4 / 17
第一章
episode 4 帝都到着 前半
しおりを挟む
ウェース村を出発して五日が経過した。ヴァーミリオンとエリーは、長時間馬車の椅子に座っていたため、疲れが見え始めてきた。
「長時間木の上で座っていると疲れるわね。」
「いくら騎士の仕事上こういったことに慣れているとはいえ、さすがにお尻が痛くたってきたよ。」
「そうね、一日か二日くらいなら平気だけど、五日となるとさすがにクッション無いとキツいわね。」
「でも、それもじきに終わるよ。外を見てヴァーミリオン。馬車の数が増えてきたよ。」
帝都に近づいてきただけあって、街道には行商人の馬車から定期便の馬車など、少しずつ増えてきていたのだ。それを見たヴァーミリオンは。
「もうそろそろ帝都に着くわね。これだけ馬車が多いから、外壁の検問に少し時間がかかるかもね。」
とそう言った。
「まぁ、今は夏だからね。皆あちこちに旅行とか行きたいだろうし、行商人も色々な商品を持って帝都に来ているだろうからしょうがないよ。」
「それだけ平和でかつ賑わっているなら、私たちの活動の結果がこうして現れていると思えばいいか。」
「そう考えよ。それに、よっぽどのことがなければ検問はすぐに終わるから。」
そう話しながら外を見ていると、帝都の外壁が見えてきた。少し長い馬車の移動も終わりが見え始めてきた。
「エリー、外壁が見えてきたよ。」
「やったー!やっとこのお尻拷問ともおさらばね!」
エリーはヴァーミリオンの言葉を聞いてはしゃいでいたが、外壁に近づくにつれて、検問所の前に長蛇の列が見え始めてきた。
「ねぇ、ヴァーミリオン。いくら馬車が多い時期だからって、あんなに長い列を作るっけ?」
「おかしいわね、他国の王が帝都に訪れるる際、検問での警備を厳重にして長い列を作るならまだしも。そのような知らせは聞かされていないわ。」
「となるとしたら、検問してる際になにか引っかかるようなことが起きたってことね。私、ちょっと見てくるね。」
「ちょっとエリー、待ちなさい。一応私もついて行くわ。」
「別にいいわよ、私一人で。これでもヴァーミリオン程ではないけどそこそこ強いから。」
「なら、これを持って行って。」
そう言ってヴァーミリオンがエリーに渡したのは。
「これ、通信石?」
「そうよ、もし何かあったらそれを使って頂戴。すぐに向かうからね。」
通信石を渡されたエリーは「分かった」と言い、一人馬車から降り検問所に向かった。検問所に着いたエリーは、当直の検問官に何が起きているのか聞きに行った。
「ちょっと失礼。私レーヴォルフ騎士団のエリー騎士だけど何があったのか聞かせてくれない?」
エリーが騎士の名乗ると、検問官はすぐに敬礼をし、現状を報告した。
「これは騎士殿。お疲れ様です。実は行商人の一人が、帝都で禁止されている違法麻薬を積んでいまして。」
「うん?違法麻薬を積んでいるくらいならそんなに時間がかからないと思うのだけど?」
「はい、それくらいでしたらここまで時間は掛からなかったのですが、行商人がこれは違法麻薬ではない、似ているだけだ。の一点張りで。それに、その行商人はどうやらアーク貴族と繋がりがあるとのことでして。」
「なるほどね、つまりこれ以上足止めさせるならアーク貴族にこのことを報告して、貴方たち検問官をクビにさせてやると脅しているのね。」
「はい、その通りでございます。」
「はぁ~、その行商人バカなの?ここは帝都よ。それにアーク貴族は貴族階級で言ったら男爵。男爵程度で検問官をクビにすることはできないわ。分かった。私たちが対処するから、その行商人のところに連れて行って。」
「分かりました。では、こちらについて来て下さい。」
そう言って検問官は、エリーを行商人のところに連れて行った。その際、エリーはこっそりと通信石に少量の魔法を流し込んだ。
