史上最強の女騎士物語~強過ぎて本気で戦ったことがありません~

ハイブリッド・メガネっち

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第一章

episode 4 帝都到着 前半

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  ウェース村を出発して五日が経過した。ヴァーミリオンとエリーは、長時間馬車の椅子に座っていたため、疲れが見え始めてきた。

「長時間木の上で座っていると疲れるわね。」

「いくら騎士の仕事上こういったことに慣れているとはいえ、さすがにお尻が痛くたってきたよ。」

「そうね、一日か二日くらいなら平気だけど、五日となるとさすがにクッション無いとキツいわね。」

「でも、それもじきに終わるよ。外を見てヴァーミリオン。馬車の数が増えてきたよ。」

 帝都に近づいてきただけあって、街道には行商人の馬車から定期便の馬車など、少しずつ増えてきていたのだ。それを見たヴァーミリオンは。

「もうそろそろ帝都に着くわね。これだけ馬車が多いから、外壁の検問に少し時間がかかるかもね。」

 とそう言った。

「まぁ、今は夏だからね。皆あちこちに旅行とか行きたいだろうし、行商人も色々な商品を持って帝都に来ているだろうからしょうがないよ。」

「それだけ平和でかつ賑わっているなら、私たちの活動の結果がこうして現れていると思えばいいか。」

「そう考えよ。それに、よっぽどのことがなければ検問はすぐに終わるから。」

 そう話しながら外を見ていると、帝都の外壁が見えてきた。少し長い馬車の移動も終わりが見え始めてきた。

「エリー、外壁が見えてきたよ。」

「やったー!やっとこのお尻拷問ともおさらばね!」

 エリーはヴァーミリオンの言葉を聞いてはしゃいでいたが、外壁に近づくにつれて、検問所の前に長蛇の列が見え始めてきた。

「ねぇ、ヴァーミリオン。いくら馬車が多い時期だからって、あんなに長い列を作るっけ?」

「おかしいわね、他国の王が帝都に訪れるる際、検問での警備を厳重にして長い列を作るならまだしも。そのような知らせは聞かされていないわ。」

「となるとしたら、検問してる際になにか引っかかるようなことが起きたってことね。私、ちょっと見てくるね。」

「ちょっとエリー、待ちなさい。一応私もついて行くわ。」

「別にいいわよ、私一人で。これでもヴァーミリオン程ではないけどそこそこ強いから。」

「なら、これを持って行って。」

 そう言ってヴァーミリオンがエリーに渡したのは。

「これ、通信石?」

「そうよ、もし何かあったらそれを使って頂戴。すぐに向かうからね。」

 通信石を渡されたエリーは「分かった」と言い、一人馬車から降り検問所に向かった。検問所に着いたエリーは、当直の検問官に何が起きているのか聞きに行った。

「ちょっと失礼。私レーヴォルフ騎士団のエリー騎士だけど何があったのか聞かせてくれない?」

 エリーが騎士の名乗ると、検問官はすぐに敬礼をし、現状を報告した。

「これは騎士殿。お疲れ様です。実は行商人の一人が、帝都で禁止されている違法麻薬を積んでいまして。」

「うん?違法麻薬を積んでいるくらいならそんなに時間がかからないと思うのだけど?」

「はい、それくらいでしたらここまで時間は掛からなかったのですが、行商人がこれは違法麻薬ではない、似ているだけだ。の一点張りで。それに、その行商人はどうやらアーク貴族と繋がりがあるとのことでして。」

「なるほどね、つまりこれ以上足止めさせるならアーク貴族にこのことを報告して、貴方たち検問官をクビにさせてやると脅しているのね。」

「はい、その通りでございます。」

「はぁ~、その行商人バカなの?ここは帝都よ。それにアーク貴族は貴族階級で言ったら男爵。男爵程度で検問官をクビにすることはできないわ。分かった。私たちが対処するから、その行商人のところに連れて行って。」

「分かりました。では、こちらについて来て下さい。」

 そう言って検問官は、エリーを行商人のところに連れて行った。その際、エリーはこっそりと通信石に少量の魔法を流し込んだ。
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