史上最強の女騎士物語~強過ぎて本気で戦ったことがありません~

ハイブリッド・メガネっち

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第一章

episode 11 休日二日目 前編

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 翌朝。早めの朝食を食べ終えたヴァーミリオンは、部屋の鏡の前で服を着替えていた。

「昨日の夜は服を選ぶのに時間がかかっちゃったけど、その分いいコーディネートだと思うわ。」

 実は昨日の夜、タンスの中にある服を吟味していた。エリーとの買い物を楽しみにしていた分、少しはオシャレをして行きたいと考えていた。その結果、服を選ぶのに二時間くらいかかった。

「よし、着替えは終わり。あとは、軽くお化粧をして昨日と同様、魔石のネックレスを付ければ準備完了っと。」

 容姿がいいかつ仕事柄上そこまで化粧はしない。もし化粧をしたとしても、ナチュラルに近い状態でするため、そんなに時間はかからない。鏡の前で化粧を初めてかは二十分も掛からずに終わってしまった。

「お化粧はこのくらいでいいなか。あとは、ネックレスと昨日と同じように一応剣を携えておこうかしら。できれば持っていきたくないけど、お父様が心配するからね。」

 彼女自身、別に剣が無くても近接格闘術を使えば、その辺のごろつきくらい簡単に無力化することができる。けど、父エドワードがしんぱいするため渋々持っていくことにした。準備を終えたヴァーミリオンは玄関に向かった。玄関に着くと執事のセバスチャンが待っていた。

「お嬢様、ご親友とのお買い物どうぞ楽しんできてください。」

「えぇ、楽しんでくるわ。それじゃセバスチャン。行ってくるわね。」

「行ってらっしゃいませ、どうぞお気をつけて。」

 ヴァーミリオンはセバスチャンと軽く喋ったあと家を出た。その後、昨日エリー待ち合わせ場所を決めた噴水広場に向かった。家を出てから十五分後、待ち合わの場所に着いた。広場の時計を見ると時刻は八時四十分になったところだ。

「予定より二十分早くついてしまったわね。少し時間もあるから近くのベンチで本を読みながらまちましょうか。」

 噴水広場を上から見ると帝都と同じく丸をえがく形をしており、いくつかベンチが広場の端に備え付けられている。それらの中から一番近いベンチに腰がけ、持ってきた鞄の中から一冊本を取りだし読み始めた。本を読み始めてから五分後。

「おまたせヴァーミリオン。本を読んでいる姿、かなり絵になっていたわよ。」

「うん?ってエリーおはよう。すっかり本を集中して読んでいたから反応が遅れちゃったわ。」

「すごい集中力だったよ、周りの男たちが貴方を見ていたのに全然気づいていないんだもの。」

「あら、そうだったの?」

 エリーの言葉を聞いてヴァーミリオンは、少し首を動かした。今はエリーと話しているからあまり見られていないけど、確かに男性が少し多いなと感じた。時折、こっちを見てくる人もいた。

「本当だわ。全然気づかなかったわ。でも、そこまで見とれるものかしら?確かに魔法石のネックレスで髪を金色にしてはいるけど、この国では珍しくないのにね。」

「貴女の場合、たとえ金髪にしたとしても容姿が整っているから自然と注目されちゃうのよ。それより、本を読んでいるってことは、待たせちゃった?」

「うんうん、ほんの数分前に来たばかりだから全然待ってないわよ。」

「良かった~、待たせちゃったら申し訳ないからね。」

「別にそれくらいのことで怒ったりしないから平気よ。それより、その服似合っているわよ。」

「本当!?ありがとう!これ前から欲しかった服を昨日買えたから早速着たの。」

 エリーの服装は、フリルの付いた白のブラウスにデニム仕立てのギャザースカート、底の薄いウェッジサンダルと手提げバック少し大人っぽさのある仕立てになっている。

「ヴァーミリオンもその服装似合っているわよ。」

 それに対してヴァーミリオンは、シンプルな白色のブラウスにスキニーパンツ、ヒールと小さめのショルダーバッグを携えている。

「私はあまり私服が多い訳では無いからね。 エリーと比べたら、シンプルな服装よ。」

「そうでも無いわよ。自分の個性似合った服装を選ばないと、どんなに服が良くても似合わないわよ。貴女はむしろシンプルな服装が似合うわ。」

「そう言ってくれてありがとう。」

「いいわよ、本当のことなんだから。それよりさっきから気になっていたけど、その腰に携えてるのって剣?」

「剣よ。本当は持って行きたくなかったのだけも、お父様が過保護だから一応ね。」

「そうだったわ。貴女のお父さん、一度会ったことあるけどそれなりに親バカだったわね。まぁ、それだけ娘を大切にしていると言うことでもあるけど。」

「気持ちとしては嬉しいけど、私はもう21歳よ。とっくに成人しているのだからもうそろそろ子離れをして欲しいわ。」

「それはもう暫くは無理だと思うわよ。それよりそろそろお買い物に行きましょう。時間も九時になりそうだから。」

「もうそんなに経ったのね。じゃあ、早速いきましょう。」

 ベンチから立ち上がったヴァーミリオンは、エリーと一緒に平民街の服屋に向かった。その間も二人は楽しく喋りながら、移動の時間を潰した。歩き始めてから十分後、二人は服の取り扱数が多いお店に到着した。

「やっぱり、帝都の中で一番種類が多いお店と言ったらユルク屋でしょ。」

 エリーは服が好きであるため、帝都にある服屋はだいたい制覇していた。今回は、服の取り扱いの数が多いユルク屋を選択した。

「へぇ~、このユルク屋ってお店それなりに大きいわね。」

「そうよ、このお店一階は男性コーナーになっていて二階が女性コーナーになっているのよ。だから異性からの目を気にせずにゆっくり服を選べるのも特徴よ。」

 ヴァーミリオンはエリーの言葉を聞いて感嘆した。

「へぇ~、そんな所に気を配っているなんていいお店ね。」

「なんでも、このお店は昔異世界から来た勇者が利用したらしく、その時に助言をしたらしいわよ。」

 そうこのお店、昔勇者が利用していたのだ。しかもそのときの勇者は珍しく女性だった。その際人目見ようと大勢の人が押し寄せたらしい。しかし、着替をしようとした際、男性が勇者から目を離さず見ていた。それを見た女勇者が一階と二階にコーナーを分けるよう助言した。そのとき、お店の名前も現在のユルクに改名した。

「こんなところでお店の説明していても時間が勿体ないだけだわ。ヴァーミリオン、早く入りましょ。」

 エリーがそう言って、二人は扉を開け中へ入った。入ってすぐ左に進むと二階へと続く階段へ向かった。階段を上ると、女性用の服や肌着などたくさんの種類があった。

「こんなに服など種類が充実しているなんて、すごいわねこのお店。」

「でしょ、私も何度か利用しているの。さ、一緒に服を選びましょ。」

 そこから二人は時間を忘れ、ゆっくりと服を選びをして楽しんだ。
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