ロマン兵器乱用国家、異世界でもロマン兵器を乱用する模様

ELDIAN

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異世界への国家転移

第4話:遭遇−1

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ゲームに浮気していました……許して下さい!なんでもしますから!(なんでもするとは言っていない)
___

 「さ、先ほど調査中だった調査隊より連絡が入りました!__『本国より北西900キロ先、未知の大陸を発見』とのことです!」

 一同は顔を見合わせ、軍人から告げられた言葉を脳内で何度もリピート再生する。
 確かに、軍人は『北西900キロ先に陸地を発見』と言った。だが、ここで一つの疑問が生じる。なにせ、西900のだから。

 「それは事実なのかね?」

 大臣の一人が、その場にいる誰もが思っていることを言う。

 「はい!も発見、写真を撮影したとのことです」

 「へー、そうなのか。じゃぁそれを早速見せてくれるかな?」

 「はい、こちらに」

 調査隊からの報告はその後も述べられたが、何と言っても衝撃的だったのは『北西900キロ先に陸地を発見した』と言う点と、『未確認生物に騎乗する謎の人型物体を発見』した点だった。

 「大統領!もし調査隊からの報告が事実なら……今すぐにでも本格的な調査隊を派遣、陸地を調査すべきです!」

 産業経済担当府やエネルギー資源担当府からの報告だけでも、現在国内で起きていることが異常なのは十分わかる。更に北西に存在しないはずの陸地が突如として降って沸いたともなれば、今すぐにでも調査隊を派遣すべきなのは言うまでもない。
 国内のゴタゴタをなんとかする必要はもちろんあるが、同時に何が起きているのかを調べなければならない。そう言う意味では……おそらく幸運なのだろう。きっと。

 「そうだな…軍務担当大臣。派遣隊を編成、調査をすることは可能か?」

 「んーっと…」

 軍務担当大臣は部下を呼び、確認させる。

 「はい、ある程度でしたら可能です」

 「それならすぐにでも派遣隊を編成、陸地を調査してくれ」

 「よろしいのですか……?国会の許可もなしに」

 「一刻を争う事態だ。今回は大統領権限ということで……なんとかする。__まぁ、マスコミは『独裁政権だ!云々』って言いそうだがな」

 「そう言うことでしたら……。早急に派遣隊を編成、即日中に派遣いたします」

 「頼んだ」

 大統領は会話をすませると、気象担当大臣から手渡された資料を未だに手に掴み、唖然とする大臣らを見渡し、口を開いた。

 「さ、報告会を続けようか」


 _約3時間後、北部のとある軍港 午前4:22


 霧が立ち込める北部の軍港の一つ。そこには、強襲揚陸艦2隻、ドック型揚陸艦3隻、その他支援艦艇や護衛艦艇・1個空母打撃群を含む総勢30隻近い艦艇が集結、今か今かと出港を待つ状態下に置かれていた。

 「司令官!強襲揚陸艦及び護衛艦、本艦への揚陸部隊及び燃料・弾薬の収容終了しました!」

 そう言いながら部下から手渡された書類を司令官は一通り目に通すと、上機嫌な声で部下に言う。

 「わかった。全艦に連絡、出港準備を開始しろ!」

 「了解!」

 船員はそう言うと、艦長から戻された書類片手に駆け足でその場を去って行った。

 「……」

 艦長はそれを見送ると、艦外の甲板に並べられ、布の被された複数の『何か』を見つめる。

 「何が起こるやら……」

 司令官から伝えられた言葉を思い出す。彼は、『これからは、の時代だ。そのうち、親しい人を失う戦争は消える』と言っていた。それが、もし甲板に並べられたのことを指すならば、確かにその通りになるだろう。

 「……無駄な詮索はやめよう。俺は……国家に尽くすだけだ」

 艦長はそう呟くと、机にポツンと置かれた艦帽を手に取り作業を開始するのだった。


 _その頃、ムベガンド王国王都ムディーラ、王城ピオニーア 会議室


 数世紀前より交通の要所として栄え、その人口は300万と言う第三文明国屈指の内陸部に建設された王都ムディーラ。それを象徴するかのように整備された煉瓦造りの上下水道や街道、立ち並ぶ煉瓦造りの家々は、そこに訪れた第三、四、五文明国民を圧倒する。
 朝早く、日が昇っていないにもかかわらず、その中心に高々とそびえる王城ピオニーアの中では、重要な会議が、執り行われていた。

 「むぅ……」

 しかめっ面で椅子に深々と座る国王クセナキス8世。彼はこのムベガンド王国15代目の国王で、齢25歳と非常に若いにもかかわらず奴隷制度の廃止や国内のインフラ整備を的確に行うと言うその手腕は、国外でも高く評価されている。
 だが、いつも冷静な彼は、突如として執り行われることとなった会議の内容に動揺を隠せないでいた。

 「軍事大臣。何度も聞いてすまないが……それは、本当なのかね?」

 クセナキス8世の眼前に堂々と置かれた円形の机。その周りを取り囲むきらびやかな服__ではなく寝間着姿の大臣たちの一人、軍事大臣のデュカキスは緊張した面でゆっくりと口を開く。

 「はい、国王陛下。哨戒騎によれば、これは嘘偽りのない……事実、だそうです」

 国王はあまりのショックに、深々とうなだれる。ただでさえ現在は、ダーダネルス帝国との関係で国内が忙しいのだ。そんな時期に更に面倒ごとがやってくるなど、悪夢以外の何物でもない。

 「もし……もし、伝承が本当なら……」

 国務大臣が小声でボソボソと呟く。
 デュカキスは落ち着いて下さいと言わんばかりの表情で続ける。

 「と、とにかく現在各地方に防衛部隊を展開中なので……おそらく心配はないかと……」

 軍事大臣の弱々しい自信のない声が、余計大臣らの心配を掻き立てる。

 「……何日、持つだろうか……」

 その後も会議は続いたが、結局結論は『徹底抗戦』へとたどり着くのだった。
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