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第一章
episode 14 事件
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行商人の護衛を終えてから四日が経過していた。その間は巡回業務や書類業務、剣の鍛錬などをしていた。現在、二人は騎士拠点内にあるグラウンドでランニングをしていた。
「はぁはぁ、こんな真昼間にランニングをやらせるなんて馬鹿なんじゃないの!はぁはぁ」
「エリー、そんなに喋っていると余計に疲れるわよ。」
「なんで貴女はそんな涼し気な顔で走っていられるの!訓練の一環なんだかとか言ってプレートアーマーを着ながら走れだなんて!はぁはぁ。」
「私は小さい頃からやらされていたからね、これくらいなら何ともないわ。」
「そうであったとしてもどれだけど体力があるのよ!はぁはぁ、私にもその体力分けて頂戴!」
ただでさえ走るだけでもそれなりにキツイのに、走りながら喋ったエリーは徐々にヴァーミリオンに話されていった。先にランニングの規定数を走り終わったヴァーミリオンは、汗を拭きながら水分補給をした。それから約二週遅れでエリーも走り終わり、その場に横になった。
「お疲れエリー。はい、これタオルと水よ。」
「はぁはぁ、ありがとうはぁはぁ。もう無理、一歩も歩けないはぁはぁ。」
「少し体力無さすぎるわよ、毎日とは言わないからたまには走らないと。」
「そうね、流石にそれは痛感したわはぁはぁ。騎士養成所にいた頃より体力落ちたかも。」
少ししてエリーが立てるようになり、二人はシャワー室に行った。
「そう言えばこの後、なにかすることあったけ?」
「特に何も言われてないわ。だからこの場で待機かもね。」
「なら、少しはゆっくりできそうね。ランニングした後だからすぐ動けと言われても、私は嫌だからね。」
「ふふっ、そうなった場合、私が引っ張ってあげるわね。」
「貴女が言うと本当にやりかねないからね。もし、そうなったらお手柔らかに頼むわ。」
シャワーで汗を流しながら二人は談笑していた。汗を流し終え、着替え終わった二人は、待機室で汗の付いたプレートアーマーを拭いていた。すると待機室にモブ隊長が来た。
「ここにいるメンバー全員に告ぐ。十分後騎士団長室に来るように。それからヴァーミリオンとエリー居るか?」
二人は手を挙げる。
「よし居るな。お前たち二人は特に重要だからな。」
それだけ言うとモブ隊長は、騎士団長のある方へと歩いていった。
「あの言い方からして私たちが関係していることは間違いないね。」
「ねぇエリー、もしかして。」
「貴女が考えていることだと思うわ。恐らくあの行商人かもね。」
「取り敢えず騎士団長室に向かいましょ。そこで答えがはっきりするわ。」
「そうね、行きましょう。」
丁度汗を拭き終わったプレートアーマーを着込み、騎士団長室に向かった。それから十分後、待機室にいたメンバー全員が騎士団長室にいた。机がある方には、フェリクス騎士団長が立っていた。
「全員揃ったな。これよりお前たちにはある行商人の捜索と盗賊を確保してもらう。」
フェリクス団長は一枚の書類を持ち、詳細を語り出した。
「行商人の名前はキャリー、女性だ。今朝彼女を雇っている商会の人がここを訪れてな。二日前に戻ってくるはずが今日になっても戻ってこないというこどだ。また、冒険者ギルドの職員も来て、護衛の依頼をした男三人組も戻ってきたないということだ。」
ボゾッ
「やっぱりね。」
「この行商人は四日前、ヴァーミリオンとエリーも護衛の任務を行っていた。その行商人は、冒険者だけでは信用できないから観察をして大丈夫を確認したいということで、行きだけは騎士を護衛に付けたということだ。」
「だから片道分だけだったのね。」
「そこで二人に聞きたい。その男組三人の特徴を言ってくれ。」
団長の問にヴァーミリオンが答えた。
「冒険者たちはそれぞれジャック、ロン、マイクと言います。ジャックはガタイがよく顔の左側には傷があり、ロンとマイクはひょろひょろなイメージでした。あと外見もかなり似ていました。」
ヴァーミリオンの話を聞いたフェリクスは頭を押えため息を吐いた。
「はぁ~、そいつらのことを知っている。奴らは盗賊の連中だ。しかも、そいつらのその名前は偽名だ。ジャックの本名はガイルだ。盗賊団のリーダーだ。それからロンとマイクはそれぞれウィスとワイスで双子という情報が入っている。」
「どうしてそれだけ情報があるのに盗賊団を野放しにしているのですか。」
エリーの発言にヴァーミリオンも頷いた。
「ガイルのやつがかなりの手練でな。何度か確保しようとしたが返り討ちあっているんだ。それからさっき言った双子は偵察に長けているらしく、こっちが奴らの拠点に近づくとメンバー全員に情報を共有して拠点から逃げるんだ。俺が動きたくても立場上、動けねぇんだ。」
「確かに、このくらいの件は団長が動くほどのことではないですね。」
「そこでお前たち二人だ。お前たちは三人組に一度会っている。それにヴァーミリオンがいれば解決すると思ってな。他のメンバーは雑魚の相手をしてもらう。あとは奴らの拠点だが、それが分からねぇ。最近は大人しくしていたからどこにいるのか情報がねぇ。」
それに対し、エリーが返答した。
「団長、その盗賊団が居そうな場所に目星があります。」
「何?本当か?」
「はい、護衛をした街道には魔物が現れるポイントをあるのをご存知ですよね?」
「確かレニヨンに続く街道だろ。あそこで魔物が現れるポイントは遺跡の近場だけだろ?」
「そうです。そのポイントを護衛したのですが、魔物が一体も現れませんでした。私とヴァーミリオンはそのじょうきょに少し動揺したのですが、三人組はまるで魔物が現れないのを知っているかのように冷静にしていました。」
「確かに変だ。護衛をする数日前まで魔物と遭遇した話を部下から聞いている。」
「恐らく奴らは新たな拠点にその意気を選んだのでしょう。そこで魔物を討伐しまくって資金を得ようと冒険者ギルドに持っていたのだと思われます。その際偽名で登録し、あの街道に関する依頼がないか確認したのだと思われます。そして偶然にも業務の依頼を見つけ受注したのだと推測します。」
「相変わらず敵の動きを推測することに関してはお前が一番だ。その可能性が最も高いな。よし、お前らには本日午後十時、盗賊団を確保及び行商人キャリーの保護に当たってもらう。早く行動しないとどうなるか分からんからな。もし、連中が行商人を殺害していたらその時は、全員討伐せよ。以上!」
フェリクス騎士団長はそう言い終えると、全員が任務の準備に取り掛かり始めた。
「はぁはぁ、こんな真昼間にランニングをやらせるなんて馬鹿なんじゃないの!はぁはぁ」
「エリー、そんなに喋っていると余計に疲れるわよ。」
「なんで貴女はそんな涼し気な顔で走っていられるの!訓練の一環なんだかとか言ってプレートアーマーを着ながら走れだなんて!はぁはぁ。」
「私は小さい頃からやらされていたからね、これくらいなら何ともないわ。」
「そうであったとしてもどれだけど体力があるのよ!はぁはぁ、私にもその体力分けて頂戴!」
ただでさえ走るだけでもそれなりにキツイのに、走りながら喋ったエリーは徐々にヴァーミリオンに話されていった。先にランニングの規定数を走り終わったヴァーミリオンは、汗を拭きながら水分補給をした。それから約二週遅れでエリーも走り終わり、その場に横になった。
「お疲れエリー。はい、これタオルと水よ。」
「はぁはぁ、ありがとうはぁはぁ。もう無理、一歩も歩けないはぁはぁ。」
「少し体力無さすぎるわよ、毎日とは言わないからたまには走らないと。」
「そうね、流石にそれは痛感したわはぁはぁ。騎士養成所にいた頃より体力落ちたかも。」
少ししてエリーが立てるようになり、二人はシャワー室に行った。
「そう言えばこの後、なにかすることあったけ?」
「特に何も言われてないわ。だからこの場で待機かもね。」
「なら、少しはゆっくりできそうね。ランニングした後だからすぐ動けと言われても、私は嫌だからね。」
「ふふっ、そうなった場合、私が引っ張ってあげるわね。」
「貴女が言うと本当にやりかねないからね。もし、そうなったらお手柔らかに頼むわ。」
シャワーで汗を流しながら二人は談笑していた。汗を流し終え、着替え終わった二人は、待機室で汗の付いたプレートアーマーを拭いていた。すると待機室にモブ隊長が来た。
「ここにいるメンバー全員に告ぐ。十分後騎士団長室に来るように。それからヴァーミリオンとエリー居るか?」
二人は手を挙げる。
「よし居るな。お前たち二人は特に重要だからな。」
それだけ言うとモブ隊長は、騎士団長のある方へと歩いていった。
「あの言い方からして私たちが関係していることは間違いないね。」
「ねぇエリー、もしかして。」
「貴女が考えていることだと思うわ。恐らくあの行商人かもね。」
「取り敢えず騎士団長室に向かいましょ。そこで答えがはっきりするわ。」
「そうね、行きましょう。」
丁度汗を拭き終わったプレートアーマーを着込み、騎士団長室に向かった。それから十分後、待機室にいたメンバー全員が騎士団長室にいた。机がある方には、フェリクス騎士団長が立っていた。
「全員揃ったな。これよりお前たちにはある行商人の捜索と盗賊を確保してもらう。」
フェリクス団長は一枚の書類を持ち、詳細を語り出した。
「行商人の名前はキャリー、女性だ。今朝彼女を雇っている商会の人がここを訪れてな。二日前に戻ってくるはずが今日になっても戻ってこないというこどだ。また、冒険者ギルドの職員も来て、護衛の依頼をした男三人組も戻ってきたないということだ。」
ボゾッ
「やっぱりね。」
「この行商人は四日前、ヴァーミリオンとエリーも護衛の任務を行っていた。その行商人は、冒険者だけでは信用できないから観察をして大丈夫を確認したいということで、行きだけは騎士を護衛に付けたということだ。」
「だから片道分だけだったのね。」
「そこで二人に聞きたい。その男組三人の特徴を言ってくれ。」
団長の問にヴァーミリオンが答えた。
「冒険者たちはそれぞれジャック、ロン、マイクと言います。ジャックはガタイがよく顔の左側には傷があり、ロンとマイクはひょろひょろなイメージでした。あと外見もかなり似ていました。」
ヴァーミリオンの話を聞いたフェリクスは頭を押えため息を吐いた。
「はぁ~、そいつらのことを知っている。奴らは盗賊の連中だ。しかも、そいつらのその名前は偽名だ。ジャックの本名はガイルだ。盗賊団のリーダーだ。それからロンとマイクはそれぞれウィスとワイスで双子という情報が入っている。」
「どうしてそれだけ情報があるのに盗賊団を野放しにしているのですか。」
エリーの発言にヴァーミリオンも頷いた。
「ガイルのやつがかなりの手練でな。何度か確保しようとしたが返り討ちあっているんだ。それからさっき言った双子は偵察に長けているらしく、こっちが奴らの拠点に近づくとメンバー全員に情報を共有して拠点から逃げるんだ。俺が動きたくても立場上、動けねぇんだ。」
「確かに、このくらいの件は団長が動くほどのことではないですね。」
「そこでお前たち二人だ。お前たちは三人組に一度会っている。それにヴァーミリオンがいれば解決すると思ってな。他のメンバーは雑魚の相手をしてもらう。あとは奴らの拠点だが、それが分からねぇ。最近は大人しくしていたからどこにいるのか情報がねぇ。」
それに対し、エリーが返答した。
「団長、その盗賊団が居そうな場所に目星があります。」
「何?本当か?」
「はい、護衛をした街道には魔物が現れるポイントをあるのをご存知ですよね?」
「確かレニヨンに続く街道だろ。あそこで魔物が現れるポイントは遺跡の近場だけだろ?」
「そうです。そのポイントを護衛したのですが、魔物が一体も現れませんでした。私とヴァーミリオンはそのじょうきょに少し動揺したのですが、三人組はまるで魔物が現れないのを知っているかのように冷静にしていました。」
「確かに変だ。護衛をする数日前まで魔物と遭遇した話を部下から聞いている。」
「恐らく奴らは新たな拠点にその意気を選んだのでしょう。そこで魔物を討伐しまくって資金を得ようと冒険者ギルドに持っていたのだと思われます。その際偽名で登録し、あの街道に関する依頼がないか確認したのだと思われます。そして偶然にも業務の依頼を見つけ受注したのだと推測します。」
「相変わらず敵の動きを推測することに関してはお前が一番だ。その可能性が最も高いな。よし、お前らには本日午後十時、盗賊団を確保及び行商人キャリーの保護に当たってもらう。早く行動しないとどうなるか分からんからな。もし、連中が行商人を殺害していたらその時は、全員討伐せよ。以上!」
フェリクス騎士団長はそう言い終えると、全員が任務の準備に取り掛かり始めた。
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