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好きだよ
※痛いこと
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ガリッと音がした瞬間、鋭い痛みが走る。
「…ん゛ッ!!ぃっ…ぁ…んぅぅ…ん、ん」
心地よさに身を任せていたら突然唇を噛まれた。
切れて血が出たんだろう。
鉄の味がする。
痛みで反射的に逃げた身体を、がっしりと、より力強く抱き込まれる。
同時に後頭部も大きな手で抑え込まれ、抗議や拒絶は許さないとでも言うかのような力強さが、とても腰に響いた。
朝日さんの舌は溢れる血を舐めとるようにベロリと俺の唇を蹂躙し、そのまま、また口内に侵入してくる。
切れた所がピリピリ痛い。
唇が合わさるとジクジクとした刺激が走る。
傷が熱を持っているのが分かる。
血が混ざった唾液が首筋を流れていく感触さえ、気持ちがよい。
心拍が頭まで響いて、何も考えられなくなっていく。
「…ん、っ…ッぃ、…ふぁ…、、んくっ、…ん」
痛い、熱い、気持ちいい、苦しい
何度も何度も唾液を飲み込んだ。
その度に、誉めてくれているかのように、労るように、切れた傷口を舐めてくれる。
舐められると甘美な痛みが広がって、あまりの気持ちよさと卑猥さに気絶しそうだ。
もう身体に力が入らない。
だめだ。
息が出来なくて苦しい。
そう思って首を振って離れようとするけど、力が強くて逃げられない。
なんとか隙間から酸素を取り込もうと合わさった口を更に開く。
唇の傷が広がって痛い。
痛みに耐えて口を開いても、より深く潜り込まれてしまい、ろくに息は出来ない。
がっちりと頭を掴まれている。
「んんッ…ふ、んぅぅ、ッ…ん…ッ、…、」
苦しい。
なにこれ。
頭がふわっとしてきた。
もう駄目かも
くちゅり
いよいよ駄目かもというとき。
卑猥な音をたてながら、唇が離れた。
俺の身体に力が入らないためソファーに寝かせてくれる。
足りなかった酸素を、はぁはぁと一生懸命取り込む。
口が疲れて言葉も出ない。
唾液で汚れた口元を拭いながら俺を見下ろしてくる朝日さんは、それはもう、気が遠くなるくらいドSそのものだった。
ひょっとして、このままエッチするのかもと思ったが、また抱っこしてもらうに留まった。
抱っこされながら薬用リップクリームを指でソッと塗ってもらってる。
唇が、少しもったり濡れるくらいに何度も丁寧に塗ってくれた。
「乾かないように塗っておかないと化膿するかもしれない。痛いか?」
「大丈夫です。」
「もう嫌になったりしてないか。」
「ううん。嬉しかった。」
唇は大丈夫だけど俺の下半身は大丈夫じゃないかもしれない。
さっきのキスだけで湿ってしまった。
噛んでもらえた時は本当に危なかった。
危うく達してしまいそうなくらい脳と身体が歓喜した。
固くなった物は治まったけれど、ズボンに染みが出来ていそうだ。
朝日さんに借りているパーカーが丈が長くてブカブカで助かった。
「とりあえず萱島に顛末を聞きにいって、その後に擦りむいてる肘を鬼塚に見て貰おうな。」
「はい。萱島先生にも、ちゃんとお礼を言わないと。…ぁあ!!」
「びっくりした。どうした?」
とんでもない失態に気づく。
「朝日さん、パーカーに血がついてる…ごめんなさい…」
口から唾液と一緒に流れた血が、パーカーの首元や胸元の所に染みている。
これ、もう取れないんじゃないだろうか。
「…ん゛ッ!!ぃっ…ぁ…んぅぅ…ん、ん」
心地よさに身を任せていたら突然唇を噛まれた。
切れて血が出たんだろう。
鉄の味がする。
痛みで反射的に逃げた身体を、がっしりと、より力強く抱き込まれる。
同時に後頭部も大きな手で抑え込まれ、抗議や拒絶は許さないとでも言うかのような力強さが、とても腰に響いた。
朝日さんの舌は溢れる血を舐めとるようにベロリと俺の唇を蹂躙し、そのまま、また口内に侵入してくる。
切れた所がピリピリ痛い。
唇が合わさるとジクジクとした刺激が走る。
傷が熱を持っているのが分かる。
血が混ざった唾液が首筋を流れていく感触さえ、気持ちがよい。
心拍が頭まで響いて、何も考えられなくなっていく。
「…ん、っ…ッぃ、…ふぁ…、、んくっ、…ん」
痛い、熱い、気持ちいい、苦しい
何度も何度も唾液を飲み込んだ。
その度に、誉めてくれているかのように、労るように、切れた傷口を舐めてくれる。
舐められると甘美な痛みが広がって、あまりの気持ちよさと卑猥さに気絶しそうだ。
もう身体に力が入らない。
だめだ。
息が出来なくて苦しい。
そう思って首を振って離れようとするけど、力が強くて逃げられない。
なんとか隙間から酸素を取り込もうと合わさった口を更に開く。
唇の傷が広がって痛い。
痛みに耐えて口を開いても、より深く潜り込まれてしまい、ろくに息は出来ない。
がっちりと頭を掴まれている。
「んんッ…ふ、んぅぅ、ッ…ん…ッ、…、」
苦しい。
なにこれ。
頭がふわっとしてきた。
もう駄目かも
くちゅり
いよいよ駄目かもというとき。
卑猥な音をたてながら、唇が離れた。
俺の身体に力が入らないためソファーに寝かせてくれる。
足りなかった酸素を、はぁはぁと一生懸命取り込む。
口が疲れて言葉も出ない。
唾液で汚れた口元を拭いながら俺を見下ろしてくる朝日さんは、それはもう、気が遠くなるくらいドSそのものだった。
ひょっとして、このままエッチするのかもと思ったが、また抱っこしてもらうに留まった。
抱っこされながら薬用リップクリームを指でソッと塗ってもらってる。
唇が、少しもったり濡れるくらいに何度も丁寧に塗ってくれた。
「乾かないように塗っておかないと化膿するかもしれない。痛いか?」
「大丈夫です。」
「もう嫌になったりしてないか。」
「ううん。嬉しかった。」
唇は大丈夫だけど俺の下半身は大丈夫じゃないかもしれない。
さっきのキスだけで湿ってしまった。
噛んでもらえた時は本当に危なかった。
危うく達してしまいそうなくらい脳と身体が歓喜した。
固くなった物は治まったけれど、ズボンに染みが出来ていそうだ。
朝日さんに借りているパーカーが丈が長くてブカブカで助かった。
「とりあえず萱島に顛末を聞きにいって、その後に擦りむいてる肘を鬼塚に見て貰おうな。」
「はい。萱島先生にも、ちゃんとお礼を言わないと。…ぁあ!!」
「びっくりした。どうした?」
とんでもない失態に気づく。
「朝日さん、パーカーに血がついてる…ごめんなさい…」
口から唾液と一緒に流れた血が、パーカーの首元や胸元の所に染みている。
これ、もう取れないんじゃないだろうか。
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