「長時間木の上で座っていると疲れるわね。」
「いくら騎士の仕事上こういったことに慣れているとはいえ、さすがにお尻が痛くたってきたよ。」
「そうね、一日か二日くらいなら平気だけど、五日となるとさすがにクッション無いとキツいわね。」
「でも、それもじきに終わるよ。外を見てヴァーミリオン。馬車の数が増えてきたよ。」
帝都に近づいてきただけあって、街道には行商人の馬車から定期便の馬車など、少しずつ増えてきていたのだ。それを見たヴァーミリオンは。
「もうそろそろ帝都に着くわね。これだけ馬車が多いから、外壁の検問に少し時間がかかるかもね。」
とそう言った。
「まぁ、今は夏だからね。皆あちこちに旅行とか行きたいだろうし、行商人も色々な商品を持って帝都に来ているだろうからしょうがないよ。」
「それだけ平和でかつ賑わっているなら、私たちの活動の結果がこうして現れていると思えばいいか。」
「そう考えよ。それに、よっぽどのことがなければ検問はすぐに終わるから。」
そう話しながら外を見ていると、帝都の外壁が見えてきた。少し長い馬車の移動も終わりが見え始めてきた。
「エリー、外壁が見えてきたよ。」
「やったー!やっとこのお尻拷問ともおさらばね!」
エリーはヴァーミリオンの言葉を聞いてはしゃいでいたが、外壁に近づくにつれて、検問所の前に長蛇の列が見え始めてきた。
「ねぇ、ヴァーミリオン。いくら馬車が多い時期だからって、あんなに長い列を作るっけ?」
「おかしいわね、他国の王が帝都に訪れるる際、検問での警備を厳重にして長い列を作るならまだしも。そのような知らせは聞かされていないわ。」
「となるとしたら、検問してる際になにか引っかかるようなことが起きたってことね。私、ちょっと見てくるね。」
「ちょっとエリー、待ちなさい。一応私もついて行くわ。」
「別にいいわよ、私一人で。これでもヴァーミリオン程ではないけどそこそこ強いから。」
「なら、これを持って行って。」
そう言ってヴァーミリオンがエリーに渡したのは。
「これ、通信石?」
「そうよ、もし何かあったらそれを使って頂戴。すぐに向かうからね。」
通信石を渡されたエリーは「分かった」と言い、一人馬車から降り検問所に向かった。検問所に着いたエリーは、当直の検問官に何が起きているのか聞きに行った。
「ちょっと失礼。私レーヴォルフ騎士団のエリー騎士だけど何があったのか聞かせてくれない?」
エリーが騎士の名乗ると、検問官はすぐに敬礼をし、現状を報告した。
「これは騎士殿。お疲れ様です。実は行商人の一人が、帝都で禁止されている違法麻薬を積んでいまして。」
「うん?違法麻薬を積んでいるくらいならそんなに時間がかからないと思うのだけど?」
「はい、それくらいでしたらここまで時間は掛からなかったのですが、行商人がこれは違法麻薬ではない、似ているだけだ。の一点張りで。それに、その行商人はどうやらアーク貴族と繋がりがあるとのことでして。」
「なるほどね、つまりこれ以上足止めさせるならアーク貴族にこのことを報告して、貴方たち検問官をクビにさせてやると脅しているのね。」
「はい、その通りでございます。」
「はぁ~、その行商人バカなの?ここは帝都よ。それにアーク貴族は貴族階級で言ったら男爵。男爵程度で検問官をクビにすることはできないわ。分かった。私たちが対処するから、その行商人のところに連れて行って。」
「分かりました。では、こちらについて来て下さい。」
そう言って検問官は、エリーを行商人のところに連れて行った。その際、エリーはこっそりと通信石に少量の魔法を流し込んだ。
10
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる