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ぎゃくはりこちゃん
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あるところに、すぐ『逆張り』をしてしまうぎゃくはりこちゃんがいました。
朝、
「ご飯食べる?」
ママに聞かれると、
「パン食べる」
と言います。
昼、学校、給食の時間、
「プリン余ってる!
プリン食べたい人!」
「はーい!」
何人ものクラスメートがプリンをめぐってじゃんけんする傍ら、
『プリンなんて二個も欲しくないもん』
ぎゃくはりこちゃんは思いました。
『うらやましくないもん』
夕方、公園で遊ぶとき、
「かくれんぼしよう!」
「うん!」
ぎゃくはりこちゃんは空気を読んで何も言いませんでしたが、心の中では
『おにごっこが良かったなあ』
と思いました。
夜、パパがアニメを見ているぎゃくはりこちゃんに言いました。
「このキャラクター、かっこいいな!」
「え~。そうかな~?」
ぎゃくはりこちゃんは言葉を濁しました。
※※※
そんな『逆張り』思考を毎日してきたぎゃくはりこちゃんですが、あるとき、ふと思いました。
『私には自分の意見はない。
ただ人の「反対の意見」を言いたくなる』
そう思ったぎゃくはりこちゃんは、『確かにそうだ……』と思いました。
私には『意見』がない。
人の意見の逆を言っているだけ。
ぎゃくはりこちゃんは『気をつけよう』と思いました。
『もう人の意見の反対を、言ったり、思ったり、しない』
しかし……
やっぱり……
ぎゃくはりこちゃんは逆張りを続けてしまいます。
ぎゃくはりこちゃんの逆張りは治りません。
『これが、私の性格なのかな……』
ぎゃくはりこちゃんは、今日も逆張り。
ただ、自分に逆張りの傾向があることに気づいた分、少しだけ表に出ることは減りました。
あと、逆張り思考をしてしまったとき
『あ、これ、逆張りしてるな』
と気づけるときも増えました。
また、ぎゃくはりこちゃんは『逆張り』について、こう考えたりもしました。
『賛成意見ばかり集まるより、逆の意見も出る方が良い』
だから世の中には自分のような、『人と反対の意見を言いたくなる』傾向がある人間がいるのでは、と……
ぎゃくはりこちゃんは自分の『逆張り傾向』を気にしつつも、その逆張りもまた人の役に立つこともあるのでは……と思っています。
さて、実際はどうでしょうか……
がんばれ、ぎゃくはりこちゃん!
――終――
私も(も?)逆張り人間です…
お読み下さりありがとうございました。
朝、
「ご飯食べる?」
ママに聞かれると、
「パン食べる」
と言います。
昼、学校、給食の時間、
「プリン余ってる!
プリン食べたい人!」
「はーい!」
何人ものクラスメートがプリンをめぐってじゃんけんする傍ら、
『プリンなんて二個も欲しくないもん』
ぎゃくはりこちゃんは思いました。
『うらやましくないもん』
夕方、公園で遊ぶとき、
「かくれんぼしよう!」
「うん!」
ぎゃくはりこちゃんは空気を読んで何も言いませんでしたが、心の中では
『おにごっこが良かったなあ』
と思いました。
夜、パパがアニメを見ているぎゃくはりこちゃんに言いました。
「このキャラクター、かっこいいな!」
「え~。そうかな~?」
ぎゃくはりこちゃんは言葉を濁しました。
※※※
そんな『逆張り』思考を毎日してきたぎゃくはりこちゃんですが、あるとき、ふと思いました。
『私には自分の意見はない。
ただ人の「反対の意見」を言いたくなる』
そう思ったぎゃくはりこちゃんは、『確かにそうだ……』と思いました。
私には『意見』がない。
人の意見の逆を言っているだけ。
ぎゃくはりこちゃんは『気をつけよう』と思いました。
『もう人の意見の反対を、言ったり、思ったり、しない』
しかし……
やっぱり……
ぎゃくはりこちゃんは逆張りを続けてしまいます。
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ただ、自分に逆張りの傾向があることに気づいた分、少しだけ表に出ることは減りました。
あと、逆張り思考をしてしまったとき
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と気づけるときも増えました。
また、ぎゃくはりこちゃんは『逆張り』について、こう考えたりもしました。
『賛成意見ばかり集まるより、逆の意見も出る方が良い』
だから世の中には自分のような、『人と反対の意見を言いたくなる』傾向がある人間がいるのでは、と……
ぎゃくはりこちゃんは自分の『逆張り傾向』を気にしつつも、その逆張りもまた人の役に立つこともあるのでは……と思っています。
さて、実際はどうでしょうか……
がんばれ、ぎゃくはりこちゃん!
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お読み下さりありがとうございました。
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