12 / 15
↑新着(※上へ行くほど新しい)
こうかいボタン
しおりを挟む
私はweb小説投稿サイトに小説を投稿している。
『物語を書くのが好きだから、小説を書いている』
そう建前では思っているが、
実際は『人に見てもらうこと』によって、大きな喜びを得ている。
『小説を書く』ばかりではなく、
『小説を投稿する』ことに喜びを得ていたりもするのだ。
今日も私は小説を書き、『投稿』するために『公開ボタン』を押す。
しかし。
……ん?
投稿するためのボタン。
『公開』と言う文字の書かれているボタンのはずなのに、『後悔』となっている。
え……
まばたき後に見返しても『後悔』である。
これは『幻覚』……
幻覚を見たことももちろんショックではあるが、ボタンが『後悔』と書かれていると何か押しにくい。
せっかく書いたのに、投稿できないじゃないか。
ぐぬ……
私は仕方なく、『編集ページ』に戻って書いた小説を読み返した。
すると、
「あっ!」
とんでもない『誤字』があるではないか!
良かった~、と思った。
性癖がバレる誤字だった……
これは投稿したら絶対『後悔』するところだった!
『後悔ボタン』のおかげで、『公開』を踏み止まることができた。感謝。
私はその後、じっくり書いたものを読み返し、誤字がないことを確認した。
よし、これで大丈夫!
しかし……
「ふえ……」
まだ『公開』ボタンのはずの場所には、『後悔』の文字が……ある。
それから私は何度も小説を改稿し、ストーリーの変更もしたが、『後悔』の幻覚は消えず、その小説はお蔵入りとなった。
ちなみに今でも小説投稿サイトの『公開』ボタンがあるはずの場所には、『後悔』の文字があるままである――つまり未だ幻覚は消えていない。
そして『後悔』ボタンを押す勇気がないのも変わらない。
しかし私はまだ小説を書き続けている。
いつか、『後悔』がちゃんと『公開』ボタンに見える日が来ることを夢見て。
案外悪いことばかりではないのかもしれない。
人に見せられないことで、『小説を書く』こと自体に以前より集中できるようになったように思える。
しかし、見せたい。
頑張る。
――終――
『物語を書くのが好きだから、小説を書いている』
そう建前では思っているが、
実際は『人に見てもらうこと』によって、大きな喜びを得ている。
『小説を書く』ばかりではなく、
『小説を投稿する』ことに喜びを得ていたりもするのだ。
今日も私は小説を書き、『投稿』するために『公開ボタン』を押す。
しかし。
……ん?
投稿するためのボタン。
『公開』と言う文字の書かれているボタンのはずなのに、『後悔』となっている。
え……
まばたき後に見返しても『後悔』である。
これは『幻覚』……
幻覚を見たことももちろんショックではあるが、ボタンが『後悔』と書かれていると何か押しにくい。
せっかく書いたのに、投稿できないじゃないか。
ぐぬ……
私は仕方なく、『編集ページ』に戻って書いた小説を読み返した。
すると、
「あっ!」
とんでもない『誤字』があるではないか!
良かった~、と思った。
性癖がバレる誤字だった……
これは投稿したら絶対『後悔』するところだった!
『後悔ボタン』のおかげで、『公開』を踏み止まることができた。感謝。
私はその後、じっくり書いたものを読み返し、誤字がないことを確認した。
よし、これで大丈夫!
しかし……
「ふえ……」
まだ『公開』ボタンのはずの場所には、『後悔』の文字が……ある。
それから私は何度も小説を改稿し、ストーリーの変更もしたが、『後悔』の幻覚は消えず、その小説はお蔵入りとなった。
ちなみに今でも小説投稿サイトの『公開』ボタンがあるはずの場所には、『後悔』の文字があるままである――つまり未だ幻覚は消えていない。
そして『後悔』ボタンを押す勇気がないのも変わらない。
しかし私はまだ小説を書き続けている。
いつか、『後悔』がちゃんと『公開』ボタンに見える日が来ることを夢見て。
案外悪いことばかりではないのかもしれない。
人に見せられないことで、『小説を書く』こと自体に以前より集中できるようになったように思える。
しかし、見せたい。
頑張る。
――終――
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる