味がないんです。
オレは、自分の命や身体を粗末にした父が嫌いです…
…それ以上に嫌いなのが、父を誘惑したあんたのような奴です!」
ギュネスの顔色が変わった。
「なんだと?本気で言ってるのか?」
ギュネスの部下であるメッサーが、オレを斬りつけようを剣を抜いて、間近に近づいてきた。
オレは縄を解いた。
そして、立ち上がりながらメッサーに頭からぶつかっていった。
不意を突かれたメッサーは、顔面にオレの頭突きの強打を受けた。鈍い音がした。メッサーは激痛で悲鳴を上げた。
たぶん、鼻の骨が折れたな。意図的ではないがさっきの仕返しになった。
でも、安心はできない。メッサーの実力はこんなものじゃないはずだ。彼の筋肉の付き方を見ればわかる。
オレは、ギュネスの天幕から逃亡を開始した。
天幕の入り口にレシーがいたので、かわいそうだが足で蹴り飛ばした。レシーは天幕に激しくぶつかり、天幕を支える柱の一部を倒した。天幕が傾いて入り口が塞がった。
これで、レシーがオレに手を貸したとは疑われないはずだ。
オレは、そのまま迎賓館に向かった。
パックパックはしっかり背負ったままだ。この中には、シュブドーの戦士を守るための『お茶』が入っている。絶対に届けなけれならない。ギュネスの話が本当なら、ローヌの姉妹と戦うのはナイヤとタイユだ。この二人なら話が通りやすいいのではないだろうか。
迎賓館は目前だ。守衛よ、抵抗しないでくれ!
と思ったら、オレは大きな壁にぶつかって跳ね返された。
急に壁が現れた?
強い衝撃に頭が激しく揺さぶられたせいで、なかなか立ち上がれない。
ようやく立ち上がって、揺れる視界が定まってくると、そこにいたのは青い隊服姿の騎士だった。
どこかで見たことがある…。
「捕らえよ!」
青服の騎士が命じると、いつの間にかオレを取り囲んでいた騎士が両脇からガッチリと腕を拘束した。
王に会わせてくれ! と言いたかったが、まだ頭がくらくらして、ろれつが回らない。大事なことなのに…。仲間の命が掛かっているのに…。
「レオヴィル様。助かりました。そやつは我々が捕らえた罪人です。」
ギュネスの声だった。
絶望的な状態だ。一度きりしかないチャンスをオレは無駄にしたのだ。せめて、ギュネスに引き渡される前にこの騎士に説明しなければ、このバックパックにある『お茶』だけでも…。
「ギュネイ殿、残念ながらそれはできません。」
「なんと、罪人を庇うのかね?」
「いえ、王がこの者を呼んでいるのです。」
「王様が?」
ギュネスも、オレも驚いた。どういうことだ?
そうだ。思いだした。
この騎士は、バルトン・レオヴィル。騎士団の隊長だ。騎士団本部で、王の傍らにいた男だ。オレは、この男にローヌに行くように命じられたのだ。
「ルカには、本日の決闘に出場してもらう。」
「!」
オレが出場する?
「それはおかしい。ルカは我ら秘密工作隊が所有している兵士のはず!」
ギュネスは抗議した。騎士団の隊長に抗議できるほどなのだから、かなりの有力者なのだろう。
「確かに秘密工作隊にお貸ししましたが、ルカはまだ決闘隊の登録になっています。実際、第一兵団に所属となっているので、彼の宿舎もそのままです。知らなかったとは言わせませんよ、ギュネス殿?」
ギュネスは唾を吐きすて、顔をしかめた。
「まあ、いい。
新米戦士殿が、再びシュブドー王国に勝利の栄光をもたらすことを期待しよう。
ローヌの不敗戦士に殺されぬことを祈ろう。」
そういって、ギュネスは不敵に笑った。
オレの脳震盪はなかなか収まらず、騎士二人に両腕を抱えられたまま、闘技場の控室に連れて行かれた。
控室には、ナイヤが待っていた。
久しぶりに会う顔は、明るかった。
「来ないかと思っていたぞ!」
「来る予定は無かったと思いますが…」
頭を抑えながら、オレは控室のソファに腰を下ろした。
オレを連れてきた騎士たちは、オレを乱暴に控室に放り込んだ。ギュネスといい、レオヴィルといい、騎士らといい。貸すとか所有とか、人をモノのように扱いやがって腹が立つ。
そもそも、なぜ、こんなことになっているのだ?
ギュネスに捕まるよりはよかったかもしれないが、まさか自分が戦うことになるなんて…。
「そういえば、タイユは? …タイユさんと言うべきか?」
「タイユでいい。タイユには毒を盛った。」
「マジで?」
「毒ではないが、通じがよくなる薬を数倍盛ったのは確かだ。」
ナイヤはいたずらっぽい顔で笑った。
「タイユは起き上がれなくて、私と組むパートナーがいなくなってしまったのだ。」
「なぜ、わざわざそんなことを…。」
「詳しい話は、戦いの後にしよう。」
闘技場の出場門が開き始めていた。
オレは慌ててバックパックの中に入れてあった戦闘用の装具と護身用に所持していたナイフを取り出した。どちらもこんな形で使うことになるとは思っても見ないことだった。
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