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第16章 摩天楼の聖女
第297話 垣間見える闇と、少女の嘆き
しおりを挟む『義賊』による襲撃、その後の『テロリスト』の摘発、
それらの出来事から少し間が空き……適度に熱が冷め、貴族や商人たちの間に、『騒動は収まった』という安堵の空気が漂い始めていた。
ジェリーラ姉さんからそういう風に聞いてはいたんだけども、実際に『式典』に何度か出席する中ででも、そういう空気を自分でも感じ取ることができた。
あの事件からすぐのうちにはあった、ピリピリした空気はもうほとんど感じられない。
軍部とかからの報告だけでなく、実際に身の回りで物騒な事件も起こっていない、っていう点が、彼らが安心する根拠にもなったみたいだった。
こないだソフィーさんが言っていたように、あくまで噂では、すでに義賊はお目当ての貴族とかの屋敷を襲撃して財宝を強奪していて……それを、醜聞を広めないために、その被害者が隠して泣き寝入りしているんだ、という話はあるが、それだって自分たちに被害がなければ別にいい、ということなんだろう。終わってくれたのなら、それでいい、と。
僕らとしても、警戒しつつ今まで過ごしていたけど……あまりにも何もないもんだから、ちょっと拍子抜けしているくらいだ。
……事前に、間違いなく『テロが起こる』という話を聞いていなければ、そしてそれが『蒼炎』によるものだと知らされていなければ、どこかで気を抜いていたかもしれない。
ちなみに、この『近く『蒼炎』がテロを起こす』っていう話については、式典の主催者とかに話しておかなくていいのか……とも当然思ったんだけど、ドレーク兄さん達いわく、そう簡単な話じゃないそうで。
曰く、信じてもらえない。
曰く、情報の根拠を聞かれ、当人から聞いたと言ったところで、やっぱり信じてもらえない。
曰く、下手にそういうことを明かして、こちらをだまそうとしているとか、『蒼炎』と通じている、なんて勘繰られると面倒。
曰く、そういう風に見てくる者が、この国にはけっこう多い。
……なるほど、外交ってホンっトにめんどくさいな。
善意からの忠告も、罠とか疑われたり……それはまあ仕方なくとも、こっちの足元をすくう材料として見られたりしかねないわけか。
それこそ、ジャスニアとかフロギュリアみたいな、よっぽど仲がいい同盟国相手なら、手を尽くして説得するけど……まあ、これ以上はお察しください。
実際にもう、打てる手は打っているそうで……しかしだめだったと。
『蒼炎』自身、進んで他人を巻き込むような奴じゃない。そのへんに期待するしかないそうだ。
まあ、それはどうしようもないことみたいだし、僕らは僕らにできることをやる……という、従来通りの姿勢で行くしかないだろうな。
それはさておき、今日はもう、『シャルム・レル・ナーヴァ』も最終日目前の12日目である。
儀式、宴席、儀式、宴席……の順番で繰り返されてきた、実に14日間の大規模式典も終盤というわけだ。
宗教関係者ではない、僕らやレジーナ達は、参加するのは、1日飛ばして……明後日14日目のラストの宴席が最終日になる。そこで、明日の13日目の儀式で正式に『聖女』に就任した彼女……えーと……あ、ある……あえ……アロエ?
「アエルイルシャリウス」
「そうそう、それ……よく覚えてるね、レジーナ」
「踊り子も外交特使も客商売だからねー。一度会った人の顔と名前は覚えなきゃダメなんだ」
純粋に尊敬するわ……僕はさすがにそこまでは無理だ。
あの顔と雰囲気は、それなりに印象に残ってたから覚えてるけど……さすがにカタカナ10文字の早口言葉みたいな名前は……ちょっと厳しい。
もともと、人の顔と名前覚えるの苦手だからなあ。
これが、魔法関係の術式の構築理論とかなら、10文字どころかその10倍の情報量でもさくっと覚えられるのに……ヒトの脳って不思議だ。
で、そのアエルイルシャリウスちゃんがどうしたのかっていうと……俗世を捨てる前の最後の夜だから、ってことで……今日の出席者、各国の要人やら権力者の皆さんに、自らあいさつ回りで回っているところなのだ。宗教関係者の……いかにも偉そうなおっさんたち立ち会いの元。
……何というか、テンプレな感じの『権力者』ないし『富裕層』っていう見た目だな……。
聖女のもそうだけど、身に着けてる装飾品が……なんかこう、ギラギラの。
指輪にネックレス、ブローチに、マントの縁の飾り……あと何か、名前わからないけど色んな装飾品……金、銀、プラチナ、宝石類に魔法金属まで贅沢にちりばめられて……その中には、ただの宝飾品もあれば、マジックアイテムになっているものもある。
実用性のあるものの割合は少ないけど……あれらのうち、どれか1つだけでもひと財産だろうな……建前だけでも、人の世の救済をうたっているにしては……見た目一発俗物だ。
いや、知ってるんだけどね? この国の上層部が、主に俗物か狂信者の両極端な構成になってて……そのへんあまり重要視されてないから、ああいう風になってるんだってことは。
俗物は、きちんと政治は回しつつも、その中で最大限甘い汁をすすり、私腹を肥やす。
狂信者は、宗教の教えのみを重視し、それをきちんと回すことができれば他には興味ないから、結果的に俗物の方は野放しになる。きちんと国と宗教を回しさえすれば、あとは好きにしろと。
……うまい具合に噛みあってるんだな……内容酷いけど。
そんな人たち……もれなく全員メタボ体型の重役の皆さんを引き連れて歩き回っているのは……こちらは彼らとは真逆。服装は豪華なれど、その姿は美麗で儚げ、幼さの残る少女。
プラチナブロンドにセミロングのゆるふわヘアー。整った顔立ちに、優しそうな柔和な目。小柄で、実年齢が僕と同い年とは思えないくらいに……その、ちっちゃい。見た目だけなら、まだ中学生になるかならないか、くらいの年齢だもの。近くで見るとさらによくわかる。
初日に見た時にも感じた、儚げを通り越して疲れ切ったような、それでいて無理して笑顔を保っているような表情は今日もそのまま。僕のすぐ横にいるリンスが、かつての自分に姿を重ねたのか、ちょっと辛そうな目をしてた。
「『聖女』とは……言ってみれば、国内外に対する国と宗教の象徴ですからね。色々と気苦労もあるのでしょう。仮にも貴人ですし、生活に不自由はないのでしょうが……」
「だからって満たされた人生を送れるか、って聞かれれば、そりゃ人それぞれなんだよね……いくらお金や権力があっても、どうしようもなく満たされなくて……っていうこともあるし。まあ、それを持ってない人からすれば、そんなの金持ちの道楽って一蹴されるんだろうけど」
「そのへんはどうしても、価値観次第ってもんでしょ。中には、貧しくても幸せ、っていう人もいるかもしれないし……っていうか、ザリーがそれ言うと説得力あるよね」
母親を暗殺の魔の手から守るため、っていうきっかけないし動機があったとはいえ、貴族としての地位を捨てて、いち冒険者から人生を組み立てていっていた実績があるし。
そんなことを話しているうちに、僕らの番になった。
他の招待客に挨拶を済ませた『聖女』の御一行様が、僕らの方に歩いてあいさつに来たのである。
「これはこれは、皆さまお揃いで……ネスティア、ジャスニア、フロギュリアに、ニアキュドラの方々……それに、『邪香猫』の方々もおそろいで。今宵の宴は、楽しんでいただいておりますでしょうか」
「これはどうも、ジョナス教皇猊下。ええ、このめでたき日を控えた宴席、我々も喜びを共にさせていただいております」
ひときわ派手というかゴージャスな恰好をしたおじさんの、挨拶兼ねた問いかけに、代表してそう返すエルビス王子。
「それは何よりです、ほほほ……」
機嫌よさそうにそう返事をする……今エルビス王子に『教皇』と呼ばれた男。
お腹周りにでっぷりと肉のついた肥満体型に、その重量をさらに倍加させていそうな装飾品の数々を両手両足、首、肩、腰その他につけて……なんか、ちょっと目が痛くなりそうなほどにギラギラである。……逆に筋トレになりそうだな、あの量だと。金って結構比重重いよね?
今『教皇』って呼ばれてたわけだけども……その呼び名の通り、この人がこの国で……というか、この宗教コミュニティの中で一番偉い権力者である。……この過剰装飾は、それを如実に表した結果なんだろう。
その周りにいる男女……いずれも同じような体格・服装で、中年を過ぎて壮年・老年の男たちは、このジョナス教皇の1コ下……ええと、『枢機』とかいう立場だったかな?
よく見ると、教皇よりも少しばかり装飾が控えめ、かもしれない。あくまで比較的、だが。
そして、にこにこと満面の笑みを浮かべるその人たちの真ん中にいる、現時点では『暫定』だが、明日から正真正銘の『聖女』になる少女は……こちらを見てぺこり、と一礼した。
その瞬間……一瞬だけ、教皇の人がじろっと睨むように『聖女』の子を見たような気がしたけど、すぐに元の笑みに戻って、
「ほほほ……申し訳ありません、彼女も連日の儀式で、さすがに疲れが見えているようでして。幾分元気がありませぬが、何卒ご理解をいただければと」
「それはもちろんです。お体をお大事になさってください、これから先、シャルム教とこの国を支える柱となられる方なのですから」
「ありがとうございます。ネフィアット様、皆さまに一言お願いいたします」
そう言って促すと、こくりとうなずいて、聖女の子……ネフィアットちゃんが前に出る。
さっき思い出した『アエルイルシャリウス』は、あくまで正式に『聖女』になってから名乗る名前だそうで、宗教関係者は、明日の式典が住むまでは一応、今の本名の方で呼ぶそうだ。
それが、『ネフィアット』。この子の本名なんだな。
「皆さま、今回は短くない日程の儀式に御身をお運びいただきましてありがとうございます。未熟者ですが、教議に従い、この世界を豊かで実り多く、人々の笑顔に満ちた世にしていくために砕身努力していく所存でおりますので、なにとぞよろしくお願いいたします」
……こう言っちゃなんだけど、抑揚の少ない感じの、台本でも読んでるみたいな感じの言葉。
しかし同時に、真摯な姿勢みたいな者は、仕草や態度から感じ取れたりもして……何というか、ちぐはぐな印象を受けた挨拶だった。
それでもまあ、象徴とかってそんなもんなのかもしれない。政治的な実権とかはなくて、この『教皇』と『枢機』の人たちがやるらしいし……まあ、宗教の象徴としては、真面目さとか姿勢が重要視されるのかもしれないから、これでいい……のか?
……そんな立場の人に関わる機会なんて、前世でも今生でもなかったからな。わからん。
わからんけど、そういうもんだと思っておく。
で、どうやら挨拶はここまでのようだったけど、そのまま次の人の所へ行くのかと思いきや……教皇の人が、去り際にちょっと気になることを言い残していった。
「では皆さま……本日の式典は間もなく閉幕と相成りますが、明後日の宴席にて、正式に『聖女』となったネフィアット様をお披露目させていただきますので、よろしくお願いいたします。それと……その際、皆さまに同時にご報告させていただくことがありまして」
「? 報告……ですか?」
「ええ……ああ、ご安心を。何も凶報というようなものではなく、むしろとびきりの吉報にございます。我ら『シャルム教』の素晴らしさを、その教えの正しさを、より多くの人に知っていただけることになるかと……ほほほ、詳しくはその時に。では、失礼いたします」
そう言って……練習したんだろうか、全員ピッタリそろったタイミングで一礼して、その場から立ち去っていった。
……ちょっと気になるな。何だろう、明後日報告される『吉報』って。
「……あんまりいい予感はしないね」
「その根拠は?」
「あの人達、すごく得意げだったでしょ? たぶんだけど、私たちの……他国に対して、誇れるようなというか、自慢できる何かのお披露目だと思うんだ……それが何なのかはわからないけど」
「加えて、目つきや口調から物欲や自己顕示欲、それに、こちらを見下すような態度も見て取れたな……腹芸が得意なはずの連中が、それを隠しきれないほどのものらしい」
と、レジーナとエルビス王子の考察。
客商売で相手の顔色から心中を読むことに長けているレジーナと、ここにいる国賓メンバーの中では、おそらくトップクラスの外交能力を持っているであろうエルビス王子の見解なら……的外れってこともなさそうだ。
オリビアちゃんとかもうなずいてるし……そう言われるとちょっと不安だな。
「ですが、だとすると何が出てくるのでしょう……こちらに対して自慢できるもので、物欲や自己顕示欲につながるようなもの……ちょっと簡単には思いつきませんね」
「この時期、新しい『聖女』の就任に合わせて、各国の代表者を集めた場での発表としたのは、偶然ではないはずです。先程の言い方からしても、恐らく『シャルム教』の教義に関わるような何かだと思われますが……」
リンス、オリビアちゃんもそう考察するものの……そこから先へは話が進まない。
「……そもそもその『教義』とやらを知らないから、何とも言えないね」
「私は一応、外交上必要になる可能性も考えて、一般公開されている範囲の教典には目を通しておりますが……」
と、リンスは言うが……同じくらしい。
『シャルム教』の教義は……リンスもあんまり細かいとこまでは覚えてないそうだけど、何柱かいる神様を頂点としたものらしい。その神様は地上には関わらないものの、はるか昔に降臨して、当時危機に直面していた人々を救い、導き……その際に残した『聖句』を教えとしているそう。
戒律、って奴だろうか。かの『十戒』みたいな。
これも省くけど、まあ、宗教にはありがちな……人間として、よりよい社会を形作るためにこうあるべき、こうあるのが正しい、みたいなものだそうだ。
ただ、長い年月の間に――神様が実際にいたのかは、確認のしようもないのでともかく――狂信者たちによって余計に肉付けされ、『人間こうあるべき』という他に『シャルム教こそが唯一正しい、他は間違っていて害悪』とか『シャルム教の教えに仇なすものに救いはなく、死後地獄に落ちる』とかなんとか言われてるらしく……どこの世界でも、宗教ってのはおんなじなのかね。他の宗派の者には寛容でないというか、独善的というか……やっぱ好きになれないわ。
そして、それに即して『自慢』されるもの……あんまりいい予感はしないね、うん。
最低限、こっちに害になるようなものでないことを祈る。
「例えば?」
「例えば、って……いや、具体的に何か思いついたわけじゃないけどさ」
そう、例えば……
「『シャルム教』をバカにする者は破滅する?的な考え方を裏付けるような、自分達と敵対する者に対しての戦力になりうる兵器とか、秘伝の魔法とか……かな? 秘密兵器的な」
「……あんたが言うと実際にそういうの出て来そうで怖いわ」
聞いといてそりゃないんじゃないの、嫁。
いや、僕だってそんなもん出てきてほしくないけどさ……。
☆☆☆
「本日はご苦労様でした……ネフィアット様」
「はい、教皇猊下。枢機の皆さまも……ご苦労様でした」
それから数時間後、
式典と宴席が終わり、ネフィアット達が戻った神殿内の居住区画
そこで、ネフィアットは教皇・ジョナスをはじめとした数人の者達にかしずかれていた。
ここは彼女の自室である。
もっとも……この式典の間だけであり、明日の儀式を経て正式に『聖女』になれば、神殿の最深部に設けられた『聖女』専用の部屋に移ることになるのだが。
儀礼用の豪奢な服から、部屋着の、それでも一見して上等なものだとわかる服を身にまとっている少女……ネフィアットは、身を飾るものがないからだろうか。先程までよりも、より儚げで、より弱弱しく見えた。
「まだ……どこか信じられません。私のような者が、『聖女』だなんて……本当に、よろしいのでしょうか? その……今でも、実感が……不安で……」
「何をおっしゃられます! 明日を持って、あなた様は新たなる『聖女』となられます。それは、教義に即した方法によって厳正に選ばれ、決められたこと。何も恐れることなどないのです。この国の、そして『シャルム教』の頂点に立つ者として、堂々とお振る舞いください」
「でも、私はもともとただの……」
「ネフィアット様」
「………………」
言いかけた言葉を、咎めるような教皇の視線に抑え込まれて、ネフィアットは飲み込んだ。
「ではネフィアット様。明日の儀式ですが……事前の打ち合わせ通りに『摩天楼』にて行います。大丈夫です、我らに任せておいていただければ、何の問題もありません。それよりも、あなたは堂々としていただいて、信者たちの希望となっていただくことこそがお仕事なのですから」
そのまま、二言三言話した後で、教皇以下数名は、その部屋を後にした。
廊下を歩き、自分達の居室に向かっている彼らは……先程までのにこやかな笑みは引っ込み、気難しそうな、あるいは機嫌の悪そうな顔で、どこか偉そうにふんぞり返っているように見えた。
「全く、今回の聖女様は面倒なことよの……今までの3人のように、我らの言うままにしていてくれれば、お互いに楽だと言うのに」
「万が一、余計なことを口走られては不都合がありますが……いかがいたしますか?」
「何、問題ない。明日の式典に出るのは関係者のみだ……そして、式典が済んでしまえば、もうどうにでもなるからな。今回も立派な『聖女』様になってもらうとしよう」
「はっ……では、そのように」
「うむ」
教皇は部下にそう言いつけて……しかし、ふと思い出したように、
「それよりも……肝心なのはむしろ明後日の件だ。準備は順調に進んでいるのだろうな?」
「もちろんです。担当の者達からも、万事ぬかりなく進行している旨、報告を受けております」
「ならばよい。ふふふ……我らが教義を解せず、シャルム教の権威をないがしろにする者達の、慌てふためく顔が目に浮かぶようだな……今から楽しみだ」
「いやはや、まったくでございますな」
「6大国も、もう大きな顔はできなくなりましょう。身の程、身の振り方というものを、コレを機に学んでくれればよいのですが……ふふふ、何か取り返しのつかないことになる前に」
そのように話しながら、顔に欲望で歪んだ笑みを張り付けて歩く様は……とても、権威ある大宗教の指導者たちに見えるものではなかった。
そして、その者達によって、半ば強引に諭されて自室に押し込められている少女は……ベッドの上で、寝返りを打っていた。
そうして目に映るのは、はめ込み式になっていて、換気のために開けることもできない窓。
窓の外から、月と星の弱いが優しい光が降り注ぎ……そのおかげで、少女が眠るには、室内はちょうどいい暗さになっていた。
その暗さに心をわずかに安らがせながらも、少女……ネフィアットは、弱弱しく、小さく……まるで、無意識にこぼれ出たような声で、呟いた。
「ソフィー……ソニア…………私、怖いよ…………!」
